FIMI PALM 大きな問題点

FIMI PALMは使い勝手としてはなかなかいい感じなのだが、致命的な問題がある。

それはメモリーカード問題だ。これには2つある。

最初に試したのはこのSUMSUNG EVOの64GB。UHS-3(U3)規格の製品だ。

PCでアクセス速度を測ってみるとこんな感じでSDカードとしては高速な方だと感じる。ちなみに、4K/60fpsだと70Mbps程度のビットレートになるようだが、書き込みの41.76MB/secでも、十分な余裕がありそうだ。というのも、70Mbpsというのは、ビットパーセコンド、つまり1秒間に70Mビットのデータを書き込む速度だ。

そしてディスクのアクセス速度、1秒間に41.76Mバイトのデータを書き込むことができるという性能なのだ。よって、bpsに変換すると、少なく見積もっても300Mbpsを超える性能ということになる。

さてFIMI PALMのSDカード問題とは、こんな現象をいう。

1. FIMI PALMの電源を入れる。
2. FIMI PALMで動画を一定時間撮影する。(20分程度)
3. 録画を停止する。
4. FIMI PALMの電源を切る
5. 再びFIMI  PALMの電源を入れる

すると、このように"Click Format SD Card"と表示れ、録画ボタンを押しても録画されなくなってしまうのだ。これを解消するのには、メッセージのとおのに設定でSDカードをフォーマットしなければならない。

試しに、FIMI PALMの電源を一旦切ってメモリカードを取り除いて、FIMI PALMの電源を入れて、再び電源を切り、SDカードを入れに押して、FIMI PALMの電源を入れるとやはり同様のメッセージが表示される。

そして、次の問題2が"Low speed grade SD"と表示れる問題だ。

このSDカードで起きる。一応SanDisk UltraのmicroSDカードだが、印刷された規格がClass 10のみとなっており、UHS-1(U1)クラス製品だ。

これをFIMI PALMに取り付けて電源を入れるとこのように表示されてしまう。

PCでアクセス速度を測ってみると、SAMSUNG EVOよりも速いくらいだ。若干ランダム書き込みが遅いくらい。それでも、極端に遅いわけではない。

つまり、実際のアクセス速度ではなく、規格を見て上記のように表示しているフシがある。

というように、これではまともに使えない感じがする。特に1番目の不具合は致命的で、一旦録画して途中で電源を切ると、フォーマットしないと(つまり今まで録画したファルを消さないと)、次の録画ができないということになる。これが、単にSAMSUNG EVOのみで起こるのか試しすために、TEAMの128GBのU3規格の製品を試してみた。

それがこれだ。ビデオクセスV30、A1クラスにもなっている。

PCでのアクセス速度は、流石にシーケンシャルでは速いものの、4Kランダム書き込みでは遅くなっている。

これをFIMI PALMに挿入して電源をいれてみたが、問題なく起動した。しかし、録画後、電源を切ると、フォーマットしろのメッセージが表示されて録画できなくなった。

さらに、先日紹介した512GBのTEAM microSDカードも全く同様だった。実は、まーぼーツーリングで使用したのは512GBのメモリーカードだった。実際にかなり長く電源を切らないで撮影したが、そうすると今度はジンバルの異常がデてしまい、カメラの向きが右に向き始め、動かなくなってきた。しかも、連続撮影したためかかなりの熱さだった。ときに液晶部分が熱い。

しかたなく電源を切ったら、最電源投入でフォーマットのしろのメッセージで録画は2度とできなかった。

ちなみに、ファームウェアは最新のものが入れてある。

メーカーサイトのサポートにオンライン問い合わせがあったのでつたない英語で問い合わせ内容を記載して送信した。しかしまだ返事は来ていない。

カメラそのものにも問題があるが、その上ジンバルにも問題がある二重苦だ。