そんな中、世界的なカーレースイベントであるF1は、開幕戦を無観客でもなく普通に開催するという。私のような素人からすると、さすがF1/FIA、世界的なイベントプロバイダーは違う、などと思っていた。
とにかく今年は、2週間にわたって行われたプレシーズンテストでも、ホンダエンジンを積むレッドブルは、調子がよさそうだ。その結果を得て、今年はレッドブルホンダのフェスタッペンがチャンピオンを取るかもしれないと噂されており、期待は膨らむばかり。とにかく開幕戦を楽しみにしていた。
なんどか中止や延期になるのではないかいった報道もあったが、そのたびごとにオーストラリアGPが行われないという決定は無かった。
しかし、心の片隅で本当に開催されるのだろうかという一抹の不安は残っていた。だが、直前になっても開催中止というような事もなく、チームはオーストラリアに向かっているとの報道があった。
開幕前の火曜までニュースを見ていたが、それ以後は見ないでいた。心の奥底で何かの間違いで中止などという事があるのではないかと恐れがそうさせたのだろう。
オーストラリアは日本と時差がほとんどない、FP1は金曜の午前中にある。ビデオの予約を確認して仕事に行っていた。
しかし、昼休み、FP1が気になって仕方ない。いつもならスマホなど見ないのだが、今回は見てしまった。
そして衝撃の事実を知ってしまった。第１戦オーストラリアGPは中止になったと。
もう仕事どころではなかったが、そうもいかない。帰宅後、F1ニュース サイトを一気見した。
ここまで来てどうしてそうなった。という気分だった。
水曜の時点で、ハースとマクラーレンのスタッフにコロナウイルスの疑いがあり、木曜の夜にマクラーレン スタッフの感染が発覚。マクラーレンは即座にレースの参加を辞退した。その後、中止の決定が出たのは金曜の朝だった。ホンダエンジンの件で日本人にとっては、胡散臭いチームとなっているマクラーレンがここでもこんな体たらくだ。
F1ニュースサイトでは、ぎりぎりまで結論が出せなかったF1/FIAを批判する記事が多い。結果を見てうんぬんするのは誰でもできる。
私は、その決定がなかなか出せなかったのは当然な気がする。なにしろ、大金を使って飛行機などをチャーターし、会場を作って、みなが現地入りしている状態なのだ。なんとか少しでも何かできないかと考えるのが普通だろう。こんな時に開催まで持ってくるのには、それなりの下準備などもやっていたはずだ。中止となれば、いったいなん億単位の費用が無に帰すことになるのか。もしかすると、それによって金銭的窮地に追いやられる人も出てきてもおかしくはない。
私のなどからすると、いったいマクラーレンやハースはどんなスタッフの管理をしていたのかと疑問を持たざるおえない気分だ(ハースは感染者は出していないが、疑いがある人を現地まで送り込んでしまっているのは、いかがなものか)。このような情勢なのだから、感染対策は相当厳重に行われていたはずだ。もちろん不可抗力であったかもしれない。私などは、全スタップを感染の疑いなどと関係なく２週間前から隔離し、検査を定期的に行うくらいしていたのではないかと思っていたが、そうではなかったという事なのか。
とにかく今後の事もある。マクラーレンは当然としてF1/FIAは感染経路などをきっちり調査して対策を行う必要がある。
感染者が出てしまったのであれば、開催中止もやむを得ない。それからの動きは急だった。第2戦バーレンも中止、その次の初開催が予定されていたベトナムもだ。
そして、今となっては、６月が初レースになるのではと言われている。
本当に楽しみにしていただけに、今は何も手が付かない。ショックは大きい。１昨年１２月に最終戦が終わってから、３か月もまだかまだかと待っていたのだ。それが、また後２,３か月待たなくてはならないとは。
こんな混乱はF1だけではない、粗糖琢磨の参戦するインディカーも開幕戦を無観客で行うとしていたが、F1開幕戦中止を受けて延期になっている。カーレース関係で行われているのはWRC(ラリー)のみで、すでに第3戦まで行われている。ラリーは走行距離が長く、観客も道端で見るというスタイルなので行われているのかもしれない。と思っていたが、こちらも第４戦が延期に追い込まれている。
経済的にも、株価が急降下。一時は米国株価指数は３万ドルを超えるのではなどと言われていたのに、今や２万ドルそこそこだ。これは、景気という意味でも相当な影響となってしまっている。
とにかく、今は出かけるのを控えて、自宅に籠っていようと思っている。どうか、多くの人がそうして早くこの騒ぎが収束するのを期待するのみだ。
こうして自宅に籠って、レース観戦のつもりだったのだが、それもできないとは。とほほ。
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