というのも、ヤフオクでXeon E5-2678 v3というCPUが安く出ていたのだ。ただ、一般には売られていないもののようだ。もともとXeonのようなサーバーCPUはパッケージ入りで売られることはほとんどなく、いわゆるトレーにたくさん入った状態で代理店や店頭に並ぶ。つまりバッゲージ品は大抵なくてバルク品が主流なのだ。
このXeon E5-2678 v3はIntelサイトにもスペックが無く、特定カスタマー向けにのみ販売された製品の様だ。
大体の仕様としは、
12コア/24スレッド
2.5GHzベースクロック、ターボ時3.1GHz
TDP 120W
という事になる。これは、今まで使っていたCore i7-5820Kが6コア/12スレッドだったから、2倍のコア数ということになる。これはすごい。ただ、クロックが3.3GHzだったのが、2.5GHzとなり単体コアの速度は25%程遅いという事になる。
これが届いたXeon E5-2678 V3。
それでは交換を行う。まずはこのでかいCPUクーラーを外す必要がある。
外すにはこの狭いところにあるネジを外す必要があるのだが、長いドライバーが必要だ。
探したら、このCPUクーラーに付属していたドライバーが見つかった。
このようにヒートシンクの間に差し込んでネジを緩める。
CPUクーラーを取り外した。ネジ2本だったので助かった。
さっそくXeonを取り付け。
取り外したCore i7-5820K。グリスでべとべとだ。
それで、グリスは別途購入した。
それを塗って、
付属のへらで塗り伸ばす。
こんな感じだ。
それら、CPUクーラーを取り付けて、ケースを絞めて電源ON!!
何の問題もなく、CPUを認識した。UEFIのファームウェアにはこのCPUのコードが登録されていたという事だろう。
それでは、さっそくテスト。こちらは、元のCore i7での動画エンコードを実施したとき。この動画のエンコード時間で比較しよう。私がCPUパフォーマンスを必要とする処理はこの動画エンコードなので当然だ。
その時のCPU使用状況。CPUはすべてのコアが使用されており、使用率は94%だ。エンコード元の動画ファイルも、エンコード済みのファイル保存先もNASになっているので、イーサネットの使用率が高いのが見てわかる。
エンコード時間はこちら。
それでは、同じ動画をエンコード開始!
タスクマネージャーの状態。さすがに24スレットとなるとすごい数だ。
しかしよく見るとなんだか調子が良くない。すべてのCPUが使用されているのは同じなのだが、CPUの使用率が49%と半分にしかなっていない。
それが影響したのかこんな結果に。確かに早くはなっているが、たったの17秒だ。秒数で言えば、517秒と500秒。96.7%にしかなっていない。これは、期待した程の改善ではない。
だが、エンコードに使っているPegasysのTMPGenc Video Mstering Works 6は環境設定にCPUの設定があり、そこを変更すると最適化処理が実行される。これをやっていなかった。さっそく実行して、再度エンコードテスト!!!
CPU使用率が82%まで上がった。これは期待できる。
エンコード時間は、467秒。短縮率は90%と1割の改善となった。
これでも、期待した程はないが、こんなものなのかもしれない。やはり、25%ものクロック低下は効いているのかもしれない。
とりあえず、元に戻すよりは早いことは間違いないので、当面はこれでいことにしよう。
ただ、動画のエンコードでは速くなったものの、普通の操作感ではやや、引っかかることがたまにあり、反応が遅くなった感じがする。まあ、気にしてみているからかもしれないが。たしかに、操作感というか反応の良さは1コア当たりのクロック速度が効いてくるのは間違いない。
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