その前に、アイドリングでの暖機はだめらしいので、近所を少し走ってエンジンを暖めた。
エンジンはものすごく熱かったので、まずはギヤオイルから交換することにした。こちらが、ミッションのフィラー(上の六角ボルト)と、ドレイン(穴の中の普通のボルト)だ。
ドレインが奥まっているが、このまま排出すると熱いマフラーにかかってしまうので、チラシで受けるようにした。
今回初めて、新規に購入した六角ソケットが使える。
フィラーボルトに必要なのは8mmだった。
ボルトは全くオイルで濡れていなかった。
下は、13mmだった。ちょっと変わったサイズだ。
出てきたオイルは、意外に汚れていない感じだった。白濁もしていない。
ドレインボルトには、磁石が付いていて鉄粉がかなり付いていた。オイルの汚れは少なかったが、それなりに交換していなかったのだろう。
出てきたオイルを測ったら、700cc程度しか入っていなかった。規定では、800ccだ。綺麗に見えたオイルが、集めると黒く濁って見えた。
次に、デフのオイルを抜く。こちらも、フィラーボルトが六角だった。
こちらは、6mmだった。
ドレインは、かなり大きくて19mmだった。
こちらも、鉄粉が付いていた。
オイルは、やや白くなっていた。
測ると230ccと規定とおりだった。
用意したのは、IXLとカストロールの80W-90ギヤオイル1リットル。規定の量を足すと1030cc必要だが、IXLも入れるし、これくらい少なくても問題無いだろう。
オイルは、こうして開けるタイプだから、残っても保存は出来ない。
鉄粉を取り除いて綺麗にしたドレインボルトを取り付けた。トルクレンチを持っていなかったので適当に締めた。ワッシャーも無いので再利用だ。
まずは、量の少ないデフに規定の量を入れるが、IXLを5%なので10cc程度先に入れる。
それに、ギヤオイルを加えて230ccとした。良く攪拌してから、
じょうろで投入。オイルの粘度が高いので時間がかかる。
次に、ミッションだ。800cc規定なので、40ccのiXLを取り、ギヤオイルを加えて、
800ccとした。
これを、ミッションにじょうろでいれた。しかし、こちらは容量が多いのでさらに時間がかかった。また、入れ口が横向きなので、じょうろも横向いてしまい、入れ難いのだ。
ギヤオイルの交換は1万キロ毎だそうなので、私の走行距離なら2年後だ。それまで、R1100RSに乗っているかわからないが。
次は、エンジンオイルだ。ところが、予想に反してギヤオイルの交換に時間がかかってしまい。せっかく暖めたエンジンが少し冷えてしまった。仕方なく5分ほどエンジンをかけて暖機したが、オイルの温度計は3つメモリほどしか上がらなかった。
エンジンオイルのドレインは、エンジンの真下にあり、8mmの六角だ。
フィラーキャップは、左シリンダーヘッドにある。
エンジンが熱いので、耐油のゴム手袋を用意した。
ドレインは下向きなので、手を伸ばしてなんとかドレインボルトを外したが、後でわかったことだが、右肩がエキパイに触ったらしく、着ていた服が溶けて穴が開いていた。
オイルフィルターは、74mm 14角と聞いていたので、新規に購入。76mmとあるが、寸法は74mmになっていた。
ラチェットを付けて、使うタイプのフィルターレンチだ。
ピンボケで申し訳ないが、オイルフィルターは左側下に付いている。写真の下が左側だ。
取り外すと、なんとBMW純正品だった。やはり、このバイクはディーラーでメンテされていたのだろう。
私の用意したフィルターは、K&N製。
オイルフィルターレンチが必要ないタイプだ。
ドレインボルトには磁石は付いていなかった。
ドレイン用のパッキンは購入してあった。 30枚も要らないのだが、仕方ない。サイズは、M16だ。
新旧比較。右が新品だ。
オイルが十分に排出されたので、ドレインプラグと、フィルターを取り付けた。
エンジンにも、IXLを添加する。約3リッターの5%で、150ccだ。
入れやすいので、先に投入した。
用意したオイルは、ValvolineのVR1 20W-50だ。近所のデスカウントショップで1本500円以下で購入できる。いままで、色々なバイクに使ってきたが、問題となったことは一度もない。
特に、BMW R1100RSの指定も20W-50の鉱物油なのでぴったりだ。
これを、2リッターと1リッターに分けて、投入した。単にジョッキが2リットルだからだ。
入れた直後、点検窓を見ると丁度真ん中だった。
一旦エンジンをかけると、エンジン始動直後は、何かメカノイズが大きくてちっとびっくりしたが、すぐにオイルが回ったのか静かになった。
点検窓を見ると、オイルが見えなくなった。
400ccを足したがやはり、点検窓から見えなかった。それで、300cc追加したら、丁度真ん中に見えるようになった。
結局、3.7リットル入れたことになる。ただし、IXLが150cc追加しているので、トータル3.85リットルとなる。規定では、オイルフィルター交換時で3.75リットルと有る。ちょっと多めだったかもしれない。
次に、プラグの交換を行った。
シリンダーヘッドのプラグカバーを、後ろ側から引くと、簡単に外れる。付けるときには、やはり後ろからつけて、前側をぐっと押すとパチンと入る。
カバーを外したところ。
ここで、車載工具にあるプラグコードの取り外し器具が必要となる。前側から挿入して引っ張ると、
このように簡単にプラグコードが外せる。これが無いとかなり難しいだろう。車載工具を買っておいて良かった。
ゴミがシリンダーに入るとまずいので、プラグを取る前に穴をウエスで綺麗に拭いておいた。
プラグも、車載工具のプラグレンチとドライバーで簡単に外せた。
取り外すと、プラグは2極タイプだった。ボッシュ製なのでこれも純正なのかもしれない。特に減ってはいなかったが、プラグ自体が錆びも見られるので、だいぶ交換していなかったのだろう。プラグの焼け具合は、やや黒い感じだ。
交換用に購入したのは、純正相当というBKR7EKC-Nだ。パッケージを見ると1極の普通のプラグのようだ。
が、中身を出してみるとこれも、2極タイプだった。よかった。
新旧比較してみると、NGKのほうが電極が長い。シリンダーヘッドにぶつからないと良いが。ちょっと心配になった。
が、取り付けに特に引っかかりも感じなかったので大丈夫だったのだろう。
エンジンをかけてみると、何の問題もなく始動した。
せっかくカバーを外したので、右シリンダーヘッドカバーに傷が付いているので、
やすりで削って目立たないようにした。
さっそく、試乗に出かけた。走り出してすぐに、エンジン音が静かになり、回転もなめらかになった感じがした。
低速での、ややギクシャクした感じも、角が取れた感じがした。
エンジンを回してみると、とても軽やかに回転が上がる。良い感じだ。
オイルは思ったほど汚れてはいない感じだったが、やや、さらさらとした感じだった。3年で3,600キロしか走っていないので、もしかすると、その間オイル交換していなかったのかもしれない。そうだとすると、酸化していておかしくない。
途中で止まって、エンジン下部や、ギヤボックスを確認。問題無し。
デフも特に問題はなかった。
しかし、オイル交換でこんなに劇的に変化するとは思えないので、プラグ交換の影響が大きいのだろう。しかし、エンジンノイズも減っているので、それはオイルの影響かもしれない。
これで、また、一つ調子が良くなった。
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