7月は1度もツーリング行くことが無く、とにかくツーリング行きたいという気持ちだけが高まっていた。
今年のゴールデンウィークにも四国に行ったが、四国カルストには行っていない。3年前には行ったが、天気が悪くてガスで真っ白になって何も見えなかった。天気予報を見ると意外に天気が良い。
しかも、宿も空いているところが見つかり、予約も取れたのだ。
これは、今しか無いと行く事に決めたのは、土曜日の夜だった。そして、次の朝出発したのだ。
つまり、日曜の朝出発して、月曜に帰ってくるというスケジュールだ。ルートは、ゴールデンウィークと同じで、大分まで行って、佐賀関の九四フェリーに乗る。これは予約が取れないので、逆に幸いだ。とにかく早く行けば乗れるだろう。
そして、日曜の朝。天気はちょっと曇っている。でも、雨が降るような予報ではない。台風が来ていると言っても、台湾に上陸ということて、雨が降るほど影響は無いはずだ。
気温は26度。意外に高くない。
そして、とにかく大分まで高速で行く事にした。ETCゲートをくぐろうとしたら、なぜか開かない。
しかたないので、ゲートの間を通って、その先の駐車スペースにバイクを止めた。
すると、係員が通行券を持ってやってきた。
おかしい、ちゃんと動いているはずなのにどうして通過できなかったのだろうか。
引き返すわけにも行かないので、券を受け取った。係員の説明では、高速を降りるときには一般ゲートに入り、ETCカードで精算すればちゃんと割り引きできますという。
仕方なく、ダミータンク内の荷物を一旦出して、その下にいれてあるETCからカードを抜いてポケットに入れた。ETCはちゃんと電源も入っていた。
アンテナがおかしいのか? 少し触ったくらいではとくに変化は無かった。
いきなり、ケチが付いてしまった。
トンネルに入ると、さらにそれは明確に感じた。真夏にトンネルに入ると普通なら涼しいと感じるが、今回はまるで火山のなかに入ったのかと思う程にむっとするくらい暑い。
トンネルを出ると、雲か霧かわからないが、空がどんよりして不安を感じる。カッパなど持ってきていないぞ。天気予報では、真夏の暑さになっていたのだ。
ここで、さらに不安を煽るかのように、おかしな事が発生した。ナビが突然電源が切れたのだ。そして、まもなくカメラも電源が切れた。
おかしい。シガーソケットの接触が悪いのだろうかと、ぐりぐりとねじると、電源が入ったり、切れたりと不安定だ。
なんだか慌てて計画もそこそこに出発してしまたが、とても不安な気持ちになった。これは取りやめた方がいいのではないかという考えが頭をよぎった。
途中のPAに入って、調べてみた。どうも、ぐりぐりしても、ナビもカメラも、電源が全く入らなくなっていた。
一旦バイクの電源を切ってもう一度ONしてみた。
そして、ETCも開けて見てみると、こちらも電源が全く入らない。これは、電源の供給がだめになっているようだ。
そういえば、リレーを付ける作業を行っていた。あの後試乗したが特に問題はなかった、しかし、それ以後バイクは使っていない。
だが、それ以外に原因を思いつかない。しかし、今それを修理している暇は無い。
そこで、緊急用にと持ってきた大容量USBバッテリーを使うことにした。 以前YBR250で同様のことが有り、そのときにもこのバッテリーで事なきを得ていた。それ以来、ツーリングの時にはこれを持って出ているのだ。今回のようなことにも役立つし、携帯も充電も出来る。
ETCは使えないが、ETCカードで割引は効くらしいし。明日は、平日なので元々割引はない。
そう考えると、気分が楽になった。
そして走り続た。ナビも、カメラも問題無く動作している。
いや、それどころか暑い。高速だから、それなりの風を受けているのだが、日が昇るにしたがい直射日光が刺さるように熱いのだ。
大分宮河内ICで高速を降りた。
係員に言われたように、一般ゲートに入った。
そして、ETCカードで精算した。係員からETC車載器を確認された。そして、ETC割引料金になった。現金を出したりするのに比べたら楽だが、止まって色々するのが面倒だ。ETCが使えないので仕方ない。帰りも同じ事をしなくてはならない。
帰ったらリレーのどこが悪いのかわからないが、修理しなければ。などと考えながら、インターチェンジから、佐賀関港までひたすら走った。
港に到着。8時過ぎだった。
バイクは1台待っているのみだった。2番の枠に止まるよう言われた。
フェリーの出発は、9時。四国の三崎港到着は10時10分だ。バイクは写真では3台だが、この後1台きて、結局4台のみだった。日曜だというのに、少ない。乗船切符は当然ながら往復を購入。帰りが1割引になり、排気量も750cc以下で安く、4,980円だった。
ちなみに、1番はCBR250R、3番はZ400、4番はスーパーカブだった。みな、荷物が多い。
私も、フルパニアなので人のことは言えないが、荷物自体は少ないので、スカスカなのだが、何があっても良いようにとサイドケースも付けてきた。
船を待つ間に朝食を取ろうと思ったが、持ってきているはずのパンがない。出発直前にヘルメットの横に置いたのは覚えているが。電話して家族に聞くと、パンが置いてあるという。
まだ、食堂は開いていなかった。自販機で甘いカフェオレを1杯飲んだ。あまり腹も減っていなかったのでこれでも十分だった。
8時40分にフェリーが到着した。バイクは最期に出てくる。8台きっちり乗っていた。
まずは、1番のCBR250Rは、船の左前方後ろに止めさせられた。
私は、その前側に止めさせられた。
後の2台は、丁度船の中央の階段の所に左右1台づつ止めさせられた。ちょっと変則的だ。
いつものように、バイクは最初に乗船するので、今回は展望室ではなくて、その下の2等客室のコーナーに陣取った。というのも、展望室は、エアコンが効いていても、日光が当たって温室状態になりかなり暑いのだ。そこで、日光の当たらない客室にした。
朝がいつもよりも早かったので、ここでうとうとすることにした。しかし、子供がうるさくてとても寝てられない。それでも、目はつぶってじっとして、疲れが取れるようにした。
そして、定刻10時10分に三崎港に到着。下船した。
そこからは、佐田岬半島を東にひたすら走った。車もあまりおらず、良いペースだ。ただ、急に渋滞したのでびっくりしたら、パトカーが対向車線をパトランプを回転させながら、走っていたからだった。それを見た先頭の車が急に減速して、それが波のように航続の車に影響を与えて渋滞となったらしい。
その後は、渋滞も解消して良いペースで走れた。
八幡浜付近に来ると、渋滞していてのろのろ走行になった。日差しも強くて、とにかく暑い。汗はあまり出ている感じはしないのだが、それが逆に辛い。車はのろのろ走行でも、エアコンの為に電動ファンがフル回転して、熱風をだしている。
それが、バイクに乗っている私に吹きかかるのだ。
オープンに入っている感じだ。
温度計を見ると35度だった。
それからも、のろのろ走行は続いた。風もほとんど無く、焼けた路面の暑さもひとしお感じられた。
日差しも、容赦なく照りつけて、ハンドルを握っている腕の黒い袖を暑くする。NC700Sでの真夏走行は初めてだったが、意外に暑いのに驚いた。ファンも回りっぱなしで、自分のバイクの熱風が太ももあたりに当たる。もちろんエンジン自体の熱が伝わっているのもあるのだろう。
なぜに、こんな苦行を耐えなければならないのか。喉も渇いてきたが、止まれるようなところもなくてそのまま走り続けてしまった。
走行距離が200km近くなっていた。これから山に入るとガソリンスタンドも少なくなるだろうから早めに給油することにした。ただ、少しでも安い所としてここが目にとまった。ここまでの殆どのスタンドの価格は140円台だった。
セルフではなく給油してくれた。その間壁を見ると、会員価格が出ていてレギュラーは140円とある。会員で140円なのに、看板には137円なのかと思ったが、その下に土日特価とかかれていた。
カードで支払ったが、価格は137円だった。
このスタントで少し休もうと思っていたが、屋根が小さくて日陰があまりなく、暑い日が照りつけてむっとする。とりあえず、水分補給のみして、走り出した。
そこからは、車もあまりおらず、良いペースで走れた。暑いのは変わらないが、風を感じる分まだ楽だ。それでも、熱風の中を走っている感じはした。
左側に肱川が見えてきた。ゴールデンウィーク(以下GW)の時にも、この先にある道の駅肱川で昼食を取ったのだった。時計を見ると丁度12時だった。走行距離は、240km程になっていた。
そこで、今回もそこに入った。GWの時にも、ここはとても暑かった。今回は、その比ではない位暑い。
今回も、日陰が空いていたのでそこに止めた。日陰を出て歩くと、地面から陽炎が見えてきそうな程の暑さだ。
今回も、同じレストランに入った。エアコンが効いていて涼しい気がするが...なんとなく気持ちが良くない。
前回食べたこれや、
これも、有ったが、なんだか暑そうで、食べる気が出ない。正直に言うとあまり食欲も無かった。
だが、朝食も取っていないし、食欲が無くても、パワーが出るようなものを何か食べないとまずいと思った。
だいぶ迷ったが、
結局無難にカツ丼にした。
カツは、固かったが、味は良かった。ただ、噛み応えが有りすぎてあごが疲れた。
ここで、飲み物のスポーツドリンクも買って飲んだ。水分の補給も出来てだいぶ楽にはなったが、それでも、かなり疲労が貯まっている感じだ。
出発して、6時間だが、フェリーの時間があるので、実際に走行したのは、4時間ほどだ。
前回はよく見なかったが、裏に肱川が見える。が、川は淀んでいてあまり綺麗ではなかった。
本来ならば、川面の風が心地よいはずだが、風も殆ど無かった。
どうして、こんな暑い中そこまでして来てしまったのだろうかと、ちょっと後悔した。
しかし、四国カルストは高地だから、涼しいに違いないと思って、気分を奮い立たせた。
そこを出発したら、長いトンネルが何個かあった。
トンネルの中は、とても涼しくて、気持ちよかった。レストランのエアコンは、空気の温度は低いのだろうが、ドレインが詰まっているのか、とても湿気た空気が出てきて気持ち悪かった。
でも、このトンネル内は、とても気持ちよい。
少し元気が出てきた。
ふと見ると、カメラが動作していない。メモリーフルとでて録画できない。何かおかしい。しかたないので、そのまま走った。
そして、ゴールデンウィークと同じように、197号線から、細い林道に入って行った。
前回同様に、荒れた路面のママだった。
だいぶ登ってきた。
気温も、28度とかなり下がってきた。
そして、地図上では、四国カルストと同じ直線上に入ったのだが、景色はカルストという感じでは無かった。
ここで、止まって、カメラを確認した。せっかくなので、四国カルストをちゃんと録画しておこうと思ったのだ。
カメラを再生して見ると、以前録画した内容が残っていて、容量が無くなっていた。以前の録画内容を削除しようとするがなぜかエラーになってできない。
そこで、用意してあった別のメモリーカードと交換した。これで9時間は録画できるはずだ。
そして走り出した。
なんとなく、空模様があまり良くない。黒い雲が出てきた。
だいぶ走ったが、景色はあまり変わらない。
そして、やっと四国カルストの看板が出てきた。なんと、ここからカルストなんだ。
カメラを再度確認すると、なんと今までの走行は録画されていなかった。録画ボタンを押すのを忘れたようだ。いつもは、バイクの電源に対応して自動で録画開始されるのだが、今日はUSBバッテリーなのでその機能が使えなかったのだ。
改めて、録画状態で有ることを確認して走り出した。
左の道に入ったが、あまり景色は変わらず。カルストではなくて単なる林道というか山道だ。
と思った途端に、車が何台も止まっている所に着いた。3年前に、真っ白けだった姫鶴平だ。
やっと、目的地に着いた。14時18分だった。朝6時に家を出て、8時間かけてここまてやってきたのだ。もっと時間がかかるかと思ったが、意外に早かった。
つづく。
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