2013年5月24日金曜日

四国ツーリング2日目その2 四万十川と足摺岬


少し時間が空いてしまったが、四国ツーリングの続きだ。前回は、雨の中「道の駅四万十とおわ」で休んだところまでだった。

雨がパラパラと降り出したので、折角脱いだ合羽をまた着て出発した。

時計を見ると1時前だった。気温は16度とやや低い。合羽を着ているので、寒くは感じなかった。路面は完全ウエット。

四万十川に沿って走っていると、低い沈没橋が見えたので降りてみた。看板が見えるが、欄干も何も無い橋だ、落ちることもあるのだろう。

橋の所まで来てちょっと後悔した。もしこのまま渡った先が細くなって、Uターン出来ないような状態だと戻れないどころか身動き取れなくなってしまうだろう。

心配になったので、一旦橋を渡ってその先を確認しにいったら、広くなっていてUターンする事が出来たので、戻ってきた。
そして、橋の中央に少し広くなっている部分があるのでそこにバイクをためた。最初余り端に寄りすぎて、サイドスタンドは立てることが出来たものの降りるのが困難な状況になった。感覚が少し狂っている。欄干が無い橋というのは怖いものだ。人間だけならばそう怖くもないのだが、バイクごと落ちたら、どうすることも出来なくなるだろう。そう思うとも足がすくんだ。上の写真から何となくわかるだろうか。

折角なので、いろいろな角度から写真を撮ってみた。


横から。橋の幅があまりないので離れられない。

これは、なかなかスリリングな体験だった。皆が、バイクを止めて写真を撮る気持ちが少しわかった気がした。

そこから再び四万十川流域に沿って走る。


すこしカーブしているところで止まってみた。

さらに、走ると、四万十川の幅がだんだん広くなってきた。そして、この長い沈没橋を見つけた。これが恐らく、一番長い橋と言われている佐田の沈没橋ではないかと思われた。

しかし、よく見るとすでに先客がおり、バイクを降りて写真を撮りだしたところだった。さらに、別の観光客らしき二人連れもやってきたので、今回は渡るのをやめておいた。すでに1つは渡っているし。

写真を見ると雨は止んでいるようだが、このように止んだかと思うとまたぱらぱらと降ってきたりと、雨脚は強くないものの降り続いていた。こんな時は、ただただ走るだけとなってしまい、景色を楽しむにも暗くてすっきりしない。結局、だらだらと休むことも無く走り続けて、足摺岬近くまでやってきた。


ガソリンが無くなってきたので、給油した。燃費は17.45km/lとたいして伸びなかった。


まだ時間は2時半だった。気温は少し上がってきて19度だ。

そこから、足摺岬を目指して走った。丁度足摺岬の根元までやってきた。

半島の真ん中を通る「足摺スカイライン」を走る。ややくねくねとしたワインデングロードだ。あまり車も走っておらず走りやすいが、雨はやや降ってきており、路面は完全なウエットなので楽しむことは出来なかった。

 そして、やっと建物が見えてきた。

 看板も出てきた。後700mだ。

 少し行くと、道が行きと帰りが木で分断されている所に来た。

それを入っていくと、道は狭くなっていた。車での離合は慎重にならざるおえないだろう。

そして、第38番札所である「金剛福寺」が見えてきた。

そのすぐ先に、車が沢山止まっており、その先に立像が見えた。

ここが目的の足摺岬のようだ。

チェーンが張ってあったが、1カ所だけ外れており、中にバイクが何台か止まっていたので、私もそこから入って、

一番左端に止めた。

振り返ると、ジョン万次郎の立像が立っている。

ヘルメットも、合羽も着たままで、バイクを離れて行った。

道からだと、後ろ姿だか、前はこんな感じだ。

土佐には、いろいろな偉人の像があるとのこと。そういえば、去年行った桂浜にも坂本竜馬の立像があった。

奥に行くと、階段があり、上に展望台があるようだ。だが、その左側に

天狗の鼻というのが有るらしい。まずは、左に行くことにした。



低木の林を抜けると、海岸に出た。

おお、なかなかの景色だ。晴れていたらよかっただろうに。確かに天狗の鼻に見えなくもない。

後ろに下がると、休憩所がある。

戻って、展望台に上がって見た。

展望台は、丸い形だった。

そこから見下ろす。右に灯台が見える。

岩に、波がぶつかって白くなっている。

なかなかの景色だ。展望台を降りて、右の灯台に行ってみた。

灯台はそんなに大きくは無かった。

景色を堪能したが、歩き回ったので、ヘルメットの中も合羽の中も汗でぐっしょりになってしまった。

時計を見ると4時近くなっていたので、宿に行くことにした。先ほど走ってきた足摺スカイラインを戻る。



今日の宿は、足摺岬に近くて、安くて、料理がうまいと噂の「高原」という民宿だ。坂の道路わきに宿の看板があったので、入ってみた。

すると、なんだかゴロゴロした石があり、草ぼうぼうの空き地が見えた。本当にここかなと止まって考えこんでいると、ホンダの軽自動車Todayにのった男性が、「奥だよ」と教えてくれた。

奥に行くと、Webで見た覚えのある宿が現れた。はじめて来るときっと戸惑うに違いない。

宿の横にある、おそらくおかみの自宅なのだと思うが、そこの前に屋根つきの駐車場があり、車が1台止まっていのだが、「雨だからここに止めていいよ」と車を出してくれた。ありがたく止めさせていただいた。カバーのかかった手前のバイクは、息子さんのハーレーだそう。入るときに奥だよと教えてくたれのがその息子さんだった。

部屋は、1泊するのには十分な広さで、液晶TVも付いていた。風呂は無いが、トイレは各部屋についていた。ただし、和式の水洗だ。

風呂は、噂どうりに、「近くにとてもいい風呂があるのでそこに行かれてください」といわれたが、この雨の中行くのもなぁ。と渋っていたら、息子の車を貸しますからというので、行くことにした。何しろ下着は、汗でぐしょぐしょなのだ。このまま風呂に入らずに寝ることなどできない。

これが、その車。鍵は付けっぱなしにしてあるという。風呂に行く用意をして乗り込むと確かに鍵が付いていた。


車内は、お世辞にも綺麗とは言い難い汚れ具合だ。走り出そうとアクセルを踏んだがエンジンが吹けない。おかしいとグイッと深く踏み込んだらブボッボッと走り出した。とても運転しにくい。それでも、雨に濡れるよりはましだ。表の道路に出て、200m程度走ると、

足摺テルメがあった。

中に入ると、駐車場があり、沢山車が止まっていたので、空いていたところに止めたが、あまり空はなかった。

これが入り口で、そこから階段を下ったところが施設だった。

受付で、ロッカーの鍵を受け取って、奥に入ると、ロッカールームがある。タオルなどは、民宿で渡されたものを持ってきた。

ロッカールームから風呂場の入り口を見る。

こんな感じで、ロッカーを開けて荷物を入れて、鍵をかけた後は鍵を手首に付けておく。

さすがに、風呂の中は撮影出来なかったが、なかなか広くていい風呂だった。風呂は何種類か有った。また、外の露天もあった。さらにプールも別にあったが入り口は別だったようだ。

風呂から帰って来た。これは、宿の廊下だ。部屋は5つか6つ程有った。今回は、子ども連れの家族1組と、男3人だった。


すっきりしたところで夕食だ。手料理と言う感じで、綺麗では無いが、真ん中の刺身など新鮮でとてもうまかった。また、左下の竹の子などどうしたらこんなに柔らかく煮えるんだと言うくらい味が染みてうまい。全体的に甘辛い味付けで、私の好みの味だった。

写真には写っていないが、私の前には残りの二人の男の宿泊客が座っていた。それぞれ個別の客だ。一人は、車でお遍路回りしているという。車はプリウスだ。もしかすると、私が足摺岬に行ったときに止まっていたものかもしれない。お遍路は、歩いてするものかと思ったが、意外にそうではなく、車で回る人も多いらしい。

後ろに大きな魚拓が張ってあった。こんなでかいものを釣り上げるなんてすごい。

これは、100回以上回ったものがもらえる赤いお札だ。お札はもらうのではなく購入するのだが。このお札は、何回も回っている人からもらったものだという。確かに100回も回っていたら、お札だらけになるだろうから、人にあげないと大変だろう。手に余るからと捨てるわけにはいかないだろうし。

などと、初めてとは思えないくらい話が盛り上がった。お遍路の男性は明日5時に出ると言っていたが、朝食はそれに合わせますと女将が言っていた。こんなに早いのは珍しくは無いようだった。

もう一人の男性は、あまり話さなかった。特に自分のことは話さなかったので、よくわからない人だった。どうも、仕事で来ているようなことを言っていた。明日は、6時に朝食をと言っていたので、私も6時にしてもらった。

色々と話して楽しかった。気がつくと9時近かったので、部屋に戻って、写真や動画を、HDDにコピーする作業を行った。

今日は、結局1日ほとんど雨だった。天気予報では午後からは少なくともあがるはずだったのだが。明日からは天気は回復するだろうか。などと考えつつ寝た。

ここで、四万十川の終わり付近から、足摺スカイライン、そして足摺岬観光を編集したものを記載しておく。天気は良くなかったが、足摺岬観光をしている気分になれるだろうか。

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