2011年8月28日日曜日

F1 2011 第12戦 ベルギーGP 決勝

とりあえず、スタートは曇りながら、ドライコンディションとなった。が、夏とは思えない気温16度、トラック温度24度と日本に比べるとかなり低い。

見所としては、7番グリッドのブルーノ・セナがどれほどの走りを見せるのか、9位のペレスもいままでだと、スタートで順位を落とすことが多かったが、今回はどうなのか。

金曜、土曜とほとんどウェットだった。ドライの長距離走行は今回初めてとなり、どれほどのタイヤのライフがあるのか判らない状態。

マクラーレンのバトンと最後尾となったシューマッハの二人がプライム(ハード側タイヤ)をチョイスした。

スタートは、マークがいつものようにスタートミスで順位をかなり落とし8位となった。逆に、ロズベルグが、ジャンプアップして、トップのベッテルをオーバーテイクしてトップになった。小林可夢偉も9位となった。

7位に入ったアグスアグリは、曲がりきれずに突っ込んできたブルーノ・セナに追突されたリタイヤとなった。後で、ブルーノにはペナルディが課されている。

アロンソも、一気に5位に上がった。

シューマッハも、最後尾から一気に14番手まで上がった。

4週目で、ウェバーとバトンがタイヤ交換。バトンはプライムからオプションになった。さらに、バトンはフロントウイングも交換した。スタートの混乱で接触したようだ。

ベッテルは、DRSを使ってロズベルグをオーバーテイク。3位、4位のフェラーリもロズベルグに肉薄している。アロンソとマッサが競っているときに、後ろから来たハミルトンがオーバーテイク。

このとき、小林可夢偉はなんとその後ろ5位にまで上がってきていた。
だが、フロントウイングの翌端板が壊れているので、何かしらの接触があった模様だ。

6週目、トップのベッテルがタイヤ交換。
ペレスもタイヤ交換。


5位小林可夢偉の後ろに来たタイヤ交換後のベッテルが、オーバーテイク。


13週目、タイヤ交換したハミルトンが、まだ一度もタイヤ交換していない小林可夢偉をオーバーテイクした。ところが、小林可夢偉意外に速く、ハミルトンに肉薄。それに気がつかなかったハミルトンが小林可夢偉の方向にハンドルを切って、大クラッシュ。ハミルトンは一時気を失ったのかすぐには動き出さなかった。

メディカルカーがでてセーフティカー出動となり、多数の車がタイヤ交換。小林可夢偉も2週目に、タイヤ交換して、14位に後退。早めにタイヤ交換したペレスは、7位に上がってきた。

18週目セーフティカー解除。

先頭のアロンソを、ベッテルがオーバーテイク。

ベレスが、先頭となって集団を形成。バリチェロ、マルドナード、ディレスタ、小林可夢偉が集団。ペレスの先を行くペトロフ以上は、1分54秒以内で走っているが、ペレスは1分57秒と遅い。

ここで、ペレスがドライブスルーペナルティが出た。スタート時のトロロッソ ブエミとの接触が原因。

バトンが、シューマッハ、スーティル、マッサ、ロズベルグを抜いて、4位に浮上。

小林可夢偉は、ペレスがペナルティを受けたため、13位だが、その前のディレスタについて行けてない。前のほとんどが小林可夢偉と同じタイヤ交換1回なので、タイヤ交換での順位アップは難しい。

ペレスは、その後も何度かピットインし、29週目リタイヤとなった。

30週目、マルドナードと小林可夢偉がタイヤ交換。

その後、アロンソが、次の週に、ベッテル、ロズベルグ、マッサ、ペトロフがタイヤ交換。

32週目、ウェバーピットイン。

33週目、バトンタイヤ交換。

残り、6周。なんとシューマッハは、6位まで上がり、5位のロズベルグに迫ってきている。さすが、20周年で、大好きなコースというだけある。

トップは、ベッテル盤石の状態。2位アロンソは、マークウェバーにかわされて3位後退。4位のバトンが毎週1秒縮めてさせ待ってきている。

41週目、4位バトンが、3位アロンソをオーバーテイクして3位にアップした。

同時に、シューマッハが、燃費がきつくなってきたロズベルグをオーバーテイクして6位に上がった。

小林可夢偉の後ろを走っていたバルチェロが小林可夢偉に接触。その後ろのセナが小林可夢偉に迫る。小林可夢偉はバリチェロとの接触でタイムが上がらない。

小林可夢偉は、今回、接触が多く、傷だらけのレースだった。

ラストラップ、ベッテルのコンソールが異常になっているのが見える。がそのままチェッカーフラグを受けた。

トップ、ベッテル。2位ウエバーと、レッドブルが1位2位独占。
3位は、バトン。
4位アロンソ。

小林可夢偉は、12位と今回ポイントはなかった。

結局、天候は荒れることはなく、ドライでのレースとなった。

ベッテルは、チャンピオンの可能性が非常に高くなった。

高速で、アップダウンが多く、7キロという長いコースで、波乱も意外に多く、タイヤ交換も効果的に、レースを面白くできた。特に、バトンは13位から3位とオーバーテイクが多く、楽しいレースだっだろう。

小林可夢偉は、今回もタイヤ交換時期の失敗があったように思う。タイムが落ちてきたら、素早くタイヤを交換する様にしないと、結局、上位には行けない。このままでは、コンストラクターズも6位は難しくなってきた。7位のフォースインディアに追い抜かれる。

期待のあったブルーノは、スタートでの失敗が響いた。その後も、追い上げたものの入賞までは届かなかった。スタートでの失敗がなければ、入賞も可能だっただろう。次に期待しよう。が、ブルーノやペレスは、まだレースが粗い。もともとの素質は高いようなので、レースでの瞬間的な判断に問題があるようだ。可夢偉も同様の傾向があるものの、なぜか運がいいのか、意外に走りぬいてしまうそこが彼の持ち味かもしれない。それでも、一発の速さは、さらに重要だ。バトンも同様の傾向だが、一発の速さはベッテルやハミルトンほどではないものの、かなり高い。



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