2015年9月30日水曜日

BMW S1000XR 試乗レポート

お待たせしたが、BMW S1000XRの試乗レポートを記載しよう。



スペックを記載すると。
エンジン
タイプ 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
ボアxストローク 80 mm x 49.7 mm
排気量 999 cc
最高出力 118kW(160ps)/11,000rpm
最大トルク 112Nm/9,250rpm
圧縮比 12.0:1
点火/噴射制御 電子制御燃料噴射
エミッション制御 2 x クローズドループ触媒コンバータ、電子制御干渉管
性能・燃費
燃費(90km/h走行時)ISOモード100km定速走行 18.5km/ℓ
燃費(120km/h走行時)ISOモード100km定速走行 18.2km/ℓ
燃料種類 無鉛プレミアムガソリン、オクタン価95-98(RON)
電装関係
オルタネータ 486W
バッテリー 12V/8Ah、メンテナンスフリー型
パワートランスミッション
クラッチ 湿式多板、アンチホッピング機構付き
ギアボックス 6速
駆動方式 チェーン式 (17/45)
車体・サスペンション
フレーム アルミ合金製ブリッジフレーム
フロントホイール位置/サスペンション 倒立式テレスコピックフォーク、φ46mm、電子制御式サスペンション可変調整
リアホイール位置/サスペンション アルミニウム製スイングアーム、電子制御式サスペンション可変調整
サスペンショントラベル、フロント/リア 150mm/140mm
ホイールベース 1,550mm
キャスター 117mm
ステアリングヘッド角度 64.5°
ホイール アルミニウム製キャストホイール
リム、フロント 3.50 x 17”
リム、リア 6.00 x 17”
タイヤ、フロント 120/70 ZR 17
タイヤ、リア 190/55 ZR 17
ブレーキ、フロント ラジアルマウント4 ピストン固定キャリパ、フローティングマウント式ブレーキディスク(320mm)
ブレーキ、リア ダブルピストンフローティングキャリパー、リジットマウント式ブレーキディスク (265mm)
ABS 標準搭載:BMW Motorrad Race ABS (パーシャリーインテグラル、DTC機能付)、ON/OFF切替え可能、ABS Pro標準装備
寸法・重量
全長 2,183mm
全幅(ミラーを含む) 890mm
全高(ミラーを除く) 1,408mm (1,480mm:ミラーを含む)
シート高、空車時 820mm
インナーレッグ曲線、空車時 1,894mm
空車重量、走行可能状態、燃料満タン時 228kg
許容車両総重量 434kg
最大積載荷重(標準装備時) 206kg
燃料タンク容量 20ℓ
リザーブ容量 約4ℓ

基本的に、BMWの並列4気筒シリーズのスーパースポーツS1000RRのエンジン(199馬力)をデチューンして低速寄りにしたものを搭載したアドベンチャータイプのバイクと言うことになる。デチューンしたと言っても、160馬力の最高出力は、1,000ccという排気量を考えるとかなりのチューン状態といえる。ベースがSSという事で、車体重量も228kgと軽量だ。デザイン的には良くまとまっていて、R1200GSほどの巨大な感じはしない。しかし、シート高は820mmとMT-09 TRACERよりも低いものの高い。

BMWといえば、シャフトドライブがイメージされるが、S1000XRは残念ながらチェーン駆動となっていてチェーンメンテナンスからは逃れられない。

まず、問題となるのはシート高だろう。身長174cm体重73kgの標準的な日本人体型の私が跨がると、写真の通りつま先が少し曲がって着く程度だ。しかし、思ったほど不安はなかった。それはやはり車体が軽いからだろう。それでも、地面が傾いているところでは、やはり足つきが悪いと怖くなる。MT-09 TRACERよりも数値的には低くなっているが、少なくとも私の乗った試乗車比較では、MT-09 TRCAERの方が足つきが良かった。シートの形状や、サスペンションなどにより実際に跨がった時の状態は様々だ。あまりシート高の数字は信じない方が良いだろう。実車にまたがってみるのが一番だ。

メーター回り。大きな文字のアナログタコメーターが非常に見やすい。タコメーターの右にある丸いランプは、シフト警告ランプで、7千から8千ほどエンジンが回るとギアをシフトアップするように点灯するようだ。ハンドルは、バータイプ。ハンドルに色々と付ける事が出来るので個人的にはこの方がうれしい。ハンドル幅は、やや広め。クラッチはR1200RSが油圧だったのに対して、ワイヤータイプとっなている。しかも、クラッチがやや重めだ。特に、クラッチが繋がるような半分握った状態の時に重く感じた。そのため、クラッチ操作が頻繁になる渋滞路では左手が疲れそうだ。

メーターの上に、純正ナビの取り付けステーが標準装備されている。クラッチ側グリップに、ナビの操作リングが付いている。だが、ナビを自分の好きなものを付けたい人にとっては無用の長物となる。R1200RSが横型配置だったのに対して、こちらは縦配置になっている。純正ナビが縦横に回転して使えるのだろう。

ナビの配置は、良い位置なので純正ナビでも良いという人には、便利だろう。

エンジンは、如何にもSS的な排気音で、かなり男性的だ。しかも、細かい振動が2,500回転程度から発生しており、これが天下のBMWのエンジンの味付けなのか良くわからない。しかも、2,500回転の6速での速度は60km/h程度で、町中では一番よく使う速度域だ。つまり、走っている間中、ゴーという振動が続くと考えて良い。



逆に高速に乗ってエンジンが回ってくると、振動はそんなに感じなくなる。それでも、90km/hで、4,000回転と高めなので、長時間のクルージングにはあまり向いていない感じがする。

ここで、実際の走行ビデオを記載するので見て欲しい。




SSにあまり乗ったことがないので、国産でもこんな感じのエンジンなのかは良くわからない。しかし、アドベンチャースタイルのバイクのイメージは、ゆったりと立った乗車姿勢で、ロングツーリングを楽しむというものだと勝手に思っているので、それにしてはエンジンがそれに合っていない感じがする。しかも、常時エンジンの微振動があり、ややうるさい事も私には疲れる原因だった。

トルクが特に薄いとは思わなかったが、リッターバイクの厚いトルク感は希薄だった。

エンジンは回した方が振動も気にならず、回転が上がるに従い爆発的なパワーで加速していくので楽しい。しかも、最高出力が11,000回転と高いため、強烈な加速がいつまでも続く感じだ。

低速寄りにチューンしてあるというのは、わかる感じがする。こういったキャラのエンジンにも関わらず、トップで2,000回転まで落ちても意外に平気に走ってくれる。ギヤシフトの回数が減って、楽が出来る。

高速を降りて市街地で信号待ちで止まると、エンジンからものすごく熱い熱風が出てくる。かなり発熱の多いエンジンの様だ。試乗した日は、真夏という程の陽気ではなかったのだが。このバイクで市街地を真夏に走るのは、熱さを覚悟しなければならないだろう。

値段が高価でも、良いものは欲しいと思わせるが、残念ながら私にはそれはあまり感じなかった。それでも、SSの様なエンジンフィールが好きで、楽な乗車姿勢でツーリングを楽しみたい、という向きには最適なバイクかもしれない。ただ、平均的な日本人には、このシート高は高すぎるようだ。その代わりに、走行中は足があまり曲がらずに楽だった。

風防は、小型で小さいが、高速でも十分な性能があり、速度を出しても走行風はあまり気にならなかった。ただ、ボディが軽くて腰高なので、横風などの影響がどうなのか心配に感じた。

また、ライディング中の見た目だが、SUZUKIのGSX-S1000Fにも通じるところがあるが、ヘッドライトなどのフロント部分が低いのに、ハンドルが高めで乗車姿勢も立っているため、ちょっとスクーターに乗っているような感じに見えてしまう。


特にS1000XRのライト回りのデザインは、KYMCOのDownTown 125にそっくりだ。その点が少し気になった。

ちょっと試乗しただけだが、BMWのこの高回転型エンジンは私の好みではないことが良くわかった。そして、スタイルとのギャップが違和感を覚えさせた。いっそのこと、S1000RRだとしたら、スタイルも前傾で、違和感が無くなり、より良い印象だったかもしれない。短い試乗では、乗りこなしているとはいえないので、本当にファーストインプレッションにすぎないことをお断りしておく。

2015年9月29日火曜日

HONDA NC700S DCT 車載工具を調達

NC700Sには、車載工具が付いていなかった。どうも、自動車と違ってバイクは車載工具や説明書が無くても買い取り価格が変わらないので皆付けないようだ。乗っているときには車載工具はとても大切な、いざというときに役立つアイテムだ。中には、それでしか緩められなかったり、調節出来なかったりする専用工具が付いていたりするのに。

NC700Sはまだ新しいので、パーツリストを見ると載っているのだが、ばらばらになっていてそれらを足すととんでもない価格になってしまう。


それで、ずーっとヤフオクを見張っていたのだが、念願かなってやっと入手することが出来た。

中身だ。両端に輪っかの付いたワイヤーは、ヘルメットを取りつけるためのものだ。シート下に引っかけが付いているが、ヘルメットの紐が短い場合などはちょっと取りつけるのは難しい位置だ。このワイヤーで伸ばせれば便利だろう。私は、ヘルメットロックを取りつけたので使わないが。はじめからこの工具が付いていたら、これで何とかしたかもしれない。

先日のタイヤ交換でホイールを外すのに必要だった22mmと27mmのレンチが付いている。取っ手が短いが、ちゃんと延長用のパイプまで付いていてなかなかよい。

これで、何かあっても、少しはマシだろう。

バイクの下取りや、買い取り業者は、こういった付属品もきっちりそろっている事を重視して欲しいものだ。付いていない場合は、大きく値を下げるとかしてしほい。

逆に言うと、中古車を売る場合に、取説と工具を標準で付けて売って欲しいものだ。


2015年9月25日金曜日

BMW R1200RS 納車!


BMW R1200RS納車といっても、私のでは無く残念ながら友人のだ。

福岡県にBMWの正規販売店がオープンしており、なんとそこで友人がR1200RSを購入したということで、納車につきあってきた。R1200RSの新型は、まるでフルカウルのスーパースポーツの様な出で立ちの水平対向2気筒マシンだ。

友人は取りに行くのに、バスなどを使っていく気だったらしいが、納車の後少し走ろうということで、私のNC700Sの後ろに乗せて行く事になった。また、試乗車もあるというので、試乗させてもらうことにした。最近身近にBMWのマシンを見たことも有り、一度乗ってみたいと思っていた。

また、ビデオも撮っているので、のちのち試乗記として紹介したいと思う。

NC700Sに友人を乗せて、BMWのショップまで行った。


実を言うとNC700Sでタンデムするのは初めてだった。走り出しての第一印象は、殆ど変わらないということだった。友人が小柄で軽いと言うこともあるのかもしれないが、車格の似たInazume 400などは人を乗せると明らかに、ハンドルもエンジンの吹け具合も重いなと感じたものだった。Bandit 1250Sは、パワーがあるのであまり感じなかったが、NC700Sはさらに何も感じない。もちろん、フル加速で発進したり、車を縫うような蛇行運転などはしていないが、普通に車の後を付いていくのなら後ろに人が乗っているのは殆ど感じないのだ。いつもと同じように加速するし、ハンドルも殆ど変化を感じなかった。

また、今日は納車の時に大きな荷物があると言うことで、NC700Sのリアボックスは付けないで、紐を括り付けて来た。リアボックスを付けないで走ったのも今回が初めてだった。

そして、目的地のショップに着いた。

バイクを裏に止めて、店舗側に歩いて回ると、そこに友人のR1200RSが止めてあった。

第一印象は、「かっこいい!」だ。外装ボディは殆ど樹脂製なのだが、さすがBMWだ、安っぽさはみじんも感じなかった。

メーター回り。アナログの速度計と液晶の組み合わせ。普通ならキーを刺すところが、ボタンになっている。リモコンキーが1m以内にあると、このボタンを押すだけでシステムを起動する事ができるのだ。そして、右ハンドルのあるスターターでエンジンを始動する。

ハンドルの真ん中に着いている黒い樹脂は、純正のナビ用のホルダーで日本仕様では標準装備だが、このショップに納車された固体には付いていなかったと言うとこで、問い合わせがあり、友人は、これに自分のナビが付けられると思って、付けて欲しいと頼んだそうだが、それが後で仇(あだ)となろうとは。

ちなみに、純正のナビは、左ハンドルの付け根に付いているリングで操作できるという。逆に言うと、純正ナビを使わない場合は、このリングはタダのお飾りになってしまう。

また日本仕様では、ローシートが標準となっているが、友人はわざわざ標準シートを頼んでいた。

この納車されるR1200RSにはすでにシート高が何センチか高い標準シートが付けられていた。

跨がってみたが、両足べったり踵が付く。これが標準シートだとすると、スタイルとやや合わない感じもした。だが、足つきが良いのは、特に低速の時や、信号待ちなどの停車中に楽なことは間違いない。

店舗前の駐輪場には、試乗車が4台置いてあった。右から、R1200RS、R1200GS、C600(スクーター)、S1000XRだ。

試乗車のR1200RSには、日本仕様のローシートが付けられていた。後でこれを試乗することになった。

試乗車に跨がってみたが、確かに友人のR1200RSよりもシートが低く、足はさらにべたつきだ。これは、左より2cm短い右足の状態だが、それでもべたつきだ。

こちらは、左足。さらに膝まで曲がる。正直に言うと、これはシートが低すぎだ。走行中にステップに足を乗せると、かなり、足が曲がってきつい。友人が、標準シートにしたのもうなずける。

そして、もう一台試乗したS1000XR。4気筒のDOHC横置きタイプエンジンが載ったハイパワーマシン、160馬力の強力なエンジンが付いているアドベンチャータイプだ。日本車で言うと、HONDAのVFR800Xに近いだろうが、1,000ccあるので、馬力がさらに高い。シートも840mmとかなり高く、友人も跨がってみようとしたが、足が届かないと言っていた。

私が跨がると、両足をついた場合には、足の指が曲がって何とか付く 程度。特に右足はそれも危なくてそれこそがバレリーナ状態だ。

左足は、もう少し余裕があるが、それでも踵は付かない。左足だけ付いた場合でも、ぎりぎり踵が付かない感じだ。

跨がった感じでは、YAMAHAのMT-09トレーサーよりも高い。

メーター回り、こちらもアナログとデジタル組み合わせながら、R1200RSがスピードメーターがアナログだったのに対して、S1000XRはタコメーターがアナログとなっている。しかも、アナログのタコメーターの数字が大きくて、非常に見やすい。対して、R1200RSのスピードメーターの数字は小さく見にくい。タコメーターの右横に付いている白いライトのような物は、ギヤシフト警告灯で、7千から8千ほど回すと点灯するようだ。

友人が納車説明や、書類を書いている間、この試乗車や店舗内のバイクを見て回った。そして、納車完了となったが、友人の完熟走行をかねて、私は試乗車で一緒に近所を走ってみることにした。

コースは一般道と高速の組み合わせだ。高速と言っても、1区間は無料となっているものだ。

先にS1000XRにのり、次にR1200RSにのった。

この2台は、全く趣旨の異なるバイクだというのがわかったが、仕様がややちぐはぐに感じた。

それに、R1200RSで日本仕様と称して低すぎるローシートを標準としているのにたいして、S1000XRはどう見ても日本人の多くには高すぎるシート高だ。また、R1200RSのハンドルはセパレートで跨がった感じは、カフェレーサーの様に前傾のきついものだ。確かにちょっと走るのにはレーシーな乗車姿勢で、そそるものがある。が乗ってみると真逆の性格のエンジンなのだ。

S1000XRのアドベンチャータイプというと、少々の悪路も走れる粘りのエンジンという感じたが、S1000XRのエンジンはまるでスーパースポーツのような感じだ。対してR1200RSのエンジンは低回転型でトルクで加速する感じなのだ。

詳細は、ビデオを記載して紹介したいが、概略そんな感じだった。

試乗を終えて、取り外してあったR1200RSのローシートをNC700Sのリアキャリアとリアシートに括り付けて店を出たときにはすでに12時を回っていた。


それで、昼食を取るためにすぐ近くのうどん屋に入ることにした。

うどんのセルフ店で、普通のうどんとおにぎりとげその天ぷらで、450円程だった。味もまあまあ。

食事を終えて、宗像大社に行った。

私がナビを付けていたので、ナビに行き先をセットして出発した。

 が、ナビのコースは、どの車も通るコースだからか、渋滞してなかなか辛い走行となった。

神社に近づいてから、やっと車が少なくなったが、事故の影響でアクセルをひねろうという気にならない。何かが、飛び出てきたりしないか、対向車が突っ込んでこないかと心配になってしまう。

そして、少々時間がかかって、宗像大社に着いた。

ここで、友人がお参りしてR1200RS用に交通安全のお守りを購入した。


 それを、リアシート下に入れた。リアシートの下に少しの隙間が有り、書類の下にはETCか取りつけられていた。それが無くても薄いものしか入れる余裕は無い。

ライダーズシートの下は、なにやら大きな機器が入っている。恐らくABSやECU関連だろう。

ライダースシートの裏には工具が付いていた。なかなか良さそうな工具だが、種類は少なく、最低限の物しか付いていない。

以前のR1100やR1150シリーズでは、シートの高さ調節が3段階出来たが、最近の物は出来ないようだ。



そこからの帰りは、友人に先に走ってもらって、車のいない道を走った。やはり、このときにも、リッターバイクの余裕とパワーにはなかなかNC700Sでは付いてくのは大変だと感じた。

友人は当然ながら、慣らし中なのだから、それなりにゆっくりとしたペースで走っていたのだろ。

すこし、時間がかかってしまったので、高速で帰ることにした。友人のR1200RSにもETCが付いていたが、カードを持ってきていなかったようで一般ゲートを通っていた。

私のNC700Sは、先日もETCが正常に機能しなくて、ゲートが開かなかったのだが、今日は問題なく開いてくれた。助かった。

NC700Sでリアボックス無しで走ると、だいぶ軽い感じがした。速度が上がると、さらにその差を感じた。軽快感が増したようだ。

荷物もあるので友人の自宅まで行った。


 友人宅の車庫。正直うらやましい。私も、このような完全に囲われた車庫が欲しいものだ。しかもかなり広い。


ハンドルが低いことがわかっていたので、ハンドルアップスペーサーを購入していたので、それを付けることにした。

単に、ハンドのネジ4本を外せは簡単に、スペーサーを取りつけられるはずだった。

ところが、スペーサーを付けると、取り付けボルトの長さが足りなくなるので、スペーサーに付属するボルトを使うことになる。ところが、それを使うと、純正ボルトの頭にネジ止めされていたナビステーが取りつけられないことがわかった。スペーサー付属のボルトには、このナビマウント用のネジが無かったのだ。

つまり、スペーサーを諦めるか、ナビステーを諦めるか、どちらかになってしまった。当然友人は、ナビを諦めることにした。ところがまた問題発生。

このナビステーには、左ハンドルに付けられたリングで操作できるように、配線が繋がっていたのだ。単にナビステーを外すだけでは無くて、その配線を外さなくてはならない。
ところが、この配線は、ダミータンクの下に潜っているのだ。

仕方なく、買ったばかりの新車なのに、いきなり、車体の右半分の外装を外さなくてはならないハメになってしまった。

試行錯誤しながら、友人が、分解していくのを、ただ見ているだけだった。それでも、一人でやるよりは、誰かがいてくれた方が心強かったのかもしれない。何も手伝わなかったのに感謝されてしまった。

よく分解したものだ。そして、奥深くに入っていたコネクターを見つけてナビマウントの配線を外した。

そして、正常にエンジンがかかるのを確認してから、外装を再び取りつけた。外すのに比べると手早くやり終えることができた。

作業が終わって帰ろうと、外に出るとすでに暗くなっていた。

友人は良いバイクを買ったものだ。相当にうらやましいが、私は粗忽者なので、新車を買っても、その日のうちに転倒させてしまう気がして、私には中古車の方が気が楽だ。

今回の走行は、100キロ程だったが、燃費は25.2km/lと平均以下だった。やはり、渋滞の中を走ったのが影響しているのだろう。まあ、街中の渋滞を走っても25km/l行くのだから燃費が良いのは間違いない。ちなみに、現在までの平均燃費は、29.1km/lだ。


2015年9月24日木曜日

YAMAHA YBR250 売却


 いままでバイクは、買い取り業者に複数来てもらって買い取りしてもらっている。自宅にいて、トラックできてすぐに話がまとまれば持って帰ってもらえるという、手間がかからないのがよい。

もちろん、手間を惜しまなければ、ヤフオクなどに出せば、業者よりも高い金額で処分する事もできるかもしれないが、希望価格で出しても、一人も入札が無いということも過去に経験した。入札を確実にしたければ、安い初期価格に設定しなくてはならず、価格が伸びずに安い価格で落札されてしまうというリスクを覚悟しなければならない。

ということで、いつも、買い取り業者に、一度に申し込める、BikeBrosの見積もりシステムを利用している。今回も利用した。ただ、正直に言って、人気バイクというわけでもないので、かなりの低価格を覚悟しなければならず、その場合は、手間でも、ヤフオクにだしてみようかと思っていた。

今回、指定の時間に来てくれたのは、1社で、その後で遅れて1社くるという面倒なことになってしまった。

その業者とは、RS福山と、バイク王だ。バイク王は、非常な低価格で無理矢理買い取っていくと有名なところだ。いままでも、査定をお願いしていたが、いつも時間が合わなくて来ていなかったが、今回も1時間遅れだったが、1社では心許ないので、来てもらうことにした。

来てもらう前に、シガーソケットとか、レーダー探知機などを取り外した。

そして、エンジンでもかけてみるかと、キーをさしてセルを回すが、なんとかセルが数回まわるがエンジンがかからない。2回目は、ちょっと回っただけでとまってしまった。バッテリーが上がっていた。査定の時になって困ったものだ。売られるのをいやがっているのだろうか。面倒なバイクだ。

そういえば、近所をちょこちょこ走るだけで、長距離は走っていない。ここ2週間くらいは乗っていなかった。前々回乗ったときも、バッテリーが上がっていて押しがけした。

今回も、押しがけしたら、かかるかもしれないが、面倒なので、そのままにした。正直に言うしかない。


査定当日、まずは、RS福山の担当者が来て10分ほどみて、9万円だと言ってきた。これは、かなり厳しい。6月に購入したときには、20万円以上したのだ。

これは、ヤフオクかと思って、次の業者が来るので、その場では決めずに、一旦帰ってもらった。というより、次の査定が近所であるというので、そちらに行ってもらった。ただ、9万円では厳しい。というのが本音で半分断ろうと思っていた。

1時間遅れて、バイク王の担当者がやってきた。

RS福山の担当者に比べて、非常に細かい査定をしているようで、写真を撮ったり座り込んで鏡で下回りをチェックしたりととても時間がかかる。

じっと見ているのも辛いので、一旦屋内に入って、待つことにした。40分以上経過してから、もうすぐ本部から査定が出ますといってきた。

数分世間話などをして電話を待っていたら、やっとかかってきたが、この電話がイヤに長い。そして、5万円ですと。それじゃまったく話にならない。もう少し何とかならないかと言うと、色々と説明してくれるが、他の業者が9万と言っているのでと、RS福山に電話したら、欲しいという買い手が見つかったので11万円でどうでしょうか。即決させてください。という。

バイク王に、そのまま、買い手が見つかったから11万と言っているというと、ちょっと待ってくれと、こちらも本部に問い合わせするという。

そして、これまた、30分ほどかかって、11万8千円までならという。なんだか細かく言ってきた。そのままRS福山に言うと、12万でどうですか。といってきた。買い手がいると手離れが良いので、強気だ。バイク王もさらに電話していたが、おなじ12万円なら出せます、という。しかし、同じ値段なら先に言った方が、勝ちなのが普通だろう。これを超えないと、だめだよと。数千円などの細かいのはいらない。13万円以上出せるのかときくと、また電話しようとするので、「時間がかかってしようが無いので、もういいので、お引き取りください」と言ってもしつこい。結局、バイク王のしつこさに参って、RS福山の担当者に電話して、「売ります」と言っていた。

後で、ちょっと早まったかなと思ったが、ヤフオクはもっと面倒かもしれないと思うと仕方ないと諦められた。

バイク王は渋々帰って行ったらしく、外に出るといなかった。一時して、RS福山の担当者が来て、トラックにYBR250を乗せていった。

また、1台となってすっきりした。なんだか寂しいが。


しかし、RS福山は現金をすぐに渡してくれた。ちょっとびっくり。

もしかすると、ヤフオクでなら20万円で売れたりしたかもしれないが、疫病神を手早く処分できたのだから、喜ばないといけないだろう。

しかし、YBR250は、リセールバリューは無いバイクだ。燃費はいいのだが。丈夫そうなので、乗りつぶす気持ちなら、いいだろう。通勤にも良いかもしれない。でも、通勤にはスクーターの方がさらに手間が無くも防風などのメリットもある気がする。燃費が良く、タンクが大きいので、ガソリン給油の手間はたしかに一番少ないバイクだろう。

残念ながら、私は通勤にも使えないし、週末のみ使うという用途では、難しかった。結局チョイノリには、雨のことも考えるとKeiが一番なのだった。


2015年9月23日水曜日

ホテルグランティア大宰府 みかさの湯はコストパフォーマンスが異常に高いのでびっくり

このシルバーウィークに太宰府に行ってきた。そこでかなりのコスパに驚いたので紹介したい。

家族で行ったので、当然モビリオでの移動となった。高速を通ったのだが、
 シルバーウィークなので、車が多く、一般道以下まで速度が落ちる事も多々あった。

太宰府ICから降りると、車は殆どいなくなったが、今からICに行く道路は大渋滞。実際、太宰府ICからの下りはいつも渋滞するのだ。

ICの降り口から3号線に入ると、また渋滞となった。

 そして、太宰府駅に向かう細い道は、さらに渋滞して、時折動く程度。ここでは、対向車線も同様だ。

そして、太宰府駅を通り過ぎて、約1km程登っていくと 「ホテルグランティア大宰府」に着いた。

ホテルの前に立体駐車場があるので、下の段に止めることにした。日差しは強くないもののエアコン無しではとても走れないくらい蒸し暑い。少しでも、屋根の下の方が涼しいだろう。

ホテルのロビー入り口前に、こんなオブシェがあった。大きな球体が水流に乗ってくるくる回っていた。最初は電動で回っているのかと思ったが、その球体は巨石から切り出したものらしかった。一体物なのだ。

良くこんな重い物が、水に浮いて、くるくる回るものだ。子供達は大喜びだった。

中に入ると、まず、下駄箱があり、履き物をそれに入れて鍵をかけておく。キーが付いていない下駄箱は使用中ということだ。


 ロビーは狭い。右奥に受付が有り、さらに奥に「みかさの湯」がある。そして、見えないが左に食事処「はなの夢 厨(くりや)」がある。

今回、家内が見つけたのは、このランチセット。3種類のメニューが有り、風呂が付いている。これで1,300円なのだ。ちなみに風呂は650円でタオルセットが200円の計850円だ。単純計算すれば、食事代は450円と言うことになる。たいしたものでないだろうことは、容易に想像が付く。

料金は、チケット販売機で最初に精算する。

食事は季節毎に変わる。今の時期は、この3つだ。家族4人で別々のものを頼んでみた。

奥にある受付にチケットと下駄箱のキーを持って行くと、引き替えにタオルセットをくれる。つまり、外に出るには、精算して、下駄箱のキーを受け取る必要がある。

タオルセットの中身は、浴衣とタオルとバスタオルとなっていた。

そして、風呂場のロッカーの鍵が着いたバンドを渡される。これを腕に付けておれば、たとえ追加料金が必要なときにも、この番号で受け付けてくれ、帰りに精算する仕組みだ。

丁度着いたのが昼頃だったので、先に食事をすることにした。

これが、Aセットのサンマ焼き定食。

旨そうじゃ無いか。実際になかなか脂がのって、旨かった。

Bランチの鶏南蛮。

Cランチのスパゲティ。

そして、デザートセットがあり、飲み物とケーキが付いて250円だったので頼んだ。

チーズケーキ。

ももの杏仁豆腐。

そして、ガトーショコラ。

ちなみに、コーヒーのみを頼むと260円なので、デザートセットがお得だが、同じ飲み物が出てくるのかはわからない。

食事が終わって、すしこ休んでから、風呂に入った。のれんをかき分けて奥に入ると、左に男女それぞれの入り口がある。

脱衣所のロッカーに番号が振られていて、もらった鍵で開けて使う。

風呂の写真は撮れなかったが、内風呂はまあまあの広さ。ゆったり入れる。そして、外には、四角い風呂と、洞窟風呂があったので入ってみた。特段すばらしい温泉と言うわけでは無いが、逆に不満も無い。温度は、やや低め。なので長く入っていてものぼせにくいだろう。

実は、洞窟風呂の左側からさらに奥があり、本当の露天風呂があったらしいが気がつかなかった。また、来ることがあったら確認してみたい。

風呂を出て2階に上がる。そこにリクライゼーションルームがある。壁には、600冊有ると公式サイトには書かれているが、恐らくその数倍の本があったように思う。

そして、リクライニングシートにゆったり寝そべったりして本を読んだり、TVを見たりできる。畳の座敷もあるので、そこに横になることも出来る。

ここで、少し休んだ。

ここまでなら、まあ、リーズナブルだねで済むが、さらにすごいのは、1kmほどと近いが、太宰府駅まで無料シャトルバスを1時間に数本運行しているのだ。受け付けで精算した後、外に出ると、バスが待っているので乗り込む。

そして、太宰府駅に着く。来るとき同様に、太宰府駅前は大渋滞だ。でも、ホテルのバスでエアコンの効いたゆったりシートでいけるのだから楽だ。少なくとも、運転しなくて済み、駐車場を探す必要も無いのは本当にありがたい。

大鳥居までの坂道は、かなりの人出だった。以前来たときに、シャッターが目だつくらい寂れていたのに、どうしたのだろうか。大盛況だ。途中には建設中の所もあったりした。

そして、お賽銭を投げるために本殿に向かうと、お参りの人の長い行列が出来ていた。なんとか、列に並んでお参りした。

ここに家族で来るといつも、おみくじを引く。

ここですごいのは、息子が4年前に来たときも、1番大吉だったのだが、また、1番大吉だった。どれだけ幸運なやつなのだろうか。にしては、そんなに幸運とも言いがたいが。

それでも、来年受験なのでやって来たのだから、御の字だ。もちろん、お守りも購入した。ただ、これに安心して、勉強の手を抜くことが無いと良いが。

お参りを終えて下に降りて太宰府駅に行くと、また、シャトルバスに来るのでそれに乗って、ホテルに戻って、車で帰路についた。

帰りに、高速に乗ったら、行きの時とは比べものにならない大渋滞だった。止まってしまって動かないのだ。

それでも、下道を走って帰ったのよりは、少しだけ早く帰ることが出来たので、まあ、良かった。事故も無かったし。



いつも、太宰府に行くと駐車場を見つけるのも大変で困っていたが、このホテルグランピア太宰府で1,300円の昼食を頼むと、天然温泉に入れた上に、バスで駅まで送迎してくれて、相当に便利だ。すばらしいコストパフォーマンスだ。