昼食後、時刻はすでに12時20分だった。バイクに戻ると動画カメラのメモリーカードがまたもやなくなってしまっていた。慌ててメモリーカードを交換した。
しかし面倒だ。何とかしなければ、現在使用しているアクションカメラH9は、画質もよく、録画時間も長いので良いのだが、最大の欠点は、カーモードを持たないため、エンジンが切れて給電されなくなっても自動的に録画が中断されず、そのまま録画されたままになることだ。
そのために、メモリーカードがすぐに一杯になってしまう。それに、64GBでも最大10時間ほどしか録画できない。今回のような長時間のツーリングでは持たない。SJ4000だとさらに短くて8時間ほどだ。もっと長く録画できるようにしないと。
しかし、もう12時を過ぎているというのに、朝からたったこれほどしか走っていない。帰宅までかなりの道のりが残っているという事だ。
とりあえず、日本一のつり橋に向かって、県道26号線を西に進んでいく。
すこし山の中に入ったところで、上空に長いつり橋が見えてきた。確かにこれは長い!
綾の照葉大吊橋だ。駐車場に入って行った。無料だった。奥に駐輪場が用意してあった。
だが、橋を渡るには入場料が必要だった。300円。良心的な価格だ。
記念スタンプもあったので押しておいた。
支柱もかなりの高さだ。
確かに長い。向こうの支柱があんな小さく見える。九重大吊橋よりも長い感じだ。たしかに日本一は嘘ではない。しかし、九重大吊橋は行列ができるほどの人気なのに、ここは人はまばらだ。隠れたスポットになるのだろうか。私も初めて知った。
橋は意外に頑丈な作りで、手すりなどは亜鉛メッキのようだった。揺れもそう大きくなくて渡りやすい。逆にもう少し揺れたほうがスリルがあるかもしれない。
中央にこんな看板がある。
下を見ると、確かに高い。木々が苔の様だ。
なかなか、いいものを見させてもらった。十分に堪能した。
バイクに戻り出発。すでに時刻は1時だった。そこから出て、さらに西に進み、だんだんと北上していく。
そこからの道は、とにかく狭くくねくねしている。しかも、枯れ葉が堆積しており、路肩に近づくとずるずると滑る。
車でも来ようものならすれ違うのさえ大変だ。バイクだからいいようなものの、車どうしだったら絶対に離合は無理だ。
そのうえ、ところによっては崖から清水が流れ出して、枯れ葉と混ざってさらに滑りやすくなる。当然だが、ペースは相当に遅い。ハンドルに力が入る。その状態が永遠に続く感じだ。
まだ、舗装されているだけましなのだが、穴が開いているところもある。
全面枯れ葉で敷き詰められたところも。
とうとう、ほぼ山頂に近いところまで登ってきた。とにかく疲れてグタクダ状態だ。
こんなグラベル状態の道をオンロードスポーツバイク、それもリッターバイクで走るものじゃない。アクセルは慎重にならざるを得ない。トラクションコントロールは最大干渉の3になっているが、これも滑り出して初めて干渉されるので、滑った途端にずるりとリアが逃げるのだ。正直に言って気持ちよくない。
そのため、アクセル操作は慎重にならざるを得ない。特にGSX-S1000Fはアクセルのツキが良いのが特徴だ。ゆっくりアクセルを開けたつもりでも、リアがずるずるすることもある。転倒しなかったのはもちろんトラクションコントロールが付いているからだが。しかし、疲れる。
しかも悪いことに、いままで一度もチェーンの調整をしていなかったことが災いした。かなりチェーンが弛んでしまっているのだ。アクセルを戻した後、ゆっくりと開いても、ガチャンとショックがあるのだ。そのショックで、どろどろの路面でずるっと滑ったりした。
もう4,000kmも走っているのだから、帰ったらチェーンの張りの調整をしようと思った。
しかし、眺めが良い。などとのんびりしている時間はない。今度は長い下りが待っている。
そして、やっと下界に降りてきた。湖が見えた。少しの間立ち止まって、肩と手をぶらぶらさせて疲れの回復を図る。
綺麗な橋もあった。
が、それもほんの一時の事だった。またもや、くねくねは続く。
どんどん登って行って、またもや頂上近くまで上がってきた。左は残骸絶壁だ。
山々の頂上が見えている。
そんななか、見事な滝が突然現れた。
記念写真をパチリ。長いこと走っているので、トイレも行けずじまいだったので申し訳ないがここで用足しさせてもらった。正直言ってオゾンの為か気持ちよかった。すっきりした。
これは、吊り橋同様に今日のトピックだ。
野地の大滝と書いてある。
場所はこのあたり。高千穂まででもまだ半分だ。時刻は3時45分頃。大吊橋から3時間近く経っていた。
まだまだくねくね道は続く。カメラは容量が持ちそうになかったので、途中で止めていて記録が無い部分も多々ある。
そこからさらに1時間以上経った頃、やっと道が広くなり、
下界に降りてこれた。
これは、そのくねくね道のほんの一部だ(約1/4程度)。どれだけくねくねしているかわかるだろうか。直線に近いように見える区間1kmを拡大すると、その部分でさえ実際はくねくねるしているのが分かるだろう。ほぼ直線は無いと言っていい。GPSログ自体も途中で記録されていない部分があった。
写真などに埋め込まれている情報を見ると、このくねくね道を4時間程も走っていた。距離は、150km程。
よくも耐えたものだ。
高森にもうすぐのところで道の駅のようなところがあったので休憩で止まった。しかし、何もなかった。
幸いトイレがあったのが助かった。
そこから、少し走ったところで、
スタンドを見つけて給油した。300km走っていた。JA-SS蘇陽SSだった。セルフなのだが、満タンになっても止まらなくて噴きこぼれてしまった。そのためと、低速で山道をかなり長く走ったこともあり、燃費は19.6km/lと最近では珍しく20km/lを切った。
時刻はすでに、6時近かった。
しかし、ここからは、R325、K40とハイペースで走り抜けた。
そして、三愛レストハウス、小国町を超えた。このままでは今日のうちに帰り着くかわからなくなってきた。それで九重ICから高速に乗った。
湯布院を通り抜け、由布岳PAで最後の休憩とした。
そこからは、ひたすら自宅まで高速を走り続けた。
いつも行く、近所のガソリンスタントはもう閉まっていた。いつも分かれる前に休む近所のコンビニで熱いコーヒーを飲んで、
解散となった。
しかし、ヘッドライトが暗い。前にいる車がいたからまだよかったが。とにかく、ヘッドライトはなんとかしなければ。
いつもならガソリンを入れるところだが、帰ってからしたい整備があったので、ガソリンが減っていることは都合がよかった。
帰宅したら、すでに、9時半だった。夕食も食べずに走り続けたのだ。
しかし疲れた。最後は高速に乗ってしまったが、なんとか早めに帰れた。やはり、高速は必要だ。
これが二日目のGPSログだ。
マップへのリンクも載せておく。
https://drive.google.com/open?id=1yV0C7LG9oYZ4z0Y1iRwoA-jrBYU&usp=sharing
終わってみれば、なかなか大変ながらもよく走った満足できるツーリングとなった。
今回のツーリングで課題もたくさん出た。
1.ヘッドライトが暗い。
2.車載カメラの録画時間が足りない。無駄な録画がされてしまう。
3.首から下げているライフログ用のCASIO EX-FR10も7時間しか持たないうえに、バッテリーは内蔵式で交換できない。
4.チェーン調整
これらをなんとか解消することを誓った。
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