そのために、ヘルメットにスピーカーを取りつけても、耳がふさがって聞こえが悪い事がわかって、カナル型のイヤホンでナビなどの音声を聞いていた。カナル型のイヤホンならば、耳の穴に入り込むので、少々の圧力がかかっても聞こえたのだ。それでも、時には聞こえが悪い場合も有ったが。
痛みでもあれば、なんとかするのだろうが、痛みが無いのが不幸だった。
しかし、何時までもこのままではいけないと意を決して病院に行った。
医者は、私の耳を見て少々驚いた様子だった。「これでは、耳が聞こえないでしょう。よくほっておきましたね」と、感心するばかりだった。
そして、取り除いてもらう為に手術をする事になった。
耳の穴なので、傷を縫うことができない。それで(見ていないので想像だが、恐らく焼きゴテの様な物で)、ジュウジュウいわせて傷を焼いて処置した。室内は、肉が焦げた臭いで非常にくさかった。点滴をしていて、移動できないので、40分ほどそこに居た。看護師がやってきて、臭いを飛ばそうと、窓を開け放った。外の風は冷たく感じた。そして、時間が経つにつれ、麻酔が切れて痛みが襲ってきた。
術後に、取った肉の塊を見せてもらったが、こんな大きな物が耳の穴に入っていたなんて信じられないと思った。
手術後は、耳から膿のような黄色い液体が出てきて気持ち悪かった。とくに風呂に入った後は、瘡蓋(かさぶた)がふやけて赤く染まった液体が出た。
2週間を過ぎると、ほとんどそのような症状はなくなった。意外に時間がかかるものだ。
現在は、傷も癒えて耳の穴には何も無くなっている。これならば、ヘルメットをかぶっても耳が塞がれることは無いだろう。試しに近所をヘルメットをつけてバイクで走ってみたが、思った通り、問題なかった。
それならばと、以前購入はしたものの、取り付けを諦めてしまったスピーカーを、再びヘルメットに取りつけてみることにした。取りつけるヘルメットは、SHOEIのNEOTECだ。冬場になってきたので、今後はこのNEOTECがメインとなる。耳当てのパーツを取り外す。
これが、その耳当てパーツだ。
外した所が、スピーカーを取りつけてくださいと言わんばかりにへこんでいるので、そこにスピーカーを両面テープで貼り付けた。
そして、内装に配線をはわせた。
取り付けたスピーカーは、Soundtech 2 だ。
今回のNC700Sでの萩ツーリングでは、このヘルメットをかぶり、その中のスピーカーで音声を聞いたが、そこそこ使用できた。ただ、イヤフォンに比べると、低音がスカスカになり、外部の音がかなり鮮明に聞こえて、うるさいという問題はあった。それでも、いちいちイヤフォンを付けてからヘルメットをかぶるという面倒から解放された事の方が大きかった。
一人旅ならば、やはりイヤホンの方が、音が良いので、使うかもしれないが。
さて、萩ツーリングの後で、NC700Sを見た。
少しだが雨に降られたことも有り、リアフェンダー内が、また汚れてしまっていた。
チェーンカバーも同様だ。
いつもは、ガラスクリーナーを使うが、今回は、バケツに水をくんできて雑巾で洗った。たまには洗ってやった方が良いだろう。
とても、綺麗になった。新車のようだ。というのは言い過ぎか。
ここで、ヘッドライトを見ていたら、ちょっと気になる事があった。
それが、これだ。ヘッドライトのバルブが、左に傾いて取りつけられているのだ。おそらく、左側走行の日本では、右側にヘッドライトの明かりが向くと、対向車がまぶしいので、こんな感じになっているのだろう。
どの機種もこんな感じなのだろうか。初めて気がついた。
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