空を見ると、どんよりしている。少しだが青空も見えるが。天気予報は、だいぶ前からあまり良くない。
下に降りて、無料の朝食をいただく。朝食は7時からとの事で、出発は早めの7時40分とした。
入り口横にあるのは、宿泊料金を支払う自販機。ここで切符を買って左の受付で鍵をもらう仕組み。低価格なホテルなので、従業員にお金を扱う事がないようにしているのだろう。
なるべく早く出発したかったので7時20分前に駐車場に行った。従業員がバイクを下ろしてくれる。ゆらゆら揺れるので落ちやしないかとちょっと心配になる。
結局7時半過ぎに走り出すと、意外に日も照ってきて天気は大丈夫そうな雰囲気だった。
室戸岬へは、ひたすら55号線を走るのみ。
だいぶ走って来たところで、左側に高速の出入口が見えた。
また、道路の右になにやら永遠と続いている。何だろうと思っていたら、鉄道だった。そういえば、去年も四万十川に向かうときに、田んぼの中にこれとよく似たものが永遠とあったのを思い出した。四国では、鉄道路線はこんな具合に高架にするものなのだろうか。何か謂われがあるのかもしれないが。不思議だ。
ただ、調べたところによると高架のために見晴らしが良く、観光に乗ることが多いとかかれていた。列車が走っているのは見たことがないのだが、観光には確かに良さそうだ。高架の原因は、既存の道路に踏切を作らない方針だったからとの事だが、新規に作った路線は建設途中の高架を取り壊して地面に這わせたところもあるとのことだ。
しかし、国鉄時代は、方針とは言え費用をかけてすごいことをやったものだ。
だいぶ走ったところで、なんだか空模様が怪しくなってきた。黒い雲がモクモクと出てきた。
もう少しで到着というところで、なんと雨。もう少しなので、このまま走り続けた。
やっと、到着。まだ路面は濡れているものの雨は止んで、日が差してきた。
バイクは、木陰に駐輪場があったのでそこに止めた。もしも雨が降っても、少しは雨が防げるかもしれない。
駐輪場の真ん前に、木で組んだ展望台がある。展望台に上るには、下にある建物に先に入らなければならない。
特に料金は、取られなかった。階段を上がっていく。
てっぺんまで上がるとなかなかの景色。遠くまで見渡せる。この景色は、Gooogle マップのストリートビューでも使われていて、それを撮影した本人が写っている。
せっかく来たので、海岸近くまで降りて行ってみことにした。
海を背に記念写真。でも、カメラが低くて海が写っていない。
振り返ると、小高い丘が海岸まで迫っている。
よく見ると中程に展望台の様なものが見える。歩いて登っていくのだろう。
そして、丘のてっぺんには灯台が見えた。どう見ても、灯台の方が高くて見晴らしが良さそうだ。
そこで、バイクに乗り込んで上がっていくことにした。ちょっと戻るとすぐに登り口が見えてきた。
くねくねとした道を上がっていく。途中の区切り線がつるつるのセメントで、濡れているのでタイヤを取られる。
上にあった駐車場にバイクを止めた。
そして、灯台とかかれた矢印に従って登って行く。
灯台が見えてきた。しかし、手摺りに阻まれて灯台までは行くことが出来ない。
恋人の聖地だそうだ。男のグループには関係ないな。
しかし、せっかく登ってきたのに、草木が邪魔でよく見えない。
我々は、海岸と灯台しか見なかったが、案内板を見るとこの付近には色々な観光スポットがあるようだ。また、ここに来る事があったら、時間をたっぷり取ってじっくり見て回りたいものだ。
ここで、天気予報を見ると、雲が四国に迫ってきていた。今の雨は、小さな雨雲で本体ではないようだ。
また、前日にトランシーバーのマウントが壊れて無線無しでここまで走って来たのだが、やはり非常に不便だ。
そこで、ウインドシールドにトランシーバーを引っかけることにした。
だが、トランシーバーの下がシールドに擦れて傷が付くのでガムテープで保護した。
同様に、シールドにもガムテープを貼った。
この後は、これで無線が使えるようになっのだが、無線が下を向くこととなり、画面が見えないので、途中でバッテリー切れを起こす事となった。
今後、どうするか考えないと。
つづく。