型は古いが、GPSも付いており光電管での取り締まり以外ならたいていのものが検出できるとある。
発売されたのが2009年なので5年落ちだ。いつごろ購入したものかはわからないが、パッケージは綺麗だった。
付属品は、完璧にそろっていて、袋を破いた跡さえなかった。
ただ、本体はそれなりに傷かあり使い込んでいる感じだ。
これがスピーカー。無線で本体から飛んできた音声をこれで聞くことができる。本来はこれをヘルメットに装着して使う。
しかし、私の場合はイヤフォンを使っているし、音声はこの他にも聞くものがあるので使えない。
そのため、本体の音声出力を使うことになるのだが、ここで問題がある。
本体が防水ということもあり、極力穴を開けたくなかったのだろうが、そのために端子は2.5mmの3極ジャックがひとつだけしかない。これが、充電とイヤフォンの兼用端子となっている。
ACアダプタも付属しており、端子は当然ながら2.5mmの3極ジャックだ。
このようにして、本体に接続する。なお、説明書には防水で使うためにはこの2.5mm端子はカバーでふさぐように記載がある。つまり、防水で使うためには給電してはいけないことになる。
ACアダプタを接続すると、「CHARGE」という緑のランプが付いて、内蔵されたバッテリーを充電する仕組みだ。バッテリーは8時間持つとあるが、実際のところはそれほど持たなくて5時間ほどと言うことだった。5時間では1日のツーリングではちょっと心細い。
そして、バイクから12Vを直接供給するための配線も付属しており、給電しながら使うこともできるようになってる。しかし、そうすると、端子は1つしかないのでイヤフォン端子としては使えなくなってしまう。さらに、この端子からイヤフォン端子に変換するケーブルはすで製造終了で入手が不可能となっている。
しかし、充電に3極も必要ないことから、おそらく3極のうちのひとつが+端子で、もうひとつが音声、そして残ったのが-のグランド端子だと考えるのが妥当だろう。
実は、これの最新機種であるVZ-7100(すでに、これも製造を終了している)をバイク仲間が付けている。そして、この端子の仕様についてメーカーに問い合わせをして配線をしている。それを知っていたのが、このVZ-6000を買った理由のひとつであったりする。VZ-6000とVZ-7100の違いは、基本的にGPSデータが更新されただけでハードは変わっていないと言われている。
そして、もらった配線を参考に変換プラグを作成することにした。
用意したのは、2.5mmオスを3.5mmメスに変換する短いケーブル、そして3.5mmオスと3.5mmメスの端子だ。イヤフォン端子として3.5mmメスを使用し、3.5mmオスは2.5mm-3.5mm変換ケーブルに刺すのに使う。電源はばら線にして直接バイクのアクセサリー電源に接続することにした。
ということで、端子にケーブルを半田付けする。
これが、完成品だ。簡単に書いているが、意外に時間がかかった。
製品付属のバックミラーへの取り付けステーを使って本体を設置する。
ためしに2.5mmの変換ケーブルを刺してみようとしたが、狭いために端子が太くて入らない。これは、事前に注意点として聞いていた。
ヤスリで削って、細くして対応する事にした。
側面を削って当ててみたが、最後まで入らない。
というのも、このように実際の差し込み穴は奥にあり、ケースの穴が小さくて奥まで入らないのだ。
そこで、さらに削ってなんとか入るようになった。
そして、車体に取り付け。
実際にエンジンをかけると電源が入るのを確認できた。本体の上面にある電源スイッチを押すと、「ピッ」と鳴って動作開始する。その始動音も、イヤフォンから聞こえるのを確認した。
GPSの情報は、だいぶ古いだろうが、それでも無いよりはましだろう。実際いままで使っていたものもGPSが付いていたが、何も無いところでいつも取り締まり設置機があるとアナウンスしていた。過去に設置されていたのだろう。おそらく同様のことが起こると思われるが、そういうところは無いとわかっていても注意して走ることで不要な事故や取締りを防ぐことができるだろう。
実は、レーダー探知機を付けてから、取り締まりを防げたことは無いのだが、取り締まられたことも無いのでそれで良いと思っている。そして何かの気の迷いで、一度でもこれが役に立つようなことがあれば、それだけで元は取れる計算だ。ただし、車のレーダー探知機は夏の家族旅行で実際に取り締まりを検出してくれて大変助かった。
ただ、実際にどのような感じで使えるのかはわからないので、ぜひ実戦で試してみたいものだ。