2017年5月19日金曜日

SUZUKI GSX-S1000F 謎の部品を取りつけ

実は今回無理にカウルを剥いだのには理由があり、実はこの部品を取り付けるためだった。

どこかで見たことのある部品だ。そうBandit 1250Sにも取り付けた。

2013/03/27 SUZUKI Bandit 1250S 謎の部品とICウインカーリレー

これと同じ効能の部品だ。メーカーも同じだ。以前は個人的に販売していたが、現在ではYahooで販売している。価格もGSX-S1000用ということで、かなり値上がりして9千円程だった。

KZ3-designs ヤフー店

機能としては、ECUに対してギヤポジションが2速固定になるものだ。Bandit 1250Sにはギヤインジケーターが無かったので不具合もほとんど感じなかったが、実際には何かしらの副作用があったかもしれない。しかし、GSX-S1000Fにはギヤポジションインジケーターが付いているため、3速以上はどのギヤでも3速と表示されてしまうようになる。

これは、不便だ。今回購入したものは、それを対策したもので、この機能をON/OFFできるスイッチが付いているのだ。その為もあっての値上げだろう。

何しろ、この部品にお世話になるのは、年間数回の事だろう。その他は、純正のままで動作してれた方が安心だ。

このケーブルと同じ色のついたコネクタに割り込ませるとのことだが、それがどこにあるのかはわからない。ただ、タンクの下にあるらしい。なので、タンクを開けねばならない。その為もあって、ツーリングから戻っても給油しないでいたのだ。

ここから、さらに分解しなければならない。

まずは、タンクカバーを外す。サイドに見える白と黒の六角ねじを外す。そして前側にあるプッシュピンも外す。それが左右にある。

左右のねじ類を取ったら、上に持ち上げるようにして外す。

カバーの内側に、このように二つのピンが出ていて、

この四角い穴に刺さっているのだ。無理に引きはがすと確実に割れてしまう。

次に、鍵穴の周りに付いているICチップセンサーが付いたカバーを外す。ネジ類はなく単にはめてあるだけだ。上にゆっくりと引き上げれば外せる。

センサーへの配線があるので、横に垂らしておく。

次にタンクを固定しているねじが左右にあるので外す。

リアシートを取り、メインシートを六角レンチで外す。

シートが全部とれた。タンクは、後ろ側が蝶番のようになっているので、タンクを外すのではなく持ち上げればその下にアクセスできる。

その前に、サイドカバーも外す必要があった。これはネジは無くはめてあるだけだ。前側を引っ張って浮かせたら、後方にスライドさせて外す。

タンクにこのようなでっぱりがあって、そこに差し込んであるので、カバーを無理に引きはがすと確実に割ることになる。

サイドカバーを外した状態。

タンクを持ち上げて何かでつかっい棒をする。できれば樹脂製がいいだろう。金属製だとタンクの内側が傷付くかもしれない。

エアークリーナーカバーの上に載っている板はECUだ。太いコネクタが二つ刺さっている。

ゴムの輪で留めてあるだけなのでECUは簡単に外れる。

桜島で灰を一杯吸い込んだだろう。ちょっとエアーフィルターを確認してみたくなった。しかし、周りに沢山のねじがある。いやに厳重だ。全部のねじを外してみた。にも拘わらず、外れる気配がない。

なんと、このゴムの下に穴が開いていて、

そこに、さらにネジが止めてあった。

それを緩めてエアークリーナーカバーが外れた。

エアーフィルターが見えた。網の付いた立派なフィルターだ。

網部分に指をかけて外そうとしたがびくともしない。

枠ごと外れる形状だった。

フィルターをひっくり返してみると、やはり汚れている。

いわゆる乾式タイプだが、ダスターなどで吹いても綺麗にはなりそうもない。

エアーフィルターを交換するのは、カウルやタンクまで外して大変な作業だ。何度もやりたくない。バイク部品店や購入したバイク屋にも電話してみたが、サードパーティ製も含めて在庫していないという。

全面的に汚れているというわけでもないので、1万4千キロまで我慢してもらう事にしよう。まあ、実際に我慢するのは私だが。

フィルターが付いていた底を見ると小石が見えた。

掃除機で吸っておいた。

元どうりに取り付けた。

さて、話が横道に外れてしまったが、本来の部品を取りつけねばならない。

あちこちそれらしきコネクタを探した。右側や、

下側、

そして、左側に同じ色の配線のコネクタを見つけた。丁度アクセルワイヤーが来ている位置だ。

コネクタは、このぽっちを押さえると外れる。

このコネクタを外して、間にこの分品を割り込ませた。

付属のスイッチは、防水でもないうえに取りつけにくい形状だったので、ハンドルに付けるスイッチを別途購入しておいた。




バイクのハンドル取り付けタイプなのだが、裏を見ても防水とは思えない。まあ単なるスイッチなので錆びない接点を使っていれば問題ないのかもしれない。

しかし、気になるので、グリスを充填しておいた。

ちょっと汚いが。もちろん飛び散ったものはウエスで拭いておいた。

スイッチのケーブル長さが短かったので、延長ケーブル(青色)を作成した。スイッチの方は両方もオスが付いており、謎のパーツの方はオスとメスだった。この延長ケーブルによってどちらの端子変更なく使えたので逆に良かった。

スイッチは、左のハンドルに取り付けた。カチッと気持ちよくON/OFFできるスイッだ。

試しに、メインキースイッチ周りのICチェッカーを取りつけた後で、エンジンをかけてみた。ちなみに、ICチェッカーを付けないと鍵のICチップを認識しないため、エンジンがかからない。

クラッチを握ったままでギヤを上げていく。スイッチがOFFの場合は、普通にギヤポジションインジケーターの数字が増えていく。

そして、ニュートラルにした後で、スイッチをONにして、ギヤをアップしていくと、2速まではダイレクトに上がるが、3速に上げると一瞬ちらついた感じになった後、3速表示になった。おそらく、このパーツでギヤポジションが3速までは表示できるようにしたのだろう。そのあとは、さらにギヤを上げても3速のままだった。

動作は問題ないようだ。

すべての作業が終わったので、タンクカバー、サイドカバー、シート、サイドカウル、上カバーと順次取りつけて行った。ねじ類は、段ボールに張り付けてあるので、その順番で取りつけていくだけなので、非常に楽だった。以前スクーターや、Bandit 1250Sなどを分解したときは、ネジが余ったり、ネジがうまくはまらなかったりといったことがあったが、そういうトラブルは皆無だった。先人のアイデアは素晴らしい。

そして、無事にねじが余ることもなくちゃん組み立て完了した。分解には2時間以上かかったが、組み上げるのには1時間もかからなかった。すでに外は暗くなっていた。

その後、HIDの具合を見るために試走に出かけたのは、HID取りつけのところで説明したとおりだ。

試しに、謎の部品の切り替えスイッチも走行中に切り替えてみた。ただし、クラッチを切った状態で、2速まで落としてから切り替えた。作者も不用意に切り替えるのはよした方がいいと注意していた。走行状態でONにしても、特にギヤポジションインジケーター以外には異変は感じなかった。

そして、ガソリンスタンドが閉まる寸前に給油に行った。今回のツーリンクでは、1,070kmも走っていた。ツーリング中に最後に給油してからの燃費は、24.6km/lと今まで最高だった。それにしてもメーターの燃費表示は素晴らしく正確だ。ただ、ツーリング全体の平均は、21.5km/lだった。

そして、総走行距離は4,582kmになった。

こうしてブログ書いていて気が付いたが、メータのケーブルを外したので、時計と燃費が初期化されていた。

時計合わせの方法を調べなければ。