2015年12月4日金曜日

自宅サーバー外付けHDDケースのメンテナンス

とにかく自宅サーバーが調子が悪い。時々異様に速度が遅くなり、なかなか反応が返ってこなくなる。

調査を行った。

今回はほとんど写真がない。

そして、ついに外付けHDDの1台のHDDアクセスランプが赤く点灯したままになった。これは非常にやばい。

赤いランプの点灯したHDDは故障しているので、取り外してみて驚いた。触れないほどに発熱していた。これでは、壊れて当然だ。真ん中だったのでなおさら熱くなっていたのだろう。

他のHDDも抜いたところから触ってみたが、まだ赤いランプは点灯していないもののいつ壊れてもおかしくないほどに熱かった。幸いにも、RAID5構成だったので、1台壊れても他の4台でなんとかデータは壊れないで残っていたのだ。だが、さらに別のHDDが壊れたら全てのデータが消えて無くなってしまう。

調べてみるとこのHDDは、Seagate ST3000DM001で、回転数が7,200rpmと回転が速く発熱しやすそうだった。購入したときの最安値だったので価格しか見ていなかった。

外したこのハードディスクをSATA-USB変換ケーブルでワークPCに繋いでみたが、全く認識されなかった。

とにかく、今あるデータをRedayNASにとにかく入れられるだけバックアップした。

バックアップすると激しくHDDをアクセルするので、ひやひや物だった。だが、幸いにも真ん中が開いていたためか、壊れて異常発熱していた1台を取り除いたためか、おそらくはその両方のおかげで、触れないほど熱かったHDDがちょっとだけなら触れるほどに少し温度が下がってくれた。

なんとか、数日かけて最重要なデータのみ何とかバックアップすることに成功した。NASは3.5TB程有った容量はほとんど埋まってしまった。

そして、5,400rpmのWestenDigital製のWD30EZRZを5台購入して入れ替えることにした。ただ、稼働中のRAID構成なので単純に一度に交換は出来ない。全てをバックアップできたわけではないので、できるならデータが壊れないように交換を済ませたい。

その為には、1台ずつ交換していくしかない。

まずは、赤いランプの点灯していた真ん中のスロットに新しいWD30EZRZを装着する。すると、自動的にリビルドが開始される。つまり、残っていた4台のデータから、壊れて取り除いたHDDに書かれていた内容を復元しているのだ。

これに、一晩ほどもかかった。そして、これも奇跡的というほかないが、全てのHDDを交換することが出来た。

しかし、低回転で発熱の少ないHDDに交換したにもかかわらず、相変わらずHDDは非常に熱いのだ。

おかしいと思って、一旦停止させて分解整備してみることにした。


フロントの扉を開けて。

ハードでディスクを取り外した。すると中はすごいほこりだった。上の写真は、すでに掃除機で綺麗にした後のものだ。


そして、裏のファンを見ると、これまたものすごいほこりだった。これでは、ちゃんとファンが回らずに冷えないはずだ。

ファンを取り外してみることにした。

電源コネクタは、指でさしている小さなものだった。

取り外したファン。

特に、吸い込み側のガードはほとんど詰まっていた。

なんとか綺麗に清掃した。

電源コネクタは、大きいものと小さいものの2個付いていて、小さいもののみが接続されていた。

試しに、大きな標準のコネクタをPCに繋いでみたところ、ファンは壊れているようで、ウインウイン/ガラガラという音を立てて回ったり、止まったりした。これでは、HDDが冷えないはずだ。

それで、幸いにもファン自体は標準の120mmタイプだったので、近所のPCショップで購入してきた。

外付けHDDケースは、同じ物が2台あるので、この際なのでファンも2個買ってきて、2台とも交換することにした。

コネクタは、標準と異なるものだったので、壊れたファンの物を切り取って、購入してきたファンのケーブルに繋いだ。

こんな感じにできあがった。これを2台分作成した。

吸い込み側に付けるファンカバーも綺麗にして取り付けた。

小さいコネクタで接続して、ファン本体を取り付ける前に、作動試験を行った。問題無くファンは回った。

そして、HDDケースに取り付け、HDDも装着した。

電源を入れてみると、いままでと異なって、かなりの風を感じる。稼働状態でHDDを触ってみてもほんのり暖かい程度になった。ファンのノイズも心なしか静かになった感じだ。

PCも分解して、埃を取り払い、綺麗にしておいた。

いままでは、再起動するとなかなかハードディスクを認識せず、起動にひどく時間がかかっていたのが、だいぶ短縮された。

それでも、普通のPCと比べるとあまり速いとは言えない。それで、試しにeSATAの接続から、USB 3.0での接続に変更してみたところ、劇的に速く起動するようになった。大容量のHDDをeSATAで接続するとあまり速くないのだろうか。USB 3.0接続だと、非常に速くなった。

さらに、高速化するために、サーバの起動ディスクを1TBのHDDから、128GBのSSDに変更してみた。実は、ファンを購入したときに、128GBのSSDがとても安く売っていたので、ついでに買ってきたのだ。

SSDの威力は、凄まじいものだった。いままで起動完了するのに分単位かかっていたのが、あっという間に起動するようになった。さらに、心なしか、アクセススピードも上がった感じがする。

これで、また一時は、安心して使えるだろう。やはり、PCはちゃんとメンテしないといけないと改めて思った。