2013年7月19日金曜日

YAMAHA SRV250 英彦山のくねくね道を走る

一応の部品交換とメンテナンスが終了したので試走に出かけた。とても暑いので、涼しいところということで、英彦山の高住神社に行くことにした。

行きは、県道418号線で油木ダム経由で南下し、県道451号線、国道500号線に出て、目的地高住神社。帰りは、引き返して国道500号線、そして国道496号線というコースだ。くねくね道もあり、楽しい。そして、涼しい。坂もあまり急ではなく徐々に上っているので小排気量でも苦しくないはずだ。昔は、スクーターでよく走った。Bandit 1250Sでは逆に馬力と車体重量を持て余す。帰りは、殆ど直線のコースで、Bandit 1250Sでも楽しい。

とりあえず、バックミラーに共締めするRAMマウントペースが余っていたので、これを左のバックミラーに取り付け、ナビを設置した。かなり手前に飛び出てしまうが、仕方ないだろう。

電源は、タンクバック内の10,000mAhのUSBバッテリーを使用することにした。ナビであれば、1日以上持つくらいのスタミナがあるはずだ。

すでに、夕刻に近い。前方は青空が広がり、斜めからの日差しが強くて暑い。

しかし、北方向を見ると、黒い雲がもくもくと出てきていた。ここ最近は、夕刻になると激しい夕立が降ったりするのだ。少し心配になった。

ナビがかなり手前に来て、やや邪魔だが、写真ほどスピードメータが見えにくいことは無かった。最初は、車の多い細い幹線道路で、ペースはあまり上がらない。5速で回転数も3,000程度回して、のんびりと走る。このクルージング状態では、エンジンも静かで走りやすい。

途中から、K418を走る。車も多くなく、とても走りやすい。黒い雲も行き過ぎてしまい雨の心配は必要ないようだ。木々も増えてきて涼しくなってきた。

50分ほど走ったところで、自販機を見つけたのでちょっと休憩。

 バス停になっているようだ。町内のバスらしい。場所は下井だ。のどかな田舎だ。

自販機で、お茶を買って飲んだ。冷えていて美味しい。

ついでに、フロントフォークを調べてみたが、問題ないようだ。

ここまでの感じでは、特に異常は見られない。ペースもゆっくりで、様子見で走ってきた。

少し休んでから走り出した。

 間もなく。油木ダムに到着。水面で冷やされたそよ風が気持ちいい。

 ここからは、ややくねくねとした走りを楽しめる道となる。エンジンの回転を高めに保って、少し攻めた走りをしてみた。

いままでで一番SRV250の調子がいい。フロントの柔らかさは変わらないが、ぐにゃりとした腰砕け状態はない。ハンドルのグリップも手に吸い付くような握りよさで、しかも握りこんでも軟いので疲れない。4,000回転を超えると振動が大きくなってくるが、確かにスポンジでその振動が軽減されているのを感じることができた。

SRV250乗りには、このグリップはかなりおすすめじゃないだろうか。ハンドルも軽くなった感じだし、アクセル自体も軽い感じがする。ブレーキも、真綿を締めるような効き味になり、とてもいい感じだ。入手直後の握っても滑って行くような効きの悪さは無くなった。ただ、コーナー入口でのややきつめのブレーキでは、フロントがぐゅーと沈み込むのが分かり、やや不安定だ。足回りがリアも柔らかめなので、攻めた走りをするとそれらが影響して、ややコーナー中に不安定にふにゃふにゅとした感じになる事がある。しかし、これは車体の軽さとともに、このバイクのキャラクターだと思われる。そう言った感じを抑え込みながら走るのは、少しの間忘れていた感覚だ。

Bandit 1250Sは限界も高いだろうが、操作して抑え込むという走りは難しく、乗せられ感が強い。それに対して、SRV250はなんとか暴れる車体を抑え込んで走りこむという感じがして楽しめる。実際にBandit 1250Sと一緒に走ったら、おそらくBandit 1250Sの方が速いだろうが、より楽しいのはSRV250の方だろう。

確かに、もう少し足回りが堅めで有れば、コーナーの続く道では、より走り込めるのであろうが、そうなると普通に走っている時の乗り心地がハードになってしまう。パーシャル走行時のSRV250は本当に乗り心地がいいのだ。疲れがだいぶ違うと思う。それでいて、速度が上がってきたときにも、それなりに対応してくれるのだ。柔らかめでの絶妙なチューニングだと思われる。

それに、エンジンパワーもたいして無いので、絞り出して走る感じで、アクセルを全開にして楽しむことができる。特に、アクセルオフでのエンジンブレーキが良く効くので、アクセルワークだけでコントロールがしやすい。

私の技量では、この程度がいいのかもしれない。


 走りを楽しんでいたら、目的地に到着していた。

高住神社前だった。実は、夕刻から用事があるので、あまりのんびりできない。数分涼しさを感じて休んだのちに、帰ることにした。

 同じく、500号線を東進して狭くてくねくねした山道を楽しんだ後、国道496号線に入る。

この道は、行きと異なり、殆ど真っ直線の道だ。途中でゆるいカーブがあり、高速走行でのコーナーリングも楽しめる。エンジンの回転数はいやがうえにも上がっていく。、このようなコースでも、以前に比べて高回転での軽快さが大幅に上がった感じがした。


帰宅して、車体を点検。

ここで、またもや大きな問題が。4,000回転を過ぎると振動が大きくなるのだが、それにつれてビビリ音が激しくなってきた。あちこち調べたら、右のマフラーだった。これをたたくとビビリ音がする。どうも、内部のサイレンサーが外れてしまった感じだ。しかし、このマフラーは、溶接されていて、中身を取り出せるようになっていないように見える。アイドリングではまあまあ静かだが、アクセルをふかすと、大きめの音がする。直管タイプのサイレンサーのようなブォンといった排気音だ。これは、以前からそうだったが、特に激しくなってきた感じだ。

フロントのブレーキは、今回だいぶ酷使したからかもしれないが、初めの真綿を締めるように、握れば握るだけ効いてくる感じだったが、帰るころにはブレーキを掛けるとややジャダーが出てるようになってしまった。つまり一定にブレーキがかからずに、カコカコとした感じで効いてくるのだ。あまり感触が良くなくなってきた。

また、うれしい事もあった。信号停止で1速で止まった場合に、ニュートラルになかなか入らなかったのが、まるで嘘のようにスコッと入るようになった。全体的に、ギヤの入りはとても良い。

20W-50という硬めのオイルにしたが、エンジンの始動性も問題無く、吹け上がりもいい感じだった。現在の状態が一番エンジンの調子がいいのではないか。もしかすると、外観に比べて、エンジンは当たりだったかもしれない。アイドリングも安定している。

スポンジグリップは、とてもよい。振動対策にもなるし、柔らかく、汗が出ていても摩擦が強くて滑らない。ただ、材質がまさにスポンジなので、長持ちはしないだろうと思われた。耐久性に関しては、今後注意しておきたい。全体的にとても気に入ったので、予備を購入しようかと思っている。

久しぶりに軽いバイクで、とても楽しい走りだった。初めて見たときには、こんなボロボロのバイクを買ってしまって失敗したかと思ったが、今では後悔はない。とにかく、乗りたくて仕方ない感じだ。

そういえば、我が家のしきたりでは、車やバイクを購入したら、神社周りをすることになっているのだった。

すこし走り回ってみたい。