2013年5月19日日曜日

宮崎鹿児島一泊ツーリング 2日目

二日目だ。

朝、6時には皆起きて昨日雨でどろどろになったバイクを洗車。バイクを大切にしているバイクライダーならでは。私は、クラブのリーダーから教わったガラスクリーナーで洗車するというのをやってみた。昨日ホームセンターで購入したガラスクリーナーだが、確かに水無で洗車できる。特にエンジンや、マフラーなど光り物はいいようだ。ただし、エンジンが冷えている状態でやることが条件だそうだ。熱い状態だと焼けてしまうのだ。また、どんなガラスクリーナーでも良いと言うわけではないので、試したい方はよくクリーナーの仕様を確認いただきたい。今回購入したクリーナーは、リーダー曰くあまり良くなかったとのこと。

昨日と異なり、今日はとても天気が良くて気持ちいい。この景色は、宿の都井岬国民宿舎から歩いて1分の所にあるところから撮ったものだ。

 そして洗車したバイクをここに持ってきて写真を撮った。天気が良いので、バイクが綺麗にに見える。色々な角度から撮りまくった。

都井岬には、野生の馬がいるとのことだったが、道ばたにこのように糞が珍しくなく落ちている。しかし、馬は見かけなかった。有る方は、もっと先まで走って野生の馬を見たと言っていた。

 気がつくと7時だったので、朝食をとった。その後、出発準備をして宿を出て、

 全員で再び岬までく来てバイクを並べて、バイクとそしてライダー達も並んで記念写真を撮った。天気も良くて、写真を撮るには最適な日和だ。

そして、出発。天気が良く気持ちのいい朝走るのはまた格別だ。しかし、なんだか変だ。ギヤチェンジしにくいのだ。シューズが緩いのだろうか。全くギヤチェンジ出来ないわけでも無いので、ゆっくりとギヤチェンジして行くことにした。

途中で、野生の馬を見つけたので止まった。

そして、写真を撮った。

一路、桜島に向かって走る。しかし、走り出してまもなく、後ろを走るライダーからリアボックスが開いていると教えてもらった。

ちょっと止まってリアボックスのフタを閉めようとしたのだが、これがどうしたことがなかなか閉まらない。前を見ると皆は信号停止していたので、まだ大丈夫だろうと集中してなんとかリアボックスのフタをロックすることが出来た。さあ出かけようかとしたら、ヘルメットに付けているインカムと接続している配線が絡まってしまっており、これを解くのにも時間がかかってしまった。本当は、ギヤチェンジしにくい原因を見ておこうと思ったが、シフトレバーを蹴ってみてもガタガタになっているようにも見えず、原因がよくわからない。前を見ると皆の姿が全く見えない。

慌てて、追いかけた。しかし、何カ所も十字路や、T字路があり、どちらに行けばいいのかわからない。次の目的地はわかっているし、ナビもあるので大慌てはしていないのだが、クラブの仲間に心配をかけても申し訳ないので、恐らくこちらだろうと走った。


道ばたに人が居ると、直前にバイクが沢山通らなかったか聞いて回った。

走っていると、先頭を走っているメンバーの黄色のGPZ900が向こうからやってくるのが見えた。助かったと思った。これでみんなと走れる。

まもなく、止まって待っていてくれている皆に追いついた。しかし、だいぶ待ってもらったらしい。心配もかけた、本当に申し訳なかった。リーダーからは合図を送ってから止まるようにと注意を受けた。当然の注意だ。今後は、迷惑のかかることはしないと心に誓ったのは当然だ。

そして、町中を少し走り、だんだんと家々が少なくかけたところで、今日1回目の休憩を取るためにコンビニに寄った。

ここで少し休んでから出発。

ここからは、ナビで検索したら通らない山道だ。今回の幹事は、上の写真の真ん中に写っている黄色のBMWに赤いシャツで乗っている方と、先頭を走ってくれているやはり黄色のGPZ900ライダーだ。ここを過去に走ったことがあるのかは知らないのだが、本当に良く道を知っていてびっくりだ。

これがそのルートだ。左上に桜島が見える。通常ならば、地図下部のR220を通って行くのが普通だろう。でも、それでは車が多く走りが楽しめない。それで、緑色のK71を走った。私なら絶対に走らないコースだ。だが、バイクで走るのに最適なとても走りよく、楽しい道だった。

しかし、出発の時に2チームに分かれてしまった。先頭の半分がコンビニを出た後で、車が数台やってきたため、それをやり過ごしてから後ろ半分が出た。

間に入った車数台はとてもゆっくり走っていて、先頭集団と離れてしまったのだ。

そして、途中で分かれ道でどちらに行くかわからず、ちょっと滞ったりしたのだが、メンバーの何人かが分かれ道に戻ってきて、道を教えてくれた。

後は、先頭集団に追いつくべく、順調に片側一車線のワイディングロードを気持ち良く走っていた。

すると、突然先頭集団がコーナーで止まっていてびっくり。

どうやら、一台が転倒したようだ。

コーナーで、ややオーバーランして路側の泥が溜まったところに乗ってしまい、前輪が取られてアンダーステアとなり後輪が内側に回り、前輪からガードレールに突っ込んだようだ。普段ツーリングでは、互い違いの2列に並んで走るため、このような急なコーナーでは無理してそれを守ろうとすると、オーバーランして仕舞う可能性がある。これは、不可抗力だろう。しかも、バイクが400ccと、メンバーの中では小型だったので、一緒に走るとどうしてもシフトチェンジの頻度も多くなるし、低速トルクが少ないために失速しやすいこともある。私も、つい最近まで250ccから400ccに乗っていたが、リッターバイクと一緒に走ろうとすると、どうしても無理して走る事になりよいのだ。そういったことも、原因となったかもしれない。

バイクはメーターが壊れていた。そして、シフトレバーがやや曲がってしまった。なんとかシフトできるようなので、そのままにする事となった。無理にレバーを修理しようとして曲げて折れてしまうことを恐れたのだ。そして、メーターは不幸中の幸いか、ワイヤ式では無く電子式だったので、カバーが割れても、配線が繋がっていれば動作する事もわかった。それで、ぶらぶらと外れないように、ガムテープや結束バンドで、みんなが応急修理してくれた。メーターが動作したのは不幸中の幸いだった。ただ、ライダーは転けているのでズボンやジャケットが汚れていたので、大丈夫かと聞いたら、大丈夫だと言うので、そのまま皆と走る事となった。

温度計を見ると、31度と、だいぶ暑い。太陽光が強くなってきた。

そして、黄色のGPZ900を先頭に走行を開始した。

道は、とても気持ちいい。やや、ペースは早めだったので一旦止まって後続が来るのを待ったが、それも1度程度だったと思う。K71からR220に入った。

少し走ると、トンネルに入った。

トンネルを抜けると、前方に白煙を吹く、桜島が見えてきた。そこから、桜島に左折してR224で海岸沿いに桜島を南方をぐるっと回る。そして、桜島赤水町から右折して登って行く。

ルートは地図を見るとわかりよい。

少し走ると、湯野平展望台に到着した。

少し高地なので、気温が29度下がっていたが、それでも暑い。

事故を起こしたバイクは、ガードレールに突っ込んだ割には走行は全く問題無く、きらきらとした特殊塗装を施したタンクなど全く損傷が無かった。

展望台は、360度の円形で、全周を見て回れた。

桜島は、その頂上付近がかなり尖っているのがわかる。

観光を終えて、戻ってくると、日向ということもあり温度計は38度になっており、シートが熱い。出発して、降りていくとまもなくフェリー乗り場があった。

750cc以上が560円。それ以下は460円だった。ライダー料金を含むのでので安い。距離がそんなにないからだろ。

しかし、フリー自体はそこそこのサイズが有った。

バイクは、ロープで止めたりせずにそのままサイドスタンドで止めているだけだ。

船内から、だんだんと遠くになる桜島を眺めていると、もう到着だ。

降りてすぐに昼食をどうするか協議。

結局、すぐ隣にあるフードコートの様なところで、めいめい分かれて食べることになった。

フートーコートなのでいろいろなお店があるのだが、丁度お昼と言うこともあり、人出が多くどこも並ばなくては食べれないところばかり。

色々と探し回ったが、出来れば地元のものを食べたかったのだが、すぐには入れたのは山小屋ラーメンという福岡にもあるチェーン店のみだった。

仕方なく、ラーメンを食べた。味はやや、さっぱり気味だった。やはりそれぞれの地方の味付けはあるようだ。

この暑さのなかで、熱いラーメンを食べたので汗が噴き出てたまらない。アイスクリームでクールダウンさせた。

後は高速に乗るばかりなので、その前に給油だ。燃費は16.95km/lと思ったほど伸びなかった。というのも、ギヤチェンジがとてもしにくいので、なるべくシフトをしないように、山道も4速固定で走った。2速発進して、走り出したら2回シフトレバーを持ち上げて4速に入れて極力そのままで走った。ギヤが適切で無いときもあっただろう。シフトレバーを見てもおかしい感じがせず、足は疲れておかしい。とにかく、シフトレバーの下に足先を入れられないくらいに、足指が伸びない感じなのだ。しかも、かき上げようとしても力が入らない。しかも、どんどんひどくなるばかりだった。

そして、高速に入る。やっと、シフトチェンジから解放された。高速に入れば、止まることが無いので、6速固定で走れるから、ギヤシフトの必要が無くなるのだ。

ここからは、再びフリーランだ。しかも、昨日と異なり天気が良くてスリップなども気にする必要が無い。しかし、なんだか足が疲れていまいち調子が上がらない。そのため、ペースメーカーとなる人を見つけてその人の後をついて行くことにした。

次の集合場所は、宮原SAだ。なんとかペースメーカーのバイクについて行っていたら、宮原SAの前の山江SAに飛び込んでいったので、思わず一緒に入ってしまった。彼のバイクはFCRを付けていて燃費が悪く、次の宮原SAまで持つか確信が持てなかったので給油に入ったとのこと。高速に乗る前に給油して100キロ程度しか走っていない。しかし、そこから宮原SAまでは40キロほどもあるので良い判断だったかもしれない。私は、給油しないで次の宮原SAに向かった。

宮原SAに到着して、真っ先にガソリンを給油した。燃費は、15.6km/lとあまり伸びなかった。車がそう多くなかったので、ペースはやや速かったかもしれない。パニヤケースが張り出していると、風の影響が大きく、その為に燃費が伸びない傾向がはっきりしてきた。

ここでは、今回のツーリングに南九州に用事があって参加できなかったが2名が、一緒に帰ろうと合流する事になっていた。

休んでいる時に、バイクの数を数えると14台。2台増えたのに同じと言うことは2台来ていないと言うことだ。しかも、その2台とはウインカーが割れてしまったバイクと、K71で転倒してしまった400ccのバイクの2台だった。だいぶ待ったがやはり来ない。心配していると何とか連絡が取れて、間違えて宮原SAを通り越して、次の北熊本SAまで来てしまったとのこと。それで、次の集合場所は、基山SAにする事となった。そして、そこで解散だ。

実を言うと、ここで合流した2名は、レースをやっておりとても速い。それで、是非その走りを見て見たいと思ったのだ。一般道では何度か一緒に走っているのだが。高速は少なかった。しかもバイクがいわゆるSSと言われているカテゴリのバイクに変わっていた。

で、幹事の黄色のBMWを挟んでその前がその2名だったはずなのだが、高速に入ってみると全く姿が見えなかった。そんなに速いのか。

取りあえずは、幹事の黄色のBMWに付いて行くことにした。彼も、かなり高速は速い。もう一人BMWに取っているメンバがいるがそのBMWも速い。やはり、アウトバーンで鍛えられたバイクは違う。幹事の赤ジャケットのBMWライダーは、今年初めての走りであまり走っていないと言うことだったが、そんなことは信じられない速さだった。

ちょっと気を抜くと、置いてきぼりを食らってしまう。

こちらも必死に食らいつく。すると、黄色のGPZ900に追いついた。黄色の2台のバイクが前を走る事になった。この状態で、かなり長く走った。だんだんと車が増えてきて自分たちのペースで走りにくくなってきていた。


そのうちに、登坂車線ががら空きだったのを利用して、少しズルだがそこから一気に2台を追い抜いた。が気がつけばいつの間にやら、GPZ900がまた前をを走っていた。本当に速い。

そして、また姿が見えなくなった。

一人で走っていると寂しいので、追いつこうと必死に走っていると、先に行ったはずの黄色のGPZ900が見えてきた。ナビを見ると、集合場所の基山SAが近づいていた。それでペースを落としたのだろう。

基山SAに着くと、北熊本を出た2台が先に到着していた。そして、開口一番、「一体どんだけ出して走ってんの?」「俺たち今ついたばかりだよ」とのこと。しかし、宮原SAで合流した二人はみていない。後で別の所に止めていたことがわかった。恐らく、この二人よりも先に着いていたのだろう。なんて速さだ。

写真には全員写ってはいないが、16人全員がそろった。そして、解散となった。もう17時半頃になっていた。自宅までは80キロ以上有る。まだがんばって走らねば。

解散後も、そこそのペースで走っていたら、後ろから回転灯を回しながらパンダ車が猛スピードで追いかけてきたので、慌てて左によって小さくなっていたら、大きなワゴン車の後を追ってパンダ車がカナリのスピードで通り過ぎて行った。日曜の夕刻と言うこともあり車も増えてきたので、4,000回転を超えない程度の速度で帰った。
そして、高速を降りてから近所で最後のガソリン給油を行った。燃費は。16.3km/lだった。前方の青いバイクは、全く知らない第三者なのだが、半袖姿になっている。それが今日どれだけ暑かったかを良く表している。本当に真夏日だった。

400ccのイナズマから、Bandit 1250Sにして思うことは、本当に高速が楽しい。四国ツーリングですでに400km程度高速を走った事が、余裕を持って走れている原因だろうか。また、私が速度狂だと言うこともよくわかった。イナズマ400では、高速は皆についていこうとすれば全開走行になる。それ以上速く走ろうにも走れないし、レーンチェンジをして速度が落ちると回復に時間がかかるため、とにかく車線変更もままならない。とにかく真っすぐに走る事だけを考えていた。ところが、Bandit 1250Sでは、イナズマが出せる限界速度でもまだ全然余裕があり、そこからアクセルをひねればさらに十分な加速をするのだから、たまらない。

もちろん、回りの車が編隊飛行のように隊形を組んで、動かないような状態であるので、ひょいひょいと抜いていけるのだが、どこでもそんな車だけとは限らない。その部分は、良く見極めて、走る必要があると感じた。

リッターバイクの本領を発揮出来る場所は、法定速度内ならば高速道路でさえ日本には存在しない。それでも、追い越しはせざる負えない場合がある。そんなときには、迅速に素早く、追い越しが出来るのもリッターバイクの魅力だろう。

100キロそこそこの速度が限界のTsurugi 150で高速を走った事のある私から言わせれば、それは普通に高速を走ってもすでに限界ぎりぎりの走行なのだ。何かあっても、避けることは絶対に不可能だ。減速でさえ、限界速度からだとしたら非常に危険だという事はわかるだろう。リッターバイクなら、高速道路の速度も全く限界の半分以下の余裕タップリ状態での走行だ。それは減速にしても十分な余裕があると言うことで、それはそのまま安全性と結びついていると私は思っている。

恐らく、私の速度に対する感覚は、オートレーサーだった父親の血を引いているのかもしれない。

帰宅後、左足のシフト不具合の原因がわかるのだが、それはまた今度。