前回は、スタートからIEを起動したら、ディスクトップ版だったという所までだった。
実は、Windows Server 2012(以下WSV2012)は、Windows 8とほぼ同じなので、Metro版のプログラムが動かない理由が無いし、標準装備されているのだ。
では、それを確認してみよう。
その前に、このスタートの構造について調べてみよう。
スタートで、マウスの右クリックをすると、下に帯が洗われて、「すべてのアプリ」というアイコンが現れるので、それをクリックする。
すると、いわゆるスタートメニューの「すべてのプログラム」と同様の内容が表示される。通常表示されるMetroスタートは、いままでのスタートメニューの第1層目と同じだと言うことがわかる。もちろん、Metroアプリが含まれるので全く同じというわけでは無い。問題なのは、Metro版かディスクトップ版かの区別が全くない事なのだ。これは、今後問題の火種になりそうだ。
さてそれでは、IEの話に戻ろう。画面の右の上下端のどちらかにマウスカーソルを持っていってメニューを表示させる。そこには、「検索」が出てくるのでこれをクリックする。
検索画面になる。ここに出てくるInternet Explorer(IE)は、区別が無いのでわからないが、Metro版なのだ。で、これを起動しようとすると...
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この画面のように、Administratorでは開けないというメッセージが出る。別のアカウントで試せということなので、ユーザを別途登録してみる。登録自体は、Windows Vistaや7と同じなのだが、その設定に行くまでがわからなくて、戸惑うことになる。本当に、どうしてこんなに探さなくてはならないのか。きっとWindows 8に移行したユーザは同様にいらいらすることだろう。
先ほどの検索を開いた画面に戻って、ギヤアイコンの設定を開くと、コントロールパネルが選択できる。これを起動すると..
いままでのものとほとんど同じ、コントロールパネルだ。そこで、ユーザー アカウントを選択する。
ユーザー アカウントをまた選択する。
ここで、ユーザーアカウントの変更で、「別のアカウント」の管理を選択。
画面下にある「ユーザーアカウントの追加」をクリックする。
ここで、新たなユーザを作成する(なお、この様な手段では無くて、コンピュータ管理や、サーバー管理で作成することも可能だ)。
スタートから、アカウントをクリックして、「サインアウト」を選択する。
ログオン前の画面になるので、「Ctrl + Alt + Del」と同時に3つのキーを押す。
すると、2つユーザーが現れるので、新たに作った「user」 を選択する。
ログオンした。
検索を再びだす。
そして、IEをクリックしてみる。
見事に、Metro版IEが起動した。
そして、URLを下の枠に入れると、表示された。
ということで、WSV2012が、まんまWindows 8だということがわかる。そして、色々探しながら、Windows 8スタイルに慣れていく必要がある。
きっと、将来は、昔のWindowsでは、スタートメニューというださいランチャーが付いていたという事になるのかもしれない。まぁ、しかし、Microsoftが、Metroタイプの環境を作るときに、それ専用のOSを作らずに、従来のデスクトップを残して互換性を持たせたのは、ある意味難しい状態を作りす事になったのではないかと感じる。中途半端な環境にならなければ良いが。サーバーに関して言えば、Metroが必要ないと思うが、必要な場合もあるだろう。たとえば、リモードディスクトップによるクライアントの簡素化や集中管理を行える、ターミナルサーバーとしての利用を考えると、Metro環境はWindows 8互換として載せないわけには行かないだろう。だが純粋にサーバーとして利用する場合には、リモート管理が一般的だろうから、画面そのものが必要かどうかも怪しいので、Metroの必要性はあまりないだろう。
でも、小規模では、サーバーを直接操作することが多いだろうから、Windows 8が普及してMetroが一般的になったなら、やはり必要だろう。Microsoftのサーバーが使われるのは、いつも使っているWindowsと同じだからなのだから。
問題は、Windows 8がはやるかどうかだ。Microsoftが、自社でPCを出すことになったようだが、それも含めて、今後がどうなるのか、混沌としている。また、楽しみでもあるのだが。
さて、次回で一応区切りを付けたいと思う。で、最後の次回は、このWindows Server 2012というかWindows 8で、マルチディスプレイ環境を試すといったいどのようなことになるのだろうか。Metroのスタートはどのようになるのか、を試してみたい。