実は、昨年公開された「メッセージ」というSF小説を元にした映画がだいぶ宣伝していて見に行きたいなぁと思っていたが、結局叶わず。今月になってBlu-rayが発売されるので、購入しようかと思っていたのだ。
内容としては、ファーストコンタクトもので、宇宙船が地球に多数飛来してきて、言語学者の主人公がコミュニケーションを図るという物語だ。
一旦どんな宇宙人なのか、何の目的出来たのか。興味津々だ。
そうしたら、なんと北九州市の小倉にある、昭和館という小さな映画館で、SF映画2本立で1.100円で上映されているというのを見つけたのだ。しかも、上映期間は10月3日から20日まで。気がついたのは12日だったから、その週末の10月15日をおいて見に行く時間はなかった。
同時上映は「パッセンジャー」という映画で、こちらは初めて知った。内容は、あまり調べなかったが、宇宙船に二人だけ取り残されるというような話らしい位しか知らなかった。
久しぶりに小倉にやって来た。さすがに都会だけ有って人が多い。雨が1日中降り続くうっとうしい日だった。
途中で、私の近所でもよく見かける資さんがあった。上映は、12時過ぎからで、それに合わせて11時半過ぎに着いたので、これから映画2本見るとなると、今食べないと昼食を取る時間は無いので、入ることにした。
注文したのは、牛丼並330円。いつも食べているものと味は同じだが、つゆだくで、まずまずだった。
食事後外に出てみると雨はしとしとと降り続いていた。
そして、映画館に到着。ここでは洋画が1番館、邦画が2番館で放映されていた。1番館に入った。
丁度12時頃だったが、少し待たされてやっと中に入れた。
すると上映前に、ハーモニカの生演奏をやるという。
中年の女性が出てきた。
パンフレットが張って有ったのを思い出した。
なかなか生演奏など聴く機会は無いのだが、いい響きでちょっと驚いた。せっかくなので、演奏の様子を動画に撮ったので見て欲しい。3曲演奏した、それぞれのはじめだけのものだ。
で、その後に「メッセージ」の映写が開始された。
最初のシーンは、30歳前後の女性が赤ちゃんをあやしているところから始まり、そして、女の子に成長し、そして高校生くらいになったところで、どうも病気になったようで亡くなったような感じだった。なので、これは予告編か何かかと思った。画質も薄暗い感じで、コントラストが低く、彩度も低い。黒が完全に沈み込んでおらず、白浮きしている。
しかし、なんだか本編のようで、この女性が大学教授らしく、教壇に立っている。そして、少ない学生たちのスマホが一斉に鳴った。学生の一人がTVを付けてください。というので、何事かとテレビを付けると、未確認物体が飛来して、大騒ぎになっていた。
この女性が言語学者で、このエイリアンと対峙することになる。
詳細は伏せるが、やや、物足りない。画質は言うに及ばないが、内容もイマイチだった。Blu-rayを買っていたら後悔したかもしれない。だが、もしかすると、尻が痛かったりと色々久しぶり過ぎて、しかも、字幕だったことも疲れた原因かもしれない。
映画が終わって、正直、もう帰ろうかと思った。しかし、せっかく二本立て分の料金を支払っているのだから、もったいないという気持ちの方が勝った。
そして、「パッセンジャー」が始まった。こちらは、コントラストも高く、かなり見栄えがいい。画質が綺麗だった。
巨大な宇宙船が回転しながら、宇宙空間をかっとんで行くシーンから始まり、船内のこれまた綺麗な映像が続く。一気に内容に入って行けた。なんと、120年もかけて別の惑星に移住しにいくという内容だ。その為に、乗客5,000人(!)と、クルー300人弱は、全員が睡眠カプセルで寝ている。
30年ほどたった頃、隕石郡に突入してしまう。特に巨大な隕石とぶつかって、船体に損傷が生じるが、なんとか自動的に修復する。自動的に修復できるなんてすごいテクノロジーだ。
ところが、1つの睡眠カプセルだけが、90年も前に開いてしまう。そして、再び睡眠カプセルに戻れないことが分かる。どうしたって90年も生きながらえられるはずがない...。
とっいった導入部だった。
ほぼ同じく2時間あったのだが、こちらはあまり尻が痛く感じなかった。それほど集中して見れたのだろう。特に、ヒロインの女性ジェニファー・ローレンスの美しさにやられた。中には、涙ぐむシーンもあり、客席のあちこちから鼻をすする音が聞こえたほどだった。「メッセージ」では無かったことだ。そんな心を揺さぶられるようなシーンの無い物語だつたからというのもある。
ということで、前知識もあまりなく、期待もしていなかった「パッセンジャー」の方が面白かった、というオチだった。もちろん、私が宇宙ものや活劇が好きで、「2001年」よりも「スターウォーズ」の方が好みという点は考慮する必要があるだろう。
確かに、「スターウォーズ」とまではいかないが、どちらかと言えばそっちという感じの「パッセンジャー」と、「2001年」のような「メッセージ」という感じと思えばいいだろう。
もちろん「2001年」も好きではあるが。
もう、上映されないかもしれない去年公開の映画だ。しかし、久しぶりに映画館で見た。やはり、自宅と違って専念できるという点はいい。
また、場末の小さな映画館だが、上映はデジタルらしく、ノイズは皆無だった。2本とも字幕版だった。2本目の「パッセンジャー」は、全く字幕を読んだか分からないくらいだった。いつも自宅で映画を見るとは、時間短縮のため吹き替えを1.3倍速で見ている。たまには、1倍速で字幕もいい物だ。