2016年11月11日金曜日

SUZUKI GSX S1000F 雲海ツーリング再び

真夏に早朝に出かけた雲海ツーリング。しかし、薄い霞しか見れなかった。秋が深まってくると、雲海も出やすくなるのではないかとリベンジすることになった。

GSX S1000Fの慣らしにもちょうどよい。


出発はの時の気温は、14度。かなり寒い。

今回は、オーバーパンツと防寒用のアウターを着て行った。これのおかげて、寒さはほとんど感じなかった。昼間に暑くなることも考えて、下にはインナーを付けたDUHANのメッシュジャケットを着た。パンツはコミネのプロテクター付きジーンズだ。

集合場所に着いた。今回の同行者は、R1200RSのすぎやんと、R1200GSのIzm氏。ところが、Izm氏は30分程遅れるとのこと。

実は、誰にもGSX S1000Fを購入したことは話していなかったので、最初私が来たとは思わなかったらしい。じっくりと観察しているすぎやんだった。

Izm氏が来たので、バイク談義。そこで、クラッチの重さの話になったので、握り比べ。ちょっと驚くことに。R1200RSも、R1200GSも非常に軽いのだ。対して、GSX S1000Fは軽いという口コミもあったが、論外に重い。それでも、R1100RSとほぼ同じくらいで、Bandit 1250Sよりは軽い気がした。以前試乗したS1000XRもワイヤークラッチで重かった。それにしても、BMWの油圧クラッチは軽い。本当に驚くべき軽さだ。これならば、渋滞で手が付かれることもないだろう。R1200RSやGSも何度か試乗しているが、握り比べてみてその軽さを実感した。

しかも、クラッチが軽くなるビレットレバーを付けてこの重さだ。ただ、私も握力がある方ではないが、クラッチを握るのがつらくなるほど疲れたことはない。とはいっても、まだたいして乗っていないので、今後渋滞などに入ったらどうなるかはわからないが。

時間も遅れているので、出発。ファームロードまで私が先頭になった。

GSX S1000Fのヘッドライトは単なるハロゲンで暗い。前に1台車がいるので、ハイビームにするわけにもいかず、だからと言って、あまり近づきすぎるのも迷惑だろう。

正直に言うと、自分が時々どこを走っているか全くわからなくなることがあった。

そして、だんだんと明るくなってきた。ファームロードの入り口付近まで来たので、コンビニでちょっと休憩。

今回参加の3台だ。すぎやんはビーマー(BMW乗りの事)3人と思い込んでいたのだ。

そこからはすぎやんが、先頭で走った。だいぶ明るくなってきて走りやすい。

車もおらず、いいペースだ。ハイペースでのくねくね道も、R1100RSに比べるとGSX S1000Fは本当に曲がりやすくて走るのが楽しい。

いや、楽しすぎる。心を強く自制しないと、誘惑に惑わされそうだ。

慣らしで、急激なアクセル操作もなく、エンジン回転数も4,000回転に抑えていてこれだ。この状態でも、R1100RSよりもいいのは間違いない。まあ、20年落ちの中古バイクと比較する方が失敬かもしれないが。

とうとう、日が出てきた。

ファームロードの一番高いところにある広場に来ると、止まらないわけにはいかなかった。

見よ、この見事な雲海を。

素晴らしい。十分に雲海を堪能した。

そのあとで大観峰にも行ってみることにした。

すでに8時を過ぎていた。車やバイクが沢山来ていた。

日が高くなっていて、雲海は薄くなっていた。途中で止まらずにここまで来ていたら、残念なことになっていただろう。

せっかく来たので、記念写真。私のGSX S1000F初の非単独ツーリングとなった。

早朝からいい音の車が来ていると思ったら、スーパーカー(古いか)のカウンタックだ。すごい車で来るものだ。やや車高が上がって見えるのは、こういった道を走るようになっているのだろうか。

次に、12号線を西に走って菊池渓谷に向かった。


途中で日田方向へ右折。

オートポリスで左折した。この道は初めてだ。南からは菊池渓谷に入れないというのはわかっていたが、この道からはいれるかもしれないとの情報をすぎやんが入手していたのだ。

ちょっと狭い道になった。

通行止めの看板は出ているものの通れそうだったので突っ込んだ。

結局、細い道はあったものの問題なく通れて、あと2kmで菊池渓谷というところまでやってきた。

だが、あと少しというところで、完全な通行止めになってしまった。結局菊池渓谷にはどちらからも入れないという状態だった。

仕方ないので、引き返して、平山温泉に向かった。

途中で、道の駅 七城メロンドームでトイレ休憩。だいぶ暑くなってきたので、アウターやオーバーパンツを脱いだ。

店舗内を見てみたら、ミエルコーンというトウモロコシが売っていた。生でも食えるという。

安かったので3本入りを買った。帰宅後食べてみたが、電子レンジでチンしただけで簡単に食べられる。やわらかくて、なかなかうまかった。お勧めだ。


平山温泉に到着。11時過ぎだった。早朝から走っているので先に食事とうことで、隣にある三蔵という地鶏の店に入ることにした。ところが、開店が11時半だった。予約後、少し待ってから入った。

有名人も来るくらい有名なところらしい。

今回は普通の地鶏にした。

ここの名物は、天草大王という鶏だという。でも、普通の地鶏も十分うまいとの事。

まずは、店員が焼きかたのお手本を見せてくれる。炭火の上で塩をかけてからかき回しつつ焼くのがコツとの事。火が通ったら、火から遠ざけて、少しづつ再度焼いて食べる。

ご飯は炊き込みご飯に変えてもらった。

ノンアルコールビールもいただいた。

しめて料金は2,100円だった。まあ、名物はこんなものだろう。

バイクをすぐ隣の駐車場に移動させて、

湯の蔵という温泉に浸かることにした。

脱衣所はまずまずの広さ。

風呂の中は写真を撮らなかったのだが、内風呂と露天があり、なかなか良かった。

サイトがあったので温泉の写真引用。URLは以下だ。

http://www.yunokura.jp/normaltop.html



ゆっくり温泉に浸かって休んだ後出発。帰りは、南関ICから高速に乗るだけだ。南関ICの手前でコンビによって、防寒対策。気温は高くなってきていたが、高速で風に当たると寒くなるかもしれない。

しかし、気温は22度とだいぶ温かい。

南関ICから高速に乗った。GSX S1000Fで高速を走ったのは2回目だ。だが、前回は本当に慣らし初期でほとんどエンジンを回さなかった。

今回は連れがいて、そのペースに合わせようとすると、4,000回転では全く付いていけず、5,000回転まで回してもまだまだついていくのはたやすくなかった。

5,000回転も回すと、「ぬふわ」程度の速度になる。前回の高速走行では、あまり風の影響は感じなかったが、さすがにこの速度域になるとかなりの風圧を感じる。防寒のために着たアウターがやや大きくてバタついていたのも無関係ではないとは思うが、やはり小さな風防では皆について走るのは辛いかもしれないと思った。


基山SAで最後の休憩。駐輪場にバイクを止めると、さすがにR1200RSは人気だ。

それと、5,000回転程度で連続走行するとハンドルに細かな振動が出る。もともとSUZUKIの4気筒エンジンは、油冷のころからゴリゴリとした感じがするエンジンなのだが、それがハンドルに微振動として常に出ている。基山SAで止まったときには、かなり手がしびれていた。

GSX S1000Fに私が乗りなれていないこともあるのかもしれない。その為にハンドルを強く握りすぎるのかもしれない。

乗りなれても、この振動が気になるようならば、対策を考えねばならないだろう。このような点ではR1100RSのラバーマウントのハンドルは殆ど振動を感じなくて楽だった。それと、重量が30kgも重いので、高速での走行では重いほうが安定している。軽いGSX S1000Fはやはり風の影響が大きい感じがする。

アウターを着たのもあり、少し暑かった。ツーリングのおやつであるソフトを食べた。アウターは暑かったので脱いだ。

そして、ここで解散となった。

高速を降りて、ガソリンを給油した。今回はそこそこのペースだった。走行距離は、364kmで、給油は高速に乗る前に念のため満タンにしていたことから、17.3リットルだった。ぎりぎり足りなかった計算だ。燃費は、21km/lとかなり良い。まあ慣らしなので回転数は控え目で急加速も控えているので、なかなか良い。だんだんとパワーに慣れてくると、下がっていくのかもしれない。

高速での風圧はやはりかなりきつい感じがした。基山SAでアウターを脱いで、メッシュジャケットにしたのでバタつきがなくなって風圧も和らいだ感じもしたが、それでもかなり風は感じた。

やはり、せっかく購入したのでスクリーンは付け替えてみようと決心した。

これで新車からの全走行距離は、587kmとなった。まだまだ半分を過ぎたあたりだ。あと400kmは走らないと。


ここで、まだ慣らし中だが、Bandit 1250Sとの比較のリクエストがあったので書いてみようと思う。

Bandit 1250Sの最大の問題点は車重だ。車検証の値では40kgもGSX S1000Fより重いのだ。軽めの女性をいつも後ろに乗せて引きまわしているのと同じだと思えばいい。

それと、Bandit 1250Sはエンジンが低回転タイプなので、ギヤの減速比が小さい。つまり、同じ4,000回転回しても、Bandit 1250Sだと120km/hを超えてしまうのに対して、GSX S1000Fだと95km/h程度しか出ない。そのため、トップでの走りは、GSX S1000Fが下道でとても走りやすい。対してBandit 1250Sではトップではエンジン回転数が低くなり過ぎて意外にギヤチェンジが必要になることがあった。

さらに、車体重量があるので、Bandit 1250Sの低速走行は快適というほどでもない。たいしてGSX S1000Fは、高回転型エンジンなのにトルクフルでギヤをトップに入れて走れる範囲も広く、軽いのでストップアンドゴーが楽なのだ。

逆に高速では、GSX S1000Fはエンジンが回りすぎるし、振動もある。Bandit 1250Sは回転も抑えられて振動も少なく快適だ。車体重量もあるので、少々の風も平気だ。対してGSX S1000Fは軽いために風の影響もある感じで、高速道路での快適性は断然Bandit 1250Sに軍配が上がる。

私が、Bandit 1250Sを手放した最大の原因が車重だったので、ややその点で辛口なコメントになったかもしれないが、Bandit 1250Sのアクセルをひねったときの猛烈な加速感はいまでも忘れられない。GSX S1000Fはまだエンジンを十分に回していないので、加速感に関しては私的には十分だが、さらに回した時にどうなのかは、これから確認することになるだろう。まだ、GSX S1000Fでアクセルをガバッと開けたことが無いのだ。

また、GSX S1000Fが低速走行で楽しくないと言われるのがだんだんわかってきた気がする。

Bandit 1250Sよりも減速比が高いので、アクセルのツキが良いのだ。それが仇となって、パーシャル状態で走りにくいのだ。アクセルを一定に保つ範囲が狭い感じだ。Bandit 1250Sはやや鈍感なアクセルで、カバッとアクセルを煽ると強烈な加速を示すが、少しのアクセル操作では意外に反応が鈍めで楽だ。たいして、GSX S1000Fはやや敏感で、ちょっとアクセルを開くとすぐにエンジン回転数が上がる。逆に少し戻すと、エンジンブレーキがかかってしまう。ギクシャクするほどでもないが、ダルではないので気を遣うのだ。なのにアクセルをちょっとひねっただけで加速してくれるので、加速するときのはとても楽しいのだ。これが、回りたがるエンジンという事なのではないかと思う。

もしも、Bandit 1250Sが20kg軽かったら、私の理想のバイクになったかもしれない。しかし、その20kgがバイクのキャラクターに大きく影響してしまうのかもしれないが。