2016年10月7日金曜日

HONDA PCX 友人と山口にプチツー

BMW R1200RS乗りの友人すぎやんが午前中に時間があるというので、一緒にプチツーに行くことにした。

コースは、関門トンネルを抜けて山口県に渡り、秋吉台を回って帰るというもの。

下道オンリーなのでPCXで参加してみることにした。リッターバイクとまともに走れるとは思えないが、どれくらい乖離しているのか試してみたかったのだ。


朝方の気温は24度。やはり時計と温度計は便利だ。

今日の装備。フル装備だ。ところが、走り出して分かったことだが、カメラのメモリカードに録画済みのものを入れてきてしまって、ほとんど録画できなかった。

すぎやんが来た。

そして、出発。

関門トンネルの入り口前で止まって、料金の準備。バイクは100円だが、原付は20円と激安。往復でも、40円だ。160円も安い。飲み物が買える。

今日、友人は新しいヘルメットを被ってきた。おそらくこれが試してみたかったのだろう。

ZENITHのYJ-19というシステムヘルメットだ。私も以前ZENITHのシステムヘルメットを持っていたが、チンカード部分が本当に脆弱で、しかも内装が薄くてペラペラだった。風切り音も大きく、高速でかぶると横を向くと風にあおられて、前を向くのがきついほどだった。

なのであまりいい印象は持っていなかったのだが、これはデザインもよく、チンガードにブレスガードも付いていて風切り音も大きくないらしい。

それに、インナーバイザー付きでSHOEIのNOTECの様だ。いや、NEOTECよりもスリムに見えてかっこよい。

作りもちゃんとしている。以前から気になっていたHJCのIS-MAX2と瓜二つだった。おそらく、どちらかがOEMなのだろう。YJ-19は値段も淡色だと2万円を切っている。

この価格でこの性能は、かなりコストパフォーマンスが高い。、ただし、ピンロック対応にもかかわらず、ピンロックシートは付属しない。

それにつけているB+COMのおそらくSB213だと思うが、それと私のデイトナ クールロボEasyTalk3をペアリングしてみるとちゃんと接続できた。そのうえで、スマホとも接続できて、スマホの音楽+ナビの音声をバックグラウンドに、友人と話しながらの走行が実現できた。

ただ、娘とのタンデムでも感じたことだが、音声の音質があまりよくない。ざらついた音で聞き取りにくいのだ。なんども、聞きなおしてしまった。もうすこし音質がいいともっと楽しいと思うのだが。

まあ、他の製品と比べて激安なので、これはB+COM側の問題ではなく、私のEasyTalk3側の性能が低いためだろう。

一応200mとなっているが、感じとしては、100mも離れると、接続が切れましたとアナウンスされてしまう。静止状態と違って走っていると距離はかなり短くなる感じだ。

Bluetoothでナビや、スマホとの接続が本来の目的で、インカムとしての機能はおまけ程度なのだろう。

当日の私のいでたち。原付スクーターなのでもっとラフな恰好でもよかったが、友人とのバランスを考えた。とはいっても、BMWのR1200RSと、原付スクーターという組み合わせはきっと、奇妙だっただろう。

関門トンネルを抜けて、2号線を走る。最近走っていなかったが、道が綺麗になっていた。


こういう走行では、足を前に投げ出して乗ると、足を突っ張る事で、車体を保持できるので安定して走れる。ただ、ステップはかなり狭い。半分つま先が出ている状態になる。

そして、内陸部に入っていく。すると、小雨が降ってきた。今日は朝からあまり天気は良くなかったが、とうとう降ってきた。でも、小雨だったので、合羽は持ってきたが、そのまま走ることにした。


山道に入ると、とくに上りで、直線に近い道路だと、一気に置いていかれてしまう。彼からすれば、ちょっとアクセルをひねった位だろうが、PCXの方はフルスロットルでも無理だ。


しかし、コーナーが続くと、なんとか追いつけた。というよりも、彼がわたしを待ってペースを落としたのかもしれないが。

そして、ちょっときつめのコーナーだと、PCXのリアが少し腰砕けになった感じがする。ちっょと滑るような不安定感だ。もしかすると、足を延ばしたスタイルが、体が後ろ気味になるので、リア荷重が増えて、路面も少しウエットということもあり、滑っていたのかもしれない。

もともと、ウエット性能が高くないと悪評判のIRCタイヤの為もあるかもしれない。


大正洞・エコミュージアムのパーキング到着。ここで少し休むことに。天気が良くない割には、車が沢山来ていた。ここまでの道のりでも、ちょっとカスタムしたような軽自動車がハイペースで走っているのを見かけた。

どやら、軽自動車の集まりでもあったのだろう。たくさんの軽自動車が来ていた。排気音など、とても軽自動車とは思えない迫力のある低音を響かせていた。考えてみれば、660ccもあるのだから、バイクだったら当然の排気音だ。

ここまで、思った以上に走っていて約100km。燃料計はさすがに全開走行なので3メモリ減っていた。


そこから、田舎道を走り抜け、

豊田湖を通り過ぎた。とても良い道で気持ちよく走れだ。でも、まったく余裕はない。常にアクセルはガバっとオープンのままだった。


途中で、すぎやんがPCXに乗ってみたいというので、バイクを交換して走った。久しぶりに乗ったR1200RSは、シートが元のローシートに戻されていた。ただ、シートのエッジを加工して、座りやすくなっていた。だが、わたしにはステップが高すぎて膝が曲がって少しキツイ感じ。

ハンドルはスペーサーでアップされているが、それでもかなり遠い感じで、いわゆるカフェレーサーのようなスタイルになる。

でも、PCXから乗り換えると、どっしりとした安定感と乗り心地は良かった。

以前試乗したときには、あまり試せなかったギヤシフト・アシスタントProを試してみた。60km/h程度の走行では、3速から5速まで、クラッチなしで気軽にギヤが変更できて楽だ。大型バイクだから当然だが、どのギヤでもスムーズそのもの。3速まで落としても、たいして回転は上がらず、このままでの走行も問題ないし、5速でも同様だ。5速で2,000回転で以下になっても、R1100RSとは異なり、大きな振動はなく、やはり最新のエンジンは素晴らしいと改めて思った。


道の駅きくがわでちょっと休憩。ここでバイクを元に戻した。

そこから、広域農道を通って帰ったのだが、長い上り坂になると、あっという間にすぎやんは見えなくなってしまった。

PCXでは、どんなにアクセルを全開にしても、ゆわ程度しか出ないのだ。いや、原付でその程度も出れば十分な性能だと思うが、やはりリッターバイクとは性能が違いすぎる。

逆に長い下り坂では、ぬわゆ程度まで出て、いままでの最高速度を塗り替えた。ただし、この速度になるとおそらくリミッターが利くようで、エンジンがぶっぶっぶーといった詰まったような感じになってふけ上がり感がなくなる。回転計が無いので、どれくらい回っているのかわからないが、おそらく8,000回転以上回っているのだろう。

下関市街になっても、すぎやんは見えず、そんなにペースの差があったのかと思っていたら、途中の信号で後ろからやってきた。聞くと、道を間違えてうろうろしてしまったとのこと。うろうろしてやっと、PCXと同程度とは。


結局、自宅付近では180kmを超えていた。プチツーのつもりだったが、意外に走っていた。燃料計はさすがに全開走行が続いたので、残り3メモリになっていた。

帰宅前に給油したら、燃料計は残り2メモリになっていて、走行距離は188km、4.59リットル入った。これまでて最大の給油量だ。燃費は、40km/hだった。あれだけアクセル全開で走り続けて、この燃費はやはりすごいの一言。

ただ、もう二度とリッターバイクと一緒に走るのは止めようと誓ったのは言うまでもない。当然のことだが、付いていくのはやはりかなり困難と言わざる負えない。

二人だけだったからよかったが、複数の仲間と走るとなると迷惑をかけることになるのは明らかだ。