2016年9月14日水曜日

HONDA PCX JF28 タイ仕様 納車!

R1100RSの1台に減車したばかりだというのに、HONDA PCXを購入してしまった。やはり、R1100RSは、重くてちょっとそこまで行くのには向かない。かといって自動車をだすのも面倒(駐車場などの問題で)。と言ったことから、購入してしまった。


もちろん私の事だから、新車ではなく初期型JF28のタイ仕様車だ。国内向けとの大きな違いは、40km/hからの加速の谷が無いという事。国内向けは、騒音規制によって40km/h付近での騒音を減らすために、エンジンのふけが抑えられているらしい。

基本的なスペックは、

8.5KW(11.5PS)/8,800rpm
126kg
燃費53.0km/l(60km定地走行)
タンク容量 6.1リットル
点火プラグ NGK CPR7EA-9
エンジンオイル量 0.9リットル(全容量)/0.8リットル(オイル交換時)
ファイナルギヤオイル量 0.18リットル(全容量)/0.16リットル(オイル交換時)

ちなみに、ギヤオイルもエンジンオイルと同じものを入れるようになっている。両方で丁度1リットル程度となり都合がいい。推奨はE1(10W-30)となっている。スクーターの場合、クラッチが無いので車のオイルと同じでよいはずだ。いま、XF-08の5W-40が4リットルあるのでそれを使う予定。容量が少なくていいので、4回はオイル交換できる。説明書のオイル交換頻度は、6,000kmまたは1年とある。私の走行では、1年に一回となりそうだ。ただ、ギヤオイルは初回5年で、以後4年なのでほとんど交換の必要はない感じだ。

これが納車されたPCX初期型。ゴールドはタイ仕様車だけのカラーだ。写真だと綺麗に見えるが、2010年製とそれなりに古いので傷もたくさんある。

後ろから。細いわりにシート周りやハンドル下など膨らんでいて迫力がある。駐車場から駐輪場に移動させたが、筐体のわりに非常に軽い。スペック上は126kgだがそれ以上に軽く感じた。

頑丈と言われているキタコのキャリアを付けてもらった。初期型は、シートカウルに穴を開けなくてはならないのだ。作業代金はサービスだった。穴加工はさすがプロ、綺麗だ。

シートには、コブがある。これはあまり評判がよくなく新型ではなくなっている。


走行距離は16,080km。6年落ちとしてはまずまずか。メーターは160km/hまでふってある。もちろんハッピーメーターと言えど125ccでそんなには出ないだろう。オドメーターの上は燃料計だ。給油直後に撮ったので、満タン表示だ。メモリは9つあり、細かい。タンク容量は6.1リットルだから、:計算上は1メモリは0.7リットル程度となるが、どの程度正確なのかはわからない。なお、オドメーターはトリップメーターに切り替えできる。時計が無いのが惜しい。

説明書は入っていなかった。だが、HONDAはPDFで提供しているので助かる。

PCX初期型の取説はここからダウンロードできる。

http://www.honda.co.jp/manual-motor/pcx/pdf/2010-pcx-all.pdf

それによれば、燃料計が1メモリになったときの残容量は1.5リットルとある。その状態で60kmは走れるだろうから十分だ。だが、そうなると残り8メモリは4.5リットルを分割することになり、1メモリは0.5625リットルとなる。

シートは、前側に立てかけるタイプ。途中で止まらない。シート下はまずまずの広さ。以前乗っていたリード110は素晴らしい広さのメットインだったが、それよりは狭いが。

それでも、大抵のものはここに放り込んでおけるので便利だ。

タイ仕様を思わせるシール。タイ語なので全く読めない。

シートの裏に貼ってあったオイル交換のシール。どうしたわけか走行距離が29,354kmになっている。2年前だ。メーター改竄されているのだろうか。たとしたら、こんなシールを残しておくなんて間抜けだ。しかし、メーター改ざんなんてバイク屋は信用が置けないなぁ。

バイク屋に問い合わせてもおそらく間違ったシールでしたと言うに違いない。これを認めたら、メーター改ざんも認めることになる。

工具が付いていた。中古車では珍しい。

中身はこれだけ、スパナもレンチもない。ボックスはプラグ用だろうか。


ワイヤは、説明書によればヘルメット用だ。シート下にフックが付いている。だが、ヘルメットのDカンに通るだろうか。かなり太めだ。説明書では通しているのだが。

試しに、OGKのジェットヘルをいれてみた。意外にきっちり入ったように見えた。

が、シートが閉まらない。

しかし、フックにはケーブル無しでつけられた。ただ、ここに付けると車体の傷が増えそうだ。

タイヤはフロントがほぼ新品。

リアは交換したばかり。

ちなみに、駆動系もベルトなど交換済みと聞いている。


タイヤの銘柄はフロントがパターンからわかるように、ミシュランのCity Grip。これはかなりウエット性能を含めて評判がいい。

リアは純正のIRC SS-560Rだ。これは、あまり評判が良くない。まあ、限界を責めるようなバイクでもないので、おとなしく乗るつもりなのでいいだろう。少なくとも、フロントが評判のいいタイヤでよかった。

ヘッドライトは、ハロゲンで2灯だ。


シールドというかメーターバイザーはとても低い。防風にはなりそうもない。


タイ仕様だが、アイドルストップは付いている。ただ、バイク屋は使わないでほしいとのこと。バッテリーが上がります、という。しかも、バッテリーは2万円くらいするという。だが、Amazonで調べたら、PCXに搭載可能なバッテリーが2,000円程から売っていた。いざとなったらそれをつけよう。

でも、積極的にアイドルストップが必要かは使いだしてから確認する事にしよう。とりあえずはOFFにしておいた。

タイ仕様には、イモビライザーが標準装備だ。クルマのキーレスエントリーと同様に、SETとUNSETの二つのボタンで、警報のセットと解除ができる。セットすると、ウインカーが1回点滅し、解除で2回点滅する。この仕様も車のキーレスと同じだ。

自宅に停める時ときにはバッテリーの上りが心配なので使わないが、出先では使ってみたい。

試しにセットしてハンドルを動かしてみたが、それくらいでは警報はならない。かなり激しく動かさないと鳴らないようだ。それでも、メインスタンドを下せばなったので、なるべくメインスタンドを立てて止めるようにしよう。

初期型で問題にされるのが給油口だ。口コミによれば、給油オープナーを操作しても少しだけしか開かずに、蓋を引き起こすのが面倒ということだった。しかし、これはパカンと勢い良く開いて問題ないようだ。何かしらの手が加えられているのだろう。

ステップは樹脂製のカバーにゴムが敷いてあるもの。タンデム用は折りたためるようになっている。

このように使う時だけ開く。出たままだと走行中にひっかけそうだ。逆に言うと、大きく開くので、タンデマーは足がのせやすいだろう。

シートの左側は大きな傷がある。全体的に傷は多い。

エンジンをかけてみると、セルスイッチを押した途端に音もなくトコトコとエンジンがかかる。セルの音がしないのだ。発電機とセルが共用になっていると聞いたが、そんな感じだ。

車でも、アイドルストップが付いたものが増えてきているが、信号発進の時にあちこちでセルの回る音がしてうるさい。バイクでこれほどすごいことができているのなら車でもぜひ実現してほしいものだ。

ガソリンのメーターを見ると半分程度まで入っていたが、一応給油してみることにした。ガソリンスタンドまで初めてPCXに乗った。リアブレーキがキーキーとうるさい。乗り心地はまずまず。シートのコブは、そんなに気にならなかった。足つきはあまりよくない。私は身長174cmだが、両足だと踵が付かない。しかし、片足なら踵が付く。車体が軽いので、踵が付かなくても全く不安感はない。

40km/hからの加速が悪いということだったが、125ccだ。もともとたいした加速はしない。これが加速の谷の無い状態だとすると、国内仕様は相当に加速が鈍く感じるのではないか。

それに、40km/hでもかなりエンジンが回っている感じがする。アイドリングがとても静かなのに対して、走行音は思った以上に騒々しい。

リード110に初めて乗ったときは、走行風がもろに体に当たってビックリして大きな風防を取りつけたが、PCXはリード110程には感じない。風はあるのだが、そんなに強くないのだ。

ちょっとだけ試しにアイドルストップをONにしてみたが、止まると3秒ほどでエンジンが止まる。意外に素早い。信号が青になってアクセルを開くと、まさしく音もなくエンジンがかかってそのまま発進する。本当に素晴らしい。大型バイクでもぜひ実現してほしい。特に夏場は暑くてかなわない。とはいっても、エンジンを切ったからといってすぐに熱が下がるわけではないが。

信号停止で停まると、何やらゴーと音がする。おそらくクラッチが切れているときに音がしているようで、発進すると聞こえなくなる。ちょっと気になる。エンジンがかかっていないときに押し引きするとやはり音がする。

発進の出足はあまりよくない。速度が乗ってくるとまずまずだ。

ガソリンは2.9リットル入った。タンクは6リットル程度だから、ガソリンメーターが半分で3リットルくらい入ったので、正確だ。

燃費はかなり良いとのこと。ちなみにリード110は、最高45km/l、悪い時で35km/l、平均燃費は38.8km/lだったので、それくらいいくのかもしれない。古いのでいかないかもしれないが。

リアブレーキの鳴きは、帰るときには小さくなっていた。乗り始めだけ音がするようだ。