2016年7月28日木曜日

BMW R1100RS 車検

BMW R1100RSの車検予約をしていたのだが、都合が変わって急遽1週間前倒しにすることにした。実は前倒しした当日も、予定がいっぱいだったのだが、何とか昼から2時間くらい時間を工面した。なので、1回で通さないと面倒なことになる。

そのため、車検の前日に十分な整備と点検を行う必要がある。

ネットでダウンロードした点検記録簿を元にチェックした。

まずは、LED化してあるヘッドライトバルブを元のハロゲンに戻す。元から付いていたバルブはやや青みがかかったもので、発光色は白っぽい。スタンレー製なので、2個で千円などのバルブとは違う本当の車検対応ではないかと考えた。これをつけているときには、特に暗いとも思わなかったし、輝度も大丈夫だろう。

いつものように、右側のインナーカウルを外す。

ピンぼけですまないが、インナーカウルを外すとLEDのバルブが見える。

ゴムカバーをめくってバルブを取り外そうとしたのだが、非常に手間取った。ゴムカバーが邪魔をしてなかなか固定パネが外れなかったのだ。

やっと、外せた。

そして、ハロゲンを取り付けようとしたが、ゴムカバーを付けたままでは取り付けにくかったので、バルブだけを先にはめた。

そして、ハロゲンと一緒に保存してあったカバーを取り付けた。

発光テスト。問題なく点灯。

ローの発光状態。

次にハイの発光状態。車検では、ハイしか点検しない。

次に、タイヤ圧をチェック。問題無し。ついでにタイヤ溝もノギスで測る。フロントが3mm、リアが2.5mmだった。十分だ。


ストップランプの点灯状態もチェック。問題無し。そして、後ろのウインカーの点灯状態のチェック。これも問題無し。

前のウインカーの点灯状態のチェック。


忘れていけないのが、ハンドルロックのチェック。まずは、左側。ついでに、ハンドルの切れ具合もチェック。引っかかりもなくスムーズで問題なし。そして、右側に付いている車体番号をチェック。

ハンドルロックは右側でもチェック。OK。左右どちらでもロックできる仕様だ。


カメラのマウントは、

外しておくことにした。

写真は撮っていなかったので無いが、プラグや、エアーフィルター、排気管の取り付け状態。サスペンション、バッテリー、アクセルワイヤー、クラッチワイヤー、チョークワイヤーなど、一通りのチェックをした。

いろいろ調べていたら、エアーフィルタボックスからインテークにつながるゴムパーツがひび割れている。インジェクションとエンジンとの間だと問題だが、インジェクションとエアフィルターボックスの間なので、性能には関係ない。今回は無視することにした。

点検結果は、点検記録簿に記録しておく。この点検記録簿を車検の時に提出するのだ。

最後に残ったのが、光軸のチェックだ。さすがにこれは、バイク屋に頼むしかない。私は以前、Bandit 1250Sをチェックしてもらいにレッドバロンに持って行った事がある。今回もお願いすることにした。当然だが、事前にちゃんと予約しておいた。

レッドバロンに行くと別のR1100RSが整備中だった。BMWもやっているということで安心だ。

そして、チェックしてもらったら、上下は問題無いが左右は少しずれているとのことで調整してもらった。

料金は3,240円だった。Bandit 1250Sの時は1,620円だった。高いねぇと聞いてみたら、「外車なので」とのこと。正直納得はできないが仕方ない。

ここで、驚くべき事実が。なんと、私のR1100RSはここのお客のバイクだったのだ。純正部品が使われていてちゃんとしていると思ったが、整備はすべてここでやっていたらしい。

それが、まわりまわって、また、ここに戻ってきていて、店舗の従業員もびっくりしていた。

それと、光軸の点検調整は、システムが車検場と同じではないので、通らないこともあるかもしれないという。それで、光軸の調整の仕方も教えてくれた。


上下は、バルブの右にあるこのネジで調整する。

そして、左右は、左側にあるねじで調整する。

車検場で、これをいじるのは大変そうだ。でも、時間もないので、インナーカウル用のヘクサレンチやメガネレンチ、ドライバーなどの工具も持っていくことにした。




そして翌日。


午前中の用事を済ませて、急いで帰宅後、バイクにまたがって車検場にやってきた。予約は午後の最初のラウンドだ。

時間がなかったので、事前に書類をもらっておくことができなかった。

なので、ここで書類と印紙を購入した。

印紙は貼りつけてくれた。ありがたい。

記入の必要な書類は3枚。壁に貼ってある見本をタブレットで写真に撮って、それを見ながら記入した。以前は見本を貸してくれたが、そのサービスは無くなったようだ。

1枚、この継続審査申請書は、機械処理するので鉛筆で書かねばならないところがある。なのに、間違えてペンで書いてしまった。聞いたら、鉛筆で上から上書きすればOKたという事だった。

それで、鉛筆で上書きして提出したが、問題なかった。

提出するとチェック後、印を押してくれて、それをもって車検場に行った。


ここが二輪用の車検場。最初に、ウインカー、ストップランプなどの灯火類のチェック、ハンドルロック、タイヤ、車体番号のチェックなどを係りの人が来てやってくれた。

そして、またがって、このレーンに入って、ブレーキ、速度計、光軸と次々とチェック。すべて一発で完了。こんなこと初めてだ。

排ガスや騒音のチェックは、1996年のバイクなのでなかった。

5分程度て完了。あまりの迅速さびっくり。

バイクは私以外にはいなかったのだが、トラックや乗用車は長い列を作っていたので、係りの人はその隊列に戻って行った。

書類をもって、窓口に提出。

番号の書かれたレシートを自分で機械で2枚出して1枚を書類と一緒に出しておく。


ものの5分も経たないうちに、番号を呼ばれて、車検証とシールを手渡された。

速い、速すぎる。今回は、書類を書くのに一番時間がかかって、その他はそれぞれ数分しかかからなかった。

あまりの速さにあっけにとられた。

いつもなら、車検場でシールを張り替えるのだが、天気がなんだか思わしくなかったので、急いで帰宅することにした。

しかし、蒸し暑い。湿度が相当に高いようだ。

帰宅直前に雨が降ってきた。ぎりぎりだった。車検場でまごまごしていたら、降られてしまっただろう。

駐輪場にバイクを止めて、シールの張り替えを実施。これが、元のシール。

いつも、これがなかなか剥がれなくて大変だったが、今回はじっくりと剥がせる。バーツクリーナーを吹きかけてふやかしてから剥いだ。

苦労していたのが嘘のように簡単に剥がせる。


綺麗に剥がせた。

これが、新しいシール。


最後に、透明シールを貼る。

完了。


それでは、時間もないので、急いでヘッドライトバルブをLEDに戻す。

これが、またなかなか付かなくて苦労した。早く終わらせないと、これからまた出かけなくてはならない。しかし、焦るとますますうまくいかない。取り付け後発光状態も確認。時計を見ながらの作業となったが、なんとか完了した。

あわただしい、車検だったが、なんとか終わらせることができた。

これで、また2年乗れる。

かかった費用は、約2万円+光軸調整費用だ。

レッドバロンの人も、目指せ10万キロといっていたが、私は1年で6,000km程度しか走らない。現在9万1,500km程だから、あと8,500kmで10万キロだ。1年半程度かかりそうだ。このR1100RSをそれまで乗り続けられるかわからないが。

よほどのことが無い限り、次回の車検は無いだろう。