2016年7月1日金曜日

BMW R1100RS チョイノリ で関門に

先日の日曜は、珍しくいい天気だった。ツーリングクラブりツーリングは2回目の延長だったのだが、参加者がなく中止になってしまった。わたしも用事があったので参加はできなかったのだが。

梅雨の晴れ間でもったいないので、私も15時過ぎころからたまらずにR1100RSでチョイノリに出かけることにした。目的地は、関門だ。一度Bandit 1250Sで行ったことがある。景色もよくて、チョイノリにはいいところだ。展望台の上りがかなりグネグネとしていてきついが。


バイクに乗りたいというのは当然だが、ミキサーや、KOMINE JK-006メッシュジャケットなどの使い心地を試したかったのだ。ということで、KOMINEのジャケットとライディングジーンズを着た。ヘルメットは、久しぶりにYOGAのフルフェイスにした。これには、スピーカーを付いていないので、イヤフォンで音を聞くことにした。


梅雨とは思えないいい天気だ。

気温も一番高い時間帯なので、31度だ。

だが、うだるような真夏の暑さではなかった。湿度が低めだったのだろう。

さっそく、関門橋が見えてきた。ここから鋭角に右に曲がって、


一方通行を上っていく。


そして、ぐるぐる回りながら登って来ると、一気に視界が広がる。門司のレトロ地区が見えてくる。

その後に現れた、U字状の急カーブ。道は、左後ろに曲がっているのだ。しかも上りだ。

一番まがって、車体が傾いたところで、なんと、エンジンが止まってしまった。ギヤが高すぎたのかとみたら、2速だった。R1100RSはギヤ比が高めなので、耐えきれなかったのだ。

もう、最悪の状態だ、傾いていてエンストしたら、転倒は免れない。

ところが、幸いなことに、急坂になってたこと、路面が傾いておらずフラットだったこと、足の長さが普通の左に傾いていたことから、左足を伸ばしたら、なんとか支えることができた。自分でも、びっくりした。

これが、もし、右側のカーブだったら、間違いなく転倒していただろう。右足は左足より2cm短いのだ。


よいしょっと、車体を立てて、エンジンを始動して、慎重にクラッチを繋いで上ることができた。

なんだかそれだけで、汗がしたたり落ちるほどだった。


そして、少し先で頂点に達してからは、下り坂で、展望台が見えてきた。

すでに、夕刻なので日がだいぶ傾いている。

ヘルメットを脱ぐと、汗でびっしょりだった。


向こうに見えるのは、門司レトロだ。


近づくと、こんな感じだ。下の道は、高速道路だ。


右を向くと、関門橋が見える。遠くが霞んでいる。黄砂の影響だろう。

そこで、程よい風が吹いていて、汗をかいていることもあり、とても気持ち良かった。

少し涼んでから、時間も遅くなるので帰ることにした。


ところが、帰り道で、突然カメラとナビの電源が落ちてしまった。どうしたのだろうと、止まってみたらどうも、USBシガーソケット変換アダプタが錆びていて、出力されなくなっていた。


こんなこともあるので、予備を持ち歩いている。そのUSBアダプタと交換した。

USBの電源もちゃんとしたものをつけたほうがいいのか知れないが、USBの端子の付いた電源をつけると、これが故障すると、もうどうしようもなくなってしまう。

やはり、シガーソケットタイプがいい。それとも、予備の端子と2つ付けようか?

色々考えてしまう。

さて、まずは、B+COMのオーディオミキサーだが、これはすばらしい。確かに、レーダーからは、ややジーというノイズがずっと聞こえているのだが、ナビで音楽を聴いていたら、ほとんど聞こえなくなる程度だ。

久しぶりにイヤフォンを使ったが、ヘルメットに内蔵するスピーカーに比べて、ノイズが気になるが、音質は本当に素晴らしい。低音も高音もよく聞こえる。

やはり、低価格のミキサーとは、格が違うと思った。価格は高いが、お勧めだ。

そして、KOMINEのJK-006メッシュジャケットだが、これは、やはり真夏はちょっと辛いかもしれない。走っておれば、風もよく通るので、そんなに暑くないのだが、止まると少し暑く感じた。

逆にライディングジーンズは、意外に涼しくて、止まっていてもそんなに暑く感じなかった。おそらく、厚手なのに柔らかく、湿気をよく吸うからだろう。吸われた湿気がすぐに蒸発するので、涼しく感じるのだろう。だが、まだまだ真夏とはいいがたい気温だ。真夏になれば、気温は35度を超える。そこまで耐えられるかは、試してみないとわからない。

R1100RSのエンジンは、とても調子が良かった。乗っていて楽しかった。もう少し軽ければいうことないのだが。軽ければ軽いで、高速での安定性が犠牲になるのだろうか。

軽くて、しかも、安定して高速を走れるというのは、難しいのだろうか。

ブレーキは、ABSのエラーもなく、フロントブレーキレバーの握りしろも十分だった。エアーを噛んでいたら、レバーを握り切っても効かないという事になるのだろうが、それはなかった。ただ、フルードがパッドに付着していたことが影響してるのか、やや効きが甘い気がしたが、前回のチョイノリの時よりも改善しているように感じた。正直に言うと、間違いなく効きが悪いのかと言われると、気がする程度という感じだ。

後ろに車がいないことを確認して、試しに強めにブレーキをかけてみたが、やや甘い感じがしないでもない。だが、この時代のABSは制御が今の製品に比べると甘い感じで、急制動では制動距離が伸びるというユーザもいるようだ。いままでも、急ブレーキをかけることはなかったので、以前からそうなのか、今回分解したからそうなのか正直よくわからない。

ABSが付いているとはいえ、転倒するほどの急ブレーキはなかなか試せないということもある。

また、以前はキーキーとブレーキ鳴きがあったが、それは小さくなっていたように感じた。

もう少し、本格的なツーリングで使用すれば、わかるかもしれない。

なお、ABSのエアー抜きに関して調べてみた。後継機種のR1150RSからは、インテグラルABSになって、エアー抜きは専用のコンピュータ必要になったようで、素人ではできない。しかし、その前機種であるR1100RSのABSは単純な機構で、前用と後用それぞれのニップルが付いていて、簡単にエアー抜きができるらしい。ただし、ABSユニットはタンクの真下にあり、タンクを外す必要がある。

もしも、ブレーキの効きが甘いままで気になったら、とりあえず、フロントのキャリパーでエアー抜きを試してみよう。それから、ABSを試すことにする。

今回R1100RSを乗ってみて思ったのは、近場をちょこちょこ走るのには、本当に向かないバイクだ。重さもだが、ギヤが高めで、低速走行に向かないのだ。湿式クラッチのように、半クラがよく効く感じではなく、カツンとつながるし、ギヤが高めだからぎくしゃくしやすい。特に1速は、発進の時のみ専用で、低速でも1速のままでの走行はかなりアクセルワークに気を使う必要があり、難しい。

ま、それは、NC700S DCTも同様な感じがあるが。こちらは、クラッチやギヤ操作が無い分相当に楽だ。

今年は、この2台とも車検なのだ。やはり、車検付き2台はコストの面でキツイ。

どちらかを手放したい気持ちはある。普通なら、新しいNC700Sを残すのだろうが、R1100RSの長距離ツーリングの気持ちよさは、代えがたいものがある。シートもよくて、疲れにくい。

色々と高いパーツを買って交換した(つまりコストをかけた)という事もある。

それに、R1100RSを手放すという事は、廃車する事になる。9万キロも走ったバイクはさすがに売れないだろう。売るならば、NC700Sのほうがまだ売れやすい。将来バイクを買い替える時には、売って資金になりやすいということにもなるが。

どうしたものだろうか。R1100RSは、来月車検だ。早く決めないと。