2016年1月7日木曜日

Teclast X16 Power 使用感その2

X16 Powerの使用感だが、感覚だけではなんなので、ベンチマークなどを取ってみた。

まずは、比較のためにONDA V919から。

 まずは、X16 Powerで遅いと感じたゲームのベンチマークだ。

そして、定番のAndroidベンチマークであるAnTuTuだ。


X16 Powerのゲームのベンチマークだ。V919が7秒なのに、なんと45秒となっていて、遅いと感じるはずだ。なんと6倍も遅いのだ。


AnTuTuの結果は、実際のハードウェアの差を表している。こちらは、X16 Powerの方が、60%ほど速いという結果になった。大抵のアプリではこんな感じで速くなったのを感じるのだが。

特定のアプリでは、どうも、相性が良くないのだろうか。

ちなみに、ランキングを見ると3番目になっている。だが、上位の機種は、ARMでAtom X7 Z8700と比較してそんなに速いのか疑問だ。考えられるのは、Atom x7系のAndroidのチューニングが足りないのでは無いかということだろう。



つぎに、電子ブックとのしての使い勝手だが、画面が大きくなったので総じて見やすくなった。ただ、ONDA V919の2048x1536ドットという高解像度液晶に比べると、1920x1080ドットと決して解像度が低いわけではないが、V919の精細さに比べると何となく荒く感じてしまうのは贅沢か。

というよりも、液晶の品質の問題な気がする。なんとなく液晶が綺麗ではないのだ。というのも、文字がシャープネスを強くかけた様になっているのだ。黒い文字の周りに白い影く影のようにふちどりされて見えるのだ。

文字がシャープネスをかけ過ぎたように見えるという現象は、この画面の文字を見ればわかるだろう。どうも、文字の回りに縁取りをしているためにそう見えるのだろう。これは、TeclastのX16 Powerでの実装の為だろうと思われる。

他にも、ボルド体と思われる強調文字が、黒縁白抜き文字に変わるという現象もある。これも、現象と言うよりも、そういう仕様にしてしまったのだろう。そのためか文字がとても見にくいのだ。


そして、特にコミックビュアーとしては、縦横比が良くない。V919は、かなりスクエアな液晶で、画面全体に表示されて本当に見やすい。ところが、X16 Powerは、1920x1080ドットと非常に長くて幅が狭くなっていて、コミックの上下に黒い帯が太く表示されて、せっかくの大きな液晶の真ん中にしか表示されないという状態になってしまうのだ。

これが、V919での表示。丁度良い感じに全画面表示されている。

対して、X16 Powerでは上下に空きが出来ていて、全画面表示となっていない。画面のサイズの比率は、同じでは無いで、X16の方が大きく見えるようだが、実際には見にくいのだ。

液晶が大きくなって、より細かな文字が見やすくなると期待したのだが、それはあまり変わらないどころか、精細さが逆に下がってしまった。今後も、電子ブックとしてはV919を使い続けることになりそうだ。