BMWには、ヘラーソケットという電源取りだしソケットが付いているのだが、一般的な端子ではないため、電源を取り出しやすいようにシガーソケットに変換する。
また、この端子はイグニッションに連動しておらず、常時電源が流れたままになっている。つまり、バッテリーに直接繋がっているのと同じだ。という事は、バッテリー電圧の監視や充電も可能という事になる。特にこのR1100RSは、バッテリーへのアクセスが面倒で、サイドカバーを外した上に、タンクまで持ち上げないとアクセスできない仕様だから、この端子が使えるとありがたい。
それで、購入したのはこのヘラーソケットプラグだ。
説明書にあるように、自分で結線するタイプだ。シガーアダプタに直接変換するアダプタも売られているが、2千円以上もする。このプラグなら1千円もしない。それに、シガーソケットはすでに何個か持っているので手出しは無しで作れる。
これが中身だ。ちょっとレトロな裸電球のソケットみたいに見える。
画面中央のフタがしてある端子がヘラーソケットだ。
が、それが付いている樹脂製のカバーがなんだか浮いている。
見ると、突起が付いているので、外れたようだ。
ギヤケースのここに刺さるようだ。
ネジ1つで取り付けてあったので外してみた。
中には、セルモーターが有った。BMWのバイクは、耐久性が高くて10万キロも珍しくないが、それだけにセルモーターが壊れることもままあるようだ。こんなに簡単にアクセスできるのなら、交換も出来やすいかもしれない。ヘラーソケットは、そのモータの端子から配線されていた。ということは、モーターには電源が常時供給されているのだろうか。おそらくは、このモータの端子のところにリレーが付いていて、そのリレーに電源が常時供給されていると考えるのが正解だろう。
カバーをちゃんとはめてネジを取り付けた。
ヘラーソケットを開けて、それにシガーソケットの端子を配線した。
途中がないが、これが完成品だ。コードは少し長めにした。前回のように、突然シガーソレットが機能しなくなっても、これで代用出来るようだ。
さっそく、ヘラープラグを刺して、シガーソケットに正しく電圧が来ているか調べた
12.8Vと十分な電圧を発生しているので、大丈夫そうだ。
以前購入した、チェッカーでも調べてみた。このチェッカーも電圧しか見ていないのでフルの表示になった。
今後は、どれだけR1100RSに乗るかわからないが、乗らない期間が長くなるとバッテリーが心配になる。これで簡単に調べられる。いつでも使えるように、この変換ケーブルをシート下に入れておくことにした。