2015年10月8日木曜日

BMW R1100RS 鍵をメインキー1本にまとめる

鍵が車体用に1つ、そしてケースにそれぞれ3つとても使いづらい。どうにか出来ないかと調べていたら、BMWケースは、簡単に鍵の番号が変えられることがわかって試してみることにした。

 まずは、キーを差し込んでレバーを二つとも上げる。

鍵の付いているところの下に小さな穴が空いている。そこに、マイナスの精密ドライバーを突っ込んで、押し込むようにすると、

キーシリンダーがすぽっとと簡単に外れる。最初はなかなか抜けないが、慣れると簡単だ。

キーシリンダーをよく見ると、スリットが左右に4づずつ空いている。スリットは、片方が穴状に大きくなっている。
このスリットに入っている板状のものを静かに引っ張り出すとこんなチップが入っている。

このチップには、1から3の数字が書かれている。チップは、6個が鍵用で、一番端というか先頭に付いているのが、キーが抜けないようにするロック用だ。先ほど精密ドライバーで押し込んでいたのはこれだったのだ。

つまり、このキーシリンダーは、3の6乗の組み合わせがあると言うことだ。729通りと言うことになる。

この組み合わせをメインのキーと同じに入れ替えれば良いと言うことだ。

外した後だ。下側が穴のように大きくなっているのがわかる。ここに、非常に小さなバネが入っている。チップを取り出すときに、このバネも一緒に出てくる場合があるので、絶対に無くさないようにする。無くすと、キーが機能しなくなるので注意。

下のケースの鍵と上のイグニッション用のキーとを比較する。

そして、試しに入れてみたりして、その鍵に合うようにセットしていく。キーが合うと、全部の突起が無くなってシリンダーが回転するようになるのだ。

ちなみに、左右のパニアケースの鍵は、1が2つ、2が2つ、3が2つの入っていた。そして、試したところ、メインのキーもこの個数で合っていたので、容易に合わせることが出来た。

ところが、トップボックスのみが、1が3つ、2が2つ、3が1つの組み合わせだったので、1が1つ余り、3が一つ足りないことになってしまった。仕方ないので、3のチップは入れないでやってみたが、とくに問題なさそうだったので、それで行くことにした。

そして、シリンダーを元に戻す。このときに、確実に組み合わせがキーと合っていることを何度も確認しよう。もし、違和感が有るようだったら、絶対にキーシリンダーをケースに戻してはならない。2度と開かなくなってしまうのだ。


そして、完成。メインのキーで3つのケースが全て開けられるようになった。下の紙に書かれているのは、キーシリンダーのチップポジションだ。こんな感じで合わせるのだ。ちなみに、このキーシリンダーのチップの配置がわかっても、鍵屋産でキーを作ることは出来ないようだ。実際に、鍵専門店に聞いてみたが、出来ないとのことだった。まあ、犯罪の臭いもしてくるので実際には出来ても、言わないのだろう。

これは本当に助かる。この方法は、キーシリンダーのキットを注文すると、説明書に書かれているようだ。

また、キーシリンダーが抜けるのは、合うキーがある場合に限られる。キーが無い状態では、キーシリンダーを抜くことは絶対に出来ないので注意が必要だ。ヤフオクなどにキー無しのパニアケースが出品されていたりするが、キーが無いと使い物にならないということだ。


鍵が一つにまとまったので、合い鍵を作成した。近所のホームセンターに行ったが、BMWなどの外車の鍵は無いといわれてしまった。それで、鍵専門店に行ったところ、ちゃんとバイク用の合いガキを置いていた。しかし、BMWの合い鍵はめちゃくちゃ高い。普通の鍵だと、3本で1,500円なのに、これはなんと1本で1,500円だった。しかし、作らざるおえないので、2本作って貰った。3,000円だ。

BMWは何でも高いのだ。