2015年10月6日火曜日

BMW R1100RS フェリー港に取りに行った

到着の前日夜、業者から電話があった。「今、乗船させましたので」と。なかなか律儀な業者だ。大阪から19:50に出発して、九州には翌日朝の8:30に到着する。船だと時間がかかるものだ。ただ、とても心配な事があったので聞いてみた。「エンジンはかかりますか?」「当然ですよ。エンジンかからなかったら船に乗せるの大変ですよ」と言われてしまった。とにかく、エンジンがかかる状態らしいので良かった。

そしてフェリーが到着する翌日朝に家内とKeiに乗って港に行った。到着したのは、8:15位だった。まだ船は来ていなかった。

待つこと15分。やっとフェリーが入港してきた。受付に行くと、「第2ゲートに行ってください」と言われた。第2ゲートというのは、船のおしりからの出入り口だ。

そこに行くと、軽のバンに乗った担当者がやってきて書類にサインしてくださいと言われた。サインすると、「ここ登っていって2階に上がってください。」とのこと。

てくてく歩いて行く。しかし巨大だ。

そして、トラックを誘導していた担当者に2階への上がり方を教えてもらって上がっていくと、

R1100RSが有った。思った以上に綺麗に見える。

名義変更してもらった新しいナンバーを取り付けた。

跨がってエンジンをかけてみたら、車体を揺すりながらエンジンが始動した。ただ、燃料計は全く反応無し状態だ。ほとんど入っていないようだ。燃料警告灯も点灯している。

そして、出口に向かうと、トラックが出て行くところで少し待つことになった。後ろから大きなバイクの排気音が近づいてきた。この船に乗っていたバイク達だ。

トラックが降り終えてから、バイクの番になった。なんとも初めて乗るバイクで先頭で降りる事になってしまった。ちょっと緊張したが、とくに乾式クラッチだとからと言って変わったところも無く普通に発進して、降りる事ができた。

家内の待っている駐車場に行って、YBR250から抜いたガソリンを持ってきたので、それを入れた。5リットルほどはあったと思うので、燃料メーターのメモリが少し上がった。

家内の乗ったKeiを従えて、発進していったが、いきなりウインカー操作でトラブってしまった。



というのも、R1100RSは、左右のハンドルにウインカーボタンが付いていて、右折するときは右のグリップの下にあるボタンを押し、左折する時は左グリップの下にあるボタンを押さなければならない。しかも、ウインカーのキャンセルボタンは、右のウインカーボタンの上にあるのだ。

ウインカーを点灯させるのはまだたやすいが、キャンセルするのが難しい。しかも、キャンセルボタンはなぜか下から上に押し上げなければならないのだ。

コーナーを曲がったときには、加速しようとしているときでアクセルは手前に回しているのに、キャンセルボタンはそれと逆向きに押さねばならず、とても操作しにくい。

また、ホーンボタンの位置も微妙だ。これを設計した人は本当にこれがベストだと思ったのだろうか。

現在のR1200RSや、S1000XRは、普通のバイク同様に左にボタンがあってキャンセルはセンタープッシュになっている。このR1100RSの方式は、正直言ってライダーの運転を邪魔する物でしか無い。

さらに悪いことに走り出したら、バックミラーが風で手前にくるりと回ってしまって全然後ろが見えなくなってしまった。

しかたないので、後ろを見たいときには、ハンドルから手を離してミラーを手で回して後ろを見る必要があった。これは単に緩んでいるだけだろう。


それでも、R1200RS程では無いが、2,000回転ほどでとことこ走るのはとても乗りやすい。エンジンは少なくともかなりトルクフルだ。

試しにギヤを落としてアクセルをグイと回してみたら、なかなかの加速感だった。


いつもの近所のガソリンスタンドでハイオクを満タンに給油した。

これだけ入った。

少し走り回ってみたいと思っていたが、バックミラーがくるくる回るので帰ってきてしまった

さっそく、緩んでいたバックミラーを固定した。

折角持って帰ったので、各部をチェックすることにした。

エンジン下。まあ、年式なりに汚い。オイルフィルターと半分切れているが右上の方にドレインボルトが見える。8mmの六角だ。オイルフィルターは、14角の74mmだそうだ。フィルターレンチを注文している。


フロントのテレレバーサスペンションは、かなり錆びている。内部は汚い。

タイヤは、もうスリップサインが出ている。前後とも同じような状態だった。タイヤ交換の準備をしなくてはならないだろう。

右のエンジンカバーには擦り傷があった。これは、出品のショップの写真にもあった。プラグも注文してある。

オイルは、丁度真ん中まで入っていた。オイル自体は、やや色が付いているが、茶色で半透明だ。いつ交換したものかわからないので、早めに交換しよう。


鍵は、4本付いていたが、メインに使えるのは小さな1本だけだった。後の3本は、パニアのケース用で、しかも一つずつ異なっていた。とても面倒だ。鍵が全部違うなんて。

トップボックスの鍵を探すだけで大変だった。

開けて見ると、何か入っていた。

リアキャリアだ。

そして、純正のバックミラーだ。

トップボックスはいやに浅い。真ん中が盛り上がっていて、両脇が深いという使いにくい形だ。

ケースを外してみると、理由がわかった。なぜかリアキャリア自体が後ろが低い変な形になっていて、その形に合わせるように真ん中が上がっていたのだ。

ケースに入っていたリアキャリアと比較してみたが、同じように見える。なぜに、入っていたのだろうか。おそらく、鍵がばらばらなので、後からケースを購入したのだろう。そのときに、トップボックスにこのキャリアが付いていたのかもしれない。

シートを開けてみよう。シートの開閉は、ストップランプの下にあるロックで行う。

リアシートが外れる。

リアシートの奥にはタオルや、荷物をシートに積むためのゴム網が入っていたが、残念ながら工具は入っていなかった。これも、なんとか入手しなければ。

と思って、ヤフオクをみたら、丁度旨い具合に出品されていたので、落札することが出来た。

ヘルメットフックがシート下に付いていた。大型バイクには良くこんなちんけな使いにくいものが付いているが、もう少しなんとかならないものか。

前のシートも外してみた。左に見える円形の物は、エアークリーナーのケースだ。そして、リアサスが見える。その右にはなにやら箱が。

そして、その右隣には何かのコネクタがついている。後で調べたら、チェック用らしい。

台形の箱は、

何だろうと開けて見ると...

ヒューズボックスと、四角いものが8個並んでいた。これも、後で調べたら、四角いものはリレーだった。ヘッドライトのON/OFFや、ABSなど大抵のものが、リレーで制御されているようだ。

国産車ならフタの裏などに、ヒューズの説明があるのだが、探したが無かった。


こんな物が入っていた。ピンセットのようなものだ。

どうも、ヒューズを取り外す用らしい。

試しにやってみると、確かに外しやすい。ヒューズ自体は、車用の大きなサイズだった。これなら、汎用で助かる。そして、エーモンのヒューズから電源を取るケーブルが使える。
:
リアをよく見てみたら、ストップランプの下が欠けている。


さらに、ウインカーのケースも割れていた。しかも、左右のウインカーのレンズも中が割れていて、裏からのネジで留められているのだが、それが割れて止まらない状態になっていた。そのためにビニールテープで押さえてあった。ビニールテープを取るとレンズがぽろっと取れてしまった。これは、危ない。とりあえず新しいテープをレンズの回りに貼って固定した。

これも、ヤフオクで部品が出てないか調べたが、5,000円以上というとんでもない高い値段でびっくり。安い値段のものが出品されるまで探し続けるしかないようだ。

左エンジンには、フィラーキャップが付いていた。樹脂製だ。ややチープだし、簡単に外せるので、いたずらされたらたまらない。しかし、これも調べて見たが、もう金属製のものは売られていなかった。たとえ売られていても5,6千円ほどもするらしい。

右ハンドルには、フロントブレーキのマスターが付いているが、ネジ部分から塗装が剥がれている。恐らくブレーキフルードが滲んだためだろう。

これも、古さを感じさせる。

すぐにツーリングの予定が入っているので、ばたばたとツーリングのための装備を付けることにした。

つづく。