2015年4月28日火曜日

ONDA V919 3G Air 大容量バッテリー

充電しながら外部機器が使うことが出来ないのは、バッテリーの持ちの悪いV919としては残念なことだ。それならば、大容量バッテリーはどうかと調べてみると、AliExpressにそれがあった。


3.7v 12000mAh With plug For Onda V919 air 3G Tablet PC Battery Size:3.8*125*140mm Perfect quality of large capacity alternatives

容量が、タイトルでは12,000mAhとなっているが、下の説明では11,000mAhとなっている。まあ、若干の差はあるにしても、かなりの大容量だ。

価格は、$35と安い。だが、バッテリーのセルはSONY製だとある。評判もそこそこのようだし。ということで注文した。

実は、4月のはじめに注文したのだが、無料送料のSweden Postでは、20日も到着するのに要した。とにかく中国から直に購入すると、国内とは異なり非常に配送に時間がかかる。気長に待つしか無い。もちろん、$40ほど出せば、数日で届くオプションもあるが、商品よりも高い送料というのは出しにくい。

これが届いたものだ。小さめの梱包だった。例により箱はふにゃふにゃだ。

中身は、バッテリーのみで説明書類は全く無しだ。何しろ、品物は「サンプル」だと書かれているくらいだ。通常バッテリーは輸入できないという規定が有るようなのでこんな書き方になっているのだろう。

この端子で接続するのだろう。

さて、物は届いたが、どのようにしてV919を分解するかはちょっと心配だったが、これが必要だろうと購入した。



私は、ギターは弾かないからAmazonで一番安いものを注文した。

届いた物だ。

中身はこれだ。もし、すでに持っているのならそれを使ったらいい。ただ、割れたりする可能性があるので、そのつもりで。

さて、分解の方法だが、まずはスロットカバーを開ける。

次に、SIMやmicroSDカードを取り外しておく。

さらに、小さなネジが4ヵ所付いているのですべて緩めて取り外す。

そして、精密ドライバーのマイナスドライバーで、microSDスロットの上の合わせ目をこじって隙間を開ける。

隙間が開いたら、ピックを挟んで、ボディの回りを押していくと、隙間がどんどんと広がってきて、

こんな感じでリアの金属製のカバーが外れる。

フタを開けたところだ。

下が、microUSB端子が有る部分だが、そこには左右にスピーカーの穴が開いているが、これを見ると右にしかスピーカーはないようだ。とにかく外観だけ真似るという中華製品のいい加減さが見てとれる。

また、配線の取り回しなどちょっとどうかなと感じる。こんないい加減な配線処理は、日本製品では恐らく無いだろう。機能すれば内部はどうでも良いという感じだ。

これで、3万円ほどもするというのはちょっと幻滅だ。

中身を見ていても始まらないので、作業を続ける。

黄色のセロハンテープ(のようなもの)を剥がしていく。

このときにも、ピックが役立つ。

そして、バッテリーを外すが、これが粘着剤で貼り付けられていて、かなり力がいる。出来れば、フレキシブルケーブル(以下はフレキ)は外しておいた方が良いかしれない。わたしは、そのまま無理にやった。

なんとか、外せた。取り外したバッテリーはぐにゃぐにゃになってしまった。

左が標準の7000mAhバッテリーで、右が12,000mAhの大容量バッテリーだ。大容量バッテリーの方が小さく見える。しかし、厚さは2倍ほどもある。重さも倍だ。


とりあえず、新バッテリーを取りつけてみた。しかし、無理矢理旧バッテリーを外したのでフレキの端子が外れてしまった。

絶縁の為の黒いテープを剥がして、黒いレバーを引き上げて端子を一旦外して、再度差し込んで黒いレバーを倒して止めなおした。

ここで、パッテリーを固定していなかった事に気づいたが、元の粘着剤が少し残っていて手で触ったら動かなかったので、そのままにすることにした。まあ、端子を取りつけたりしたので、また外したりするのが面倒だったのだ。

試しに、裏のカバーをしないうちに起動させて、動作を確認。一旦電源を切って、裏カバーを取りつけて、端子カバー内のネジ4つを締め、microSDとSIMカードを取りつけ、端子カバーを取り付けて、というようにして元に戻して使ってみた。

そして、充電した。すでに80%近く容量があったので、意外に速く充電が完了したようだったが、Androidを起動して見てみると、95%にかなっていない。

しかし、いくら充電しても、95%からは増えなかった。

そして、まずは完全放電させる為に、輝度を最大にして、使ってみたが、一気に50%まで減ってしまった。なんだか、あまり容量が増えたという感じはしなかった。

しかし、残り7%になってからが長かった。

もともと、7%になってから1時間半くらいは平気で持つのだが、このバッテリーでは4時間以上持った。

その後も、再度満充電してみたが、95%までしか充電されなかった。輝度を落として通常の使い方をしてみたが、やはり減りは早い。しかし、待機状態での持ちはかなり良くなった感じで、2日くらいは持ちそうだ。元のバッテリーだと半日位しか持たなかった。

その後、普通に使っていたが、残り7%になってからも余裕で使えるので、トータル5~6時間ほど使える。これだけ使えるとかなり持つ感じがする。

使っていて、かなり重量感が増している。バッテリーの重さが倍になったのは、思った以上に効いている。

とりあえずは、買って良かったのではないか。

ただし、ここで紹介したことを推奨するつもりもないし、当然ながら保証もしない。中華製品は、ばらつきも激しいし不良も多い。そのうえ、タブレットの分解が必要なので、もしも自分もやってみようと思うか方は、あくまでも自己責任で行うようにお願いしたい。