2015年3月5日木曜日

SJ4000の激安品をAliExpressで注文してみた

SJ4000が気に入っている。映像もきれいだし、安定しているし。かなり良い製品でかつ、安価だ。

しかし、AliExpressという中国のショッピングモールサイトを見ると、信じられないような価格でSJ4000が販売されていた。

このサイトは、Amazonのマーケットプレイスだけにしたようなものだ。ただ、出品しているショップは怪しさ爆発ともいえるもので、雨後の竹の子のように、次から次に新しいショップが出てくる。

調べてみると、意外に日本でも使われているようだ。ただ、ほとんどがドルかユーロになっていて、一時の円高のときだったら本当に安く買えたのだろうが、いまは、かなり円安が進んで、そのご利益はなくなっている。

さて、その中で、SJ4000がなんと34ドルで販売しているショップを見つけた。ショップ自体の評判もそこそこのようだった。

34ドルといえば、1ドル120円としても、4,080円だ。これで、本当にSJ4000が買えるのならぜひ試してみたい。

ということで、注文した。実は注文したのは、1月だった。決済はカードだが、こちらが商品を受け取らない限りは、支払はされない仕組みだ。それをバイヤープロテクションという。これをチェックして有効にしてから購入すれば、注文しても何も送ってこないのに、代金だけ取られるというようなトラブルは防げる。

そして、4日程して発送したと連絡があった。そして追跡番号も知らされた。

しかし、それから1か月以上経っても品物は送られてこなかった。

それで、品物が来ないと問い合わせしたら、ショップからもうすぐ届くとのこと。

たしかに、それから数日して品物が届けられた。しかし、注文して1か月以上もかかるとは、配送も中華品質だと改めて驚いた。

 荷姿は、前回のSJ4000の時とほとんど同じだ。

 中身はこんな感じだった。

 梱包材を取ると、パッケージが現れた。まさしく、今持っているSJ4000と同じパッケージだ。

 裏側。

裏に、スペックが書かれていた。

拡大すると赤枠のように、間違いない。

カメラを取り出してみた。ちなみに、ケースや、取り付けキットなども全く同じだった。カメラは色が黒というだけで、同じように見える。以後、現状使っているSJ4000を白カメラ、新しく購入した廉価SJ4000を黒カメラと呼ぶことにする。

 液晶側。これも変わりない。ちなみに保護フィルム付きだ。

 端子類も全く同じだ。Amazonには、SJ4000の720Pの製品が記載されているが、これを購入したと思われる方の情報によると、720Pの製品にはHDMI端子は無いようだ。

 バッテリーも全く同じだった。そして、初めから入っていたバッテリーの取出し用のベロがきれいに折りたたまれていて、出しにくいという点までも同じだった。

いま所持している白カメラとの比較。黒カメラには1080Pの文字が無い!

プロテクターの比較。液晶面。差違はみられない。

 サイド。差違は見られない。

レンズ側。差違は見られない。

レンズの比較。

一見同じように見えるが、明らかにレンズの出っぱりが少ない感じがする。レンズが出っぱっているのは広角の印なのだが。出っぱっていないということは、広角ではないのだろうか。

ちょっと心配だ。

 電源を入れてみた。起動の時の画面も同じだ。

しかし、設定メニューは違っていた。バージョンも全く異なる。

画像サイズを選択してみる。

すると、1080Pと720Pそして、VGAが出てきた。どうやら、1080Pに対応しているようだ。

設定すると、録画画面にも1080Pと表示される。32GBのメモリカードで、5時間ほど撮れると表示されており、画面構成は異なるが性能は同じようだ。

 ためしに、720Pにセットしてみたら。なんと録画時間は変わらなかった。

VGAだと、倍以上に録画時間が伸びた。720Pだとフレームレートが上がるのだろうか。

 そして、32GBを抜いて64GBのメモリーカードをいれてみた。

すると、カードエラーとなって使えなかった。

なんとなく嫌な予感。

それで、ちょっと静止画を撮ってみた。
 こちらが、白カメラのもの。フル画素での撮影で、実際のファイルの解像度は、4032×3024ドットだった。

そして、こちらが黒カメラの画像だ。画角が狭い。さらに、撮影された画像の解像度が、1280×720ドットしかないのだ。つまり、動画と同じということになる。おや!と気になって設定を見ると、1080Pになっている。試しに、1080Pで動画を撮ってみたら2つの事がわかった。

まずは、1080Pでも720Pでも、動画も静止画も、1280×720で撮影されてしまう。1080Pの設定は全くのFakeだった。

次に、動画ファイルは、H264の.movファイルがSJ4000(白カメラ)の仕様なのだが、黒カメラで撮影された動画は、MotionJPGでaviだった。MotionJPGは、H264などに比べると圧縮率が悪い上に、画質も良くない。720Pで32GBで5時間というのが納得できる。

どやら、いわゆる偽物のようだ。ただ、ピントは甘いものの、色合いなどはそうひどいことはなく、SJ4000程では無いが、JVCのGC-FM2程度の動画品質は有りそうだ。画角も、GC-FM2よりは広い。SJ4000の720P製品と言われているものの画角は140度らしいが、それに合致するようだ。

つまり、この製品は、SJ4000の720P製品に、HDMI端子を付けたもののようだ。

約4,000円だと考えれば、まあ許せる。

ということで、どうも今年に入ってから中華品質に振り回されている気がする。今年はあまり良い年では無いのかな。

まあ、スペックは落ちたが、価格対性能という点では、十分ではないだろうか。これは、これで使っていきたいと思う。