これが届いたものだ。橙色がちらちら見えるがこれは電灯の影響だ。
中身は、針の付いた紐が二本とリング状になった革の帯のセットだ。これをハンドルに縫い付けるのだ。果たしてうまくできるだろうか。
革は本物のようで肌触りも良かった。臭いは殆どしなかった。
さっそく取り付けてみることにした。気になったのは、サイズが無いことだ。ハンドルには車種によって大きさが異なるはずだ。それで、とりあえず入るのか、あてがってみた。しかし、上を合わせると下が入らず下を入れると上が外れる感じでなかなか入らない。
とりあえず、1カ所縫って見るとこにした。
1カ所が止まったので、全体を入れてみるとかなりきつめながらなんとか入れることができた。
どんどんと縫っていったが、ハンドルのスポークのところがうまくいかない。浮いてしまうのだ。ところが、裏側はちゃんとぴっちり付いているのだ。
見える部分がこれでは、見栄えが悪すぎる。それで一旦縫ったのをほどいてスポークの部分だけ縫い直すことにした。
これは裏から見たところだが、表の革を裏側に引っ張って張らせるようにした。
これで、表がぴったりになり、浮かなくなった。
やっと全部縫えた。1時間半もかかっていた。しかし、やっている最中はあまり時間は感じなかった。
それでも、根気がいる作業ではある。
どうだろうか。とくに縫い目の見えない所だととてもしっとりとした革の感じですばらしい。
最後の所は、だいぶ縫うのに慣れて綺麗にできている。
スポークの所も浮かないようにできた。
さっさく試乗してみた。ハンドルを握ると、とても良い感触ですばらしい。高級車の様ではないか。(言い過ぎか)
しかし、不満もある。
そう、スポークの裏が浮いてしまっているのだ。表が張ると裏がたるむのだ。ここに指先が当たって気持ち悪い。
もう一度縫い直せば、うまくできるかもしれないが、糸がもう無いし、また1時間以上かかることを考えるとまふこれくらいはいいかと思ってしまう。
私は特に手が器用と言うことも無いが、それでもこれだけできるのだから、自分が器用だと思う人なら、商品も安くて買いやすいし、是非試してみると良いだろう。