2013年12月19日木曜日

NEC MultiWriter 5650F PR-L5650F 低価格レーザー複合機の性能に驚く

年賀状の季節だ。日本では、いや外国でもクリスマスがあるので、いまどきはプリンターが一番売れる時期だろう。

我が家には、インクジェットプリンターとカラーレーザープリンターの2機種を使っている。DVDやBlu-rayのラベルプリントや年賀状は主に、インクジェット複合機であるCanonのMP640で行っている。カラーレザープリンターであるNEC MultiWriter 5750C PR-L5750Cは、その他の印刷に使っている。このプリンターは、2010年の暮れに購入してすでに3年が経った。このブログでも紹介しているので見てほしい。

NEC MultiWriter 5750C PR-L5750C

さて、これもそろそろトナーがなくなってきており、先日リサイクルの黒を交換したばかりなのだが、まだほかの色は残っていると思っていたら、交換時期の警告。トナー買うより買い替えたほうがよくないかと探していたら、いまだにこの5750Cが売られており、相変わらず低価格だった。なのでこれでもいいのだが、やはり違ったものを買いたいと新しもの好きの性格が災いして、色々探すことになった。

そこで、見つけたのがこれだ。


NEC MultiWriter 5650F PR-L5650F

価格は、インクジェット複合機の高級タイプとそんなに変わらない。本当にレーザープリンターも安くなったものだ。しかも、複合機なのでスキャナーが付き、なんとFAX機能までついている。

いままで、書類の複写は、Canonのインクジェット複合機で行っていたのだが、たまに印刷しようとするとヘッドクリーニングの為かなかなか起動せずイラっとすることがたびたびだった。その点これならば、かなり速く印刷できるだろうし、コピー自体も速いのではないかと思われた。

さすがに大きな箱だ。2階に持ちあがるのは大変なようだが、実はそうでもない。意外に軽い。仕様では15kgとなっている。ちなみに、5750Cは、19kgだった。

サイズ比較だ。かなり小さくなっている。設置場所を選ばずおけるサイズだ。特に高さが、7.8cm小さくなっている。数値以上に小さく見える。

上から見ると、奥行もだいぶ短い。

特に、5750Cは後ろに、トレーが出っ張るのでさらに奥行きが必要だ。

5650Fのスキャナーのカバーを開けてみた。

設置した。スキャナーカバーを開けるとやや窮屈だが、原稿が置ける状態まで開くことができ、問題はなかった。印刷した用紙は、NECのロゴの上に排出される。

右サイドに、トナーカートリッジがあり、カバーを開けるのも容易だった。我が家の設置条件にあっていたので助かった。

ただ、トナーの交換は、そう滅多にすることは無い。5750Cも3年間で黒が1回だけだった。ボディサイズは小さくなったが、標準トナーの印刷可能枚数は、700枚で変わらない。が、交換トナーは、標準700枚と大容量が1,400枚(黒だけ2,000枚)となっていて、5750Cの1,000枚と、2,000枚(黒だけ3,000枚)に比べると減っている。

用紙トレーは、前面にありカバーを開けるとこんな感じになっていて、

用紙を入れると、カバーを閉めることができなくなる。

そして、手差しトレーを

簡易カバーのように上にかぶせるようになっている。

用紙に関する説明が1枚付いてくる。簡易的な設置説明書のみでいわゆるマニュアルは付いてこない。しかし、操作パネルでの設定など特にマニュアルの必要性は感じなかった。だが、FAX機能などの説明書は欲しかったところだ。

電源スイッチは、右サイドについている。5750Cが後ろだったので使いやすくなった。

操作パネルの液晶は、モノクロで変わらない。ボタンは普通に押しやすく、問題ない。

試に、通販カタログをコピーしてみた。右がオリジナルだ。やや、色が薄いが、解像度など全くそん色ない。複写したものだけを見せられたらオリジナルと思ってしまう程だ。

細かい文字もちゃんと読める。

細かい文字の部分を拡大してみた。色が薄くなっているが文字自体の読みやすさはほとんど変わらない。なかなかの性能だ。写真もPCから印刷してみたが、インクジェットにも劣らない精細な印刷で驚いた。

操作パネルの右端に、節電というランプの付くスイッチがある。

ほっておくと、一定時間印刷が無いと自動的に節電モードに入るようになっている。節電モード時の消費電力は6Wで、動作時消費電力は最大780Wとなっている。5750Cが最大1,000Wで、待機モードでは5Wだった。動作時は消費電力が減っている。待機時は、ほぼ変わらない。5650Fが待機消費電力が高いのは、FAXの待ち受けをしなくてはならないからだろう。節電モード(待機モード)からの復帰は、このグリーンに光っているボタンを押すと解除される。もしくは、FAX受信や、PCからの印刷などで復帰する。

何と言っても、ASF(オートシートフィーダー)が付いているのが嬉しい。いままでは、1枚ずつコピーしていたのだ。動作は、やや5750Cよりも緩慢だが、比較すればの話しで、通常ではあまり感じない。

FAX機能では、専用回線ではなく一般回線で使えるように、電話機を繋ぐ端子が付いており、外線を直接5650Fにつないで、電話機は5650F経由でつなぐ形になる。

留守電タイムアウトを設定すると、その時間接続された電話機が応答するのを待ってくれる。さらに、タイムアウト前に、電話機がとっても、FAX信号が相手から発信されると、自分が横取りして、FAXを受信してくれる仕様だ(試してはまだ無いが)。

また、スキャナー機能も多彩で、メモリーカードやSDカードなどに保存したり、FTPサーバに保存したり、メールしたり、クライアントPCに直接書き込んだりできる。何しろ10枚とはいえ、ASF付なのがうれしい。上の写真のようにサイズの異なる原稿を一度に連続複写してみたが、全く問題なくできた。出力フォーマットは、TIFF、JPEGは当然ながら、PDFにも対応しているとある。

また、印刷物が5750Cは後ろに出てきたのが、5650Fは前に出てくるのもポイントが高い。

ネットワークインターフェイスとして、有線LANは当然だが、無線LANにも対応している。配線が難しいところにも配置できるのは、メリットだろう。我が家では不要だが。

また、PCから印刷しないで直接印刷するようにFAXが送れるダイレクトFAXに対応している。我が家はFAXを送受信することはあまりないが、あれば便利だろう。

まだ、試してはいないが、スマートフォンとタブレットからも印刷できるという。専用のアプリが配布されているとのこと。ぜひ試してみたい。

動作の遅さを別にすれば、会社で使っている業務用FAXプリンターサーバーとほぼ同様の機能を持っていて3万円を切る価格は素晴らしい。

ただ、製品寿命は3万枚か5年でサポート打ち切りとなっている。これを過ぎると修理は受け付けてくれないらしい。まあ、パーソナル用途なのでそんなに印刷することは無いだろう。