2013年9月30日月曜日

SUZUKI Bandit 1250S リアブレーキパーツ交換

Bandit 1250Sのリアブレーキのバッドを交換したが、あまり効果なく、しかも一旦ブレーキをかけると戻りが悪くて、タイヤを空転させると重くなるという現象を改善するために消耗部品を交換することにした。

その前に、
オイル投入口のキャップを交換することにした。樹脂製でいかにも安っぽい。

これが購入しておいたアルミ製の物だ。

外して比較。当然ながらアルミの方がいい。

少し汚れていたので、綺麗にしてから装着した。

やはり、こちらの方が良い。

さて、それではリアブレーキのメンテナンスにかかる。

まずは、サイレンサーを外す。

もう何度も外しているので1分もかからない。

そして、キャリパーも2本のボルトを緩めて取り外す。

なんだか半分しか当たっていない。片当たりしているのだろうか。

折角分解するので、有名なYAMASIDAの低価格パッドに交換することにした。その中でもRタイプと言われている物だ。南海部品で購入した前の物は、3,000円以上もしたが、これは、送料込みで1,400円ほどだった。これが良ければ、フロントのバッドもこれにするつもりだ。ネットの評判は、かなり良かった。

ゴムブーツを交換する。

取り外すと、切れていた。

これが新品。

取り付けた。中にもシリコングリスを入れておいた。

パッドスプリングも交換する。

よく見れば、錆びている。

そして、ピストンも交換するので、購入したピストンプライヤーで内側から挟んで取り外そうとしたが、キャリパーボディに当たってしまって引き抜けなかった。しかし、グルグル回していたら、緩くなって手で取りはず事が出来た。

外すと、ブレーキフルードが見えた。こんな風になっているとは思っていなかったのでちょっと焦った。しかし、見るとなんだか汚れている。

サイドカバーを外してフルードタンクを見ると、ブレーキフルードが茶色に見えた。これは交換しなくては。結局、ピストンを交換するときには、先にフルードを抜いておくべきだ。次回作業することがあったら、先に抜いておく事と記憶にとどめた。


タンクのネジ2本を緩める。

ふたを取ると、やはりフルードが茶色に変色していた。

フタの内側にゴムの部品が付いている。これも汚れていたので拭いておいた。

以前購入しておいたブレーキフルードのエアー抜きキット。

内容物は、注射器(ピストン)と、タンクと、2本のホース、そして逆止弁の付いたエアー吸入器だ。

取説も付いている。私のような初めて作業する物にとっては、強い味方だ。

キャリパーに1本、そして注射器に1本繋ぐ。

キャリパーの口のボルトを緩める。

そして、こぼれそうだったブレーキフルードを全て吸い出した。簡単だった。

ピストンの入っていたシリンダーを見ると、ゴムのパッキンが太い物とと細い物と2本ある。

これを取り外す。

新品のゴムパッキン。

ピストンの中を綺麗にして、キャリパー用の潤滑剤を吹いてからパッキンを取り付ける。

ピストンの新旧比較。もちろん右が新品だ。

ピストンをいれた。外すのにあんなに苦労したのに、すこっと入ってとても軽かった。ピストンの動きも信じられないくらい滑らかだ。

新しいパッド。エッジがある。

やすりで角を取っておいた。

新品のパッドリテーナ。

そして、パッドインシュレーター。

パッドリテーナにパッドインシュレータをはめる。

そして、パッドに取り付ける。さすがに新品だけ有って、カチットと取り付け出来た。古い物は、緩くなっていてはめてもすぐに外れよかった。

パッドスプリングも装着。

組み立てたパッドも取り付ける。この時に、パッドグリースをキャリパーと接触するところに塗っておく。

スプリングとピストンの円周にもパッドグリースを塗る。

ボルトにもパッドグリースを塗ってから取り付け。

こちらは、ゴムと接触する関係上シリコングリスを塗っておく。

ブレーキフルードも以前購入してあった、安い物。車用だが、DOT4だし。大丈夫だろう。

タンクに注ぐ。

注射器をスコスコやって吸い出す。フルードが減ったらタンクに継ぎ足す。

そして、ある程度吸い出せたら、フットブレーキを何回か踏み込むと、こんな感じで泡のない状態になるので、一度ホースの差し込みのボルトを締めて、フットブレーキを何回か踏み。そしてまた緩めて吸い出す、を二,三回繰り返すと、細かい泡もほとんどなくなる。このような機材がないと、大変らしいが、これがあると本当に簡単だった。お勧めのツールだ。

フルードもとても透明で綺麗だ。

タンクには、汚れたフルードが溜まっている。

そして、組みたて完了。念のため、ディスクにブレーキクリーナーを吹いておく。


マフラーも取り付けて、作業は完了だ。試しに、リアタイヤをくるくる回しておいてから、ブレーキを踏むととたんに、カツッと車輪が止まる。いままでと全く動きが異なる。すばらしい。また、一旦ブレーキをかけて緩めてから、車輪を回しても、ちゃんとパットが開いて緩むので、引っかかりなくとてもスムーズにタイヤが回せる。

そうこうしていたら、また雨が降り出した。今週末は、雨の二日間だった。これでは試走は出来ない。なんだか、私がメンテすると試走できなくする気がする。

とてもリアブレーキの状態が良くなった。きっと今までと違ってブレーキの効きも改善しただろうと思われた。だが、フロントのタイヤを回してみると、ブレーキを引きずるようなシャリンシャリンという音がする。

これが、その比較ビデオだ。明らかに音が違うのがわかるだろう。これは、フロントもメンテした方がいいかもしれない。ただ、効きはとてもいいのでゆっくりやることにしよう。もしかすると、このブレーキの引きづりが燃費に影響しているのかもしれない。