2012年4月6日金曜日

SUZUKI Bandit 250 ファーストインプレッション

Bandit 250のファーストインプレッションだ。

実を言えば、学生時代にバイクで事故に遭ってから、数十年バイクに乗らず、ここ数年乗り出してからはすべてオートマチックのスクータばかりだった。つまり、長い年月マニュアルのバイクに乗ったことが無い。本当に乗れるのか実を言えば、不安だった。

跨がって、左手でクラッチレバーを引いて、左足でシフトペダルを踏み込んで1速に入れる。恐る恐るアクセルを開いて、クラッチを開いていく。グッグッグと駆動を感じたら、じんわりとクラッチを放していく。同時にアクセルを開いていく。が、Bandit250のエンジンは吹け上がりが異常に速くて、バキューンとエンジンが吹け上がってしまった。それでも、クラッチが完全につながっていなかったので、飛び出しは少なめだったが、それでも、ぴょこんと飛び出てしまって少し慌てた。

走り出して、ステップを足で探すが見つからない。思った以上に後ろにステップあるのでびっくり。ジェンマなどのスクーターは足を前にほうり出すのに対して、こういったネイキッドバイクでは、足を縮めて、やや後ろ寄りにおいてやっとステップに足が届く感じだ。

なんとか、ガソリンスタンドまでたどり着いた。

そうそう、肝心のカメラは左のRAMマウントに取り付た。
そして、ガソリンをいれた。12.98リットルも入った。ここで、本来ならば、燃料コックをONにしておくべきだったが、忘れてRESのままだった。

そして、なんとか走って、先日走った峠道まで行った。それまでの走行でだいぶ以前のカンを取り戻していた。

とにかく、エンジンがよく回る。ギヤ比はとても大きく、6速でも回転が高めでもう一速上げたくなってくる。なんとか6速5,000回転からアクセルを開いて走る事ができる。それでも、かなりエンジンは回っている感じだ。7千回転を超えるといわゆるレーサーの様な甲高いエンジン音となる。峠では3速4速なのでエンジンがずっと唸っている感じになる。

それにしても、面白い。いわゆるリッターバイクでは、高速道路でさえもフルスロットルと言うことは難しいだろう。だが、マルチの250ccなら一般道路でもがんがんエンジンを回せるのだ。こんなに楽しいことはそうそうない。しかし、逆に言うと、いつもエンジンをぎゃんぎゃん回していないと、リッターバイクと一緒に走るのは難しいと言うことだ。いや、リッターバイクに本気で走られたら、ついていくことは難しいだろう。でも、ジェンマに比べれば、かなりマシだ。以前乗ったことのある400ccのバイクでは、暴力的な加速で、首が後ろにのけぞる加速を感じた物だが、Bandit250では、そんなことは無い。十分に予測できる加速だ。それでも、加速しているぞという感じで、アクセルに十分に反応する加速感だ。私には、十分にして不足無いものだ。

まだあまり慣れないので、ギヤシフトアップが追いつかなくてギヤが低いため、エンジンがうんうん回っている感じになる。車のように、何速でも入れられるのであれば、1速、3速、6速と言うような使い方ができるが、バイクのギヤは、1つずつ上げていかねばならないのがつらいところだ。しかも、信号で急に止まったりすると、次の発進の為に、ギヤを落としておかねばならない。大変忙しい。ジェンマのように、ブレーキで止まったら、もう何もすることが無く、発進もただ、アクセルをひねれば良いというイージーなものではないのだ。ギヤポジションインジケータが欲しいと思った。今何速なのかわからなくなる。特に、停止するときにはローまで落ちたかわからず何度もチェンジレバーを踏むことになる。また、シフトアップするときにも、6速まで上がっているにそれがわからないので、無駄にシフトアップ操作をする羽目になる。

でも、そのマニュアル操作がまた面白いのも事実だ。まだ2時間程度しか乗っていない。もっと乗って練習しなければ。まだまだツーリングに行くような状況には程遠い感じだ。

しかし、この低いセパレートハンドルはきつく、前傾姿勢のため、手で体を支える感じとなり手のひらがハンドルに押しつけられて痛い。前傾姿勢がきつく腰と肩が痛くなる。クラッチがとても重く感じて、あの走行ビデオを撮っている30分程度で、左手で物を掴むのがつらいほど疲れてしまった。

本当に、今後このBandit250を乗り続けられるのかちょっと心配になった。

その後は、休み休み手をぱたぱた振りながら帰宅した。

そういえば、前回ツーリングクラブで走ったときに、前を走っている人の何人かが、信号待ちで手をぶらぶら振っていたのを思い出す。やはり町中で信号が多いと、クラッチ操作が多くなって疲れるのだ。

まずは、クラッチの重さを何とかしないと、これは慣れるしか無いのだろうか。それとも、このBandit 250のクラッチが重いのだろうか。入手先の方に尋ねてみたが、こんなもんだという。

昨日夜、2回目のBandit250で走る機会があったのだが、40キロ以下の低速時には特にふらふらしてしまう。また、400ccのバイクのクラッチを握らせてもらう機会があったので、比較したが、同じようなものだった。特にこのBandit250のクラッチが重いというわけではないようだ。

ということは、握力を鍛えるしか無い。腰と肩も鍛えねば。
しかし、それでも、クラッチが少しでも軽くならないか、調べてみたいと思っている。


また、ついでに書くとヘッドライトは十分な明るさがあった。特にHIDなどを搭載しているわけではなく、若干黄色い普通のハロゲンだと思われるが、配光が良いのかもしれない。


峠道の様にある程度の速度で走るとあまり感じないが、町中でゆっくり走っていると、振り子のように左右に車体が振られる現象が発生している。次の動画がその状況だ。回転するように横方向に揺れているのが分かるはずだ。後半は、より分かりやすくするために、3倍速にしたものをいれてある。



これについても、入手先に聞いてみたら、半年くらい乗っていなかったという。そのためタイヤが変形しているかもしれないという。しかし、センタースタンドを立てて、車輪を空回りさせてみても特に偏心している感じは前輪、後輪ともになかった。

その後、上のビデオを見てもらったらいくつか調べなければならない点があるようなので、見てもらうことにする。

なお、上の動画はわざとゆっくり走っているのではなく、あれが普段の走りだ。ギヤもトップ(6速)なのだが、エンジンは少し唸っている。ギヤ比が高い証拠だ。先日の動画のような峠道ではわざとギヤをロー気味にしてエンジン回転数を高めにして走っている。マニュアル車は、峠道のようなねくねとしたところで、スクーターではできなかったエンジン回転を高めに保って瞬発力を上げるという事ができる。ツーリングクラブで走ったときには、その瞬発力が無く、加速が悪くて付いていくのが大変だったのだ。このBandit250ならば、だいぶその点はマシなはずだ。

古いバイクにも関わらず、乗り心地に関しては、ジェンマよりもいいと感じる。ジェンマは、道路のマンホールなどでピョコンピョコンと跳ねる感じで、あまり乗り心地がいいとは思えない。特に、フロントが良くない。それに対して、Bandit 250は、タイヤが大きい(17インチ)ということもあるのだろうが、少々の段差はほとんど感じなかった。これは、びっくりした。さらに、ジェンマで感じた風圧に関しても、前傾姿勢のためなのか、意外に感じない。ただ、ヘルメットの視界が良くない。上を向いている状態のためか、上方の視界がヘルメットの上部分でさえぎられてしまうのだ。これはヘルメットの問題なのかもしれない。

また、ビキニカウルも用意してあるので、これも取り付けたいと思っている。やらねばならないことが多い。

とにかく、低速での振られをなんとかしないと安心して乗れない。

つづく...