2012年4月4日水曜日

SUZUKI Bandit 250 それは

走行ビデオの音を聞けば明らかなように、改善したカメラを取り付けて走ったバイクは、ジェンマでは無い。その甲高いレーシングサウンドは4気筒のマルチだ。

それは、SUZUKI Bandit 250 初期型(GJ-74A)だ。もう20年ほど前のバイクとなる。並列4気筒。45馬力という250ccとは思えない出力で、非常に高回転型だ。

初期型にシルバーは無く、Bandit 250は、基本的にタンクとフレームは同色となっているから、全塗装したものだ。細部を見ると赤い色が塗装のはげた所などに見られるから人気の赤だったのだろう。なぜにこんな渋い控えめなシルバーにしたのかは不明だ。

下の写真を見ると綺麗に見えるだろうが、それは20年という年月が物語るように、かなりガレている。

ホイールも黒く錆が出ていて汚い。フロントディスクも錆びている。
 エキパイも新品の光はもう無い。エンジン自体もかなりアルミの錆びで茶色になってきており、泥を被ったようだ。
 タンクには、本来「SUZUKI」のエンブレムだったが、後期型に似せてBanditのロゴが貼り付けてある。ちなみに後期型のBanditのロゴは立体エンブレムでシールでは無い。
 フロントのブレーキレバーは、4段階の調節ができるようになっている。調節方法はとても簡単で、レバーをめいっぱいに開いてダイヤルを回すだけだ。
 初期型の印であるライトのON・OFF・ポジション切り替えスイッチ。そう、ヘッドライトは常時点灯ではない。これはいい。どうして常時オンなのだろうか、走り出してからONになるようにできたろうに。
 これも初期型の印である白い非透過メーター。後期型は透過メーターで夜見やすくなっている。が、初期型は暗くなるととても見にくい。走行距離は2万2千キロを超えている。が、250ccでは車検が無いため、本当の走行距離かどうかは不明だ。レッドゾーンは、17,000回転。最高スピードは180km/hまでふられているが、噂ではメータを振り切るらしい。水冷エンジンだが、水温計は無く、高温警告灯のみとなっている。そして、ハンドルは低いセパレートタイプ。初期型のみタンクにハンドルの逃げ用のへこみがある。ハンドルもだいぶ錆が出ている。
 タンデムステップ。これも錆が出ている。
タイヤは、まだ十分に溝がある。だが、サイドも含めて酷使したと思われ、溶けている。
 これまた初期型の印であるフューエルコック。ON/RES/PRIと3ポジション有る。ONは通常、RESはリザーブで3.5リッター残りとなっている。最後のPRIは、負圧供給では無く強制的にキャブにガソリンを流すポジションだ。たとえば、ガス欠でキャブにガソリンが無くなっているときに、このポジションでキャブにガソリンを流すことで、エンジンがかかりやすくなる。ちなみにタンク容量は、15リットルだ。
リアシートの下。左右に取っ手の様なモノが出ており、荷物を括り付けやすいように引っかけが出ている。また、これまた初期型のみリアタイヤに覆いかぶさるように泥除けのカバーが付いている。これが無いと、シート下や、奥に見えるバッテリーなどがタイヤの巻き上げる泥や雨水などで汚れ放題となる。後期型では、シート下に小物入れが装備されその床がカバー代わりとなっている。
マフラーの出口。純正品だ。
 リヤ回り。そう入手した時にはナンバーが無かった。4月になってから登録することにしていたのだ。4月1日時点での所有者に税金がかかるので、4月2日以降に登録するのが得だ。
 フロント左のウインカーは付け根のゴムか割れている。
左のエンジンカバー。擦った後がある。なんどか倒したのだろう。
右側にはエンジンオイルのチェック窓がある。オイルは規定量入っているが、色は黒い。オイル量は、2700mlと記載がある。
リアディスクブレーキのサブタンク。ブレーキフルードは綺麗だ。
 フロントブレーキサブタンク。こちらもフルードは綺麗だ。
リアビュー。かなりシートが後ろに跳ね上がっている。フェンダーレスになっている。
 タンクの中は、とりあえず錆びは見られないが、シミがある。錆び取りしたのかもしれない。

で、これを4月最初の軽自動車協会の運営日に登録に行ったのだ。そう4月2日の月曜日だ。

つづく。