2011年8月27日土曜日

F1 2011 第12戦 ベルギーGP 予選

今回は、天候が不安定と言われるスパ-フランコルシャンサーキットだが、非常に天気が良くなく、金曜日のフリー走行から雨が降ったり止んだりとなり、全体的にはウェット気味だった。そのため、セッティングに苦労したチームも多かっただろう。

そのなかで、雨の降るウェットから一部ドライ、さらにまたウエット、最後はドライとめまぐるしく路面状況が変化する予選となった。


メルセディスGPのシューマッハがF1での20周年記念にもかかわらず、走り出した途端にタイヤが外れてクラッシュして終わりになった。そのために、普通ならば、下位3チームでQ1が終わるところだ。ところが、ここでサプライズがあった。

Q1では、ほとんどのドライバーが1本のインターミディエイトタイヤで走りきったなかで、ロータスのコバライネンが、タイヤを新品に交換して、雨が降り出す直前に16位に入った。逆に、小林可夢偉は、ドライセッティングの為か、最後までスピードに乗り切れず、17位とぎりぎりQ1を通過した。チームメイトのペレスとは0.9秒差とかなり大きい。ペレスの実力なのか、ウェットセッティングなのか。

そして、フォースインディアのディレスタが、タイヤ交換して出るのが遅かったのか、雨が降り出して、タイムを出せず、18位となってQ1落ちとなった。

Q2では、5位だったフォースインディアのスーティルが、スピンしてクラッシュ。その為、残り7分弱で赤旗中断となった。ただ、雨は止む方向だ。赤旗解除後、皆がタイムを上げていく中、小林可夢偉は一時は5位まで上がったものの、最終ラップでタイムを上げた後続からどんどんとタイムを更新されて最終的に12番手となった。チームメイトのペレスは10位で、Q3進出となった。トロロッソのアルグエルスアリが9位に入った。雨のセッティングが功を奏したのか。赤旗中断前に、11番手だったアロンソは、最後のアタックで1番手だった。また、上位チームのマクラーレンのバトンは、最後前の走行で終わりと勘違いしたピットの指示でガレージに戻ったが、これが失敗で最終ラップのタイムを計測出来ず、Q2敗退となった。

Q3では、雨も止み路面も乾いてきたため、ドライのソフトで走りだした。が、一部ではまだ濡れたところがあり、スピンになりそうな場面もあった。ドライタイヤではDRSが使えるようになり、タイムはかなり上がってきた。Q2トップが、2分3秒台だったのに対して、1回目の計測から1分53秒台となってきた。最終的には。ベッテルがポールポジションとなり、タイムは1分48秒298と2位のハミルトンと0.5秒の差を付けた。3位は、ウェバーでトップとは1.1秒差となった。ここでのサプライズは、ウェットセッティングと思われていたトロロッソのアルグエルスアリがなんと6位にはいった。また、逆にアロンソは、8位に沈んだ。しかも、チームメイトのマッサは4位だった。

また、今回からハイドフェルドに代わってドライブしたブールノ・セナは、10位だったチームメイトのペトロフにも上回って7位と、実力を見せた。これがたまたまでなければ、個人的には好きなハイドフェルドだが、ある意味その実力の無さを見せたのかもしれない。

また、小林可夢偉のチームメイトのペレスは9位と大健闘だった。彼は、F1ではここは初めての走行だったのにだ。



決勝では、ドライセッティングだとう小林可夢偉が12位とそこそこの位置にいるので、いつものスタートでのジャンプアップを期待したい。小林可夢偉は本当に予選の改善が急務だ。