2011年7月15日金曜日

シャープ、「GALAPAGOS」を汎用端末に!

シャープの電子書籍閲覧専用端末として発売されている「GALAPAGOS」が、Android 2.3へのアップデータを提供するというニュースが出ている。

シャープ、「GALAPAGOS」をAndroid 2.3にするアップデータを7月25日提供

SONY製の読書端末に比べるといかにも汎用のタブレット端末然としていて特色が無いと思っていたが、結局売れなかったのだろう。これだけ、Androidを搭載するタブレット端末が世に出てきていて、それと区別がつかないのに、自由に使えない制限ばかりなのに価格は安くない。これで売れるはずがない。しかし、これでシャープの「GALAPAGOS」は、自由に使えるAndroid端末+読書専用ソフトという特色を持ったことになる。これならば、売れる可能性もある。だか、それがいつまで続くだろうか。アプリケーションを、他の端末に出さないということであるならば、電子書籍のエコシステムである「GALAPAGOS」がクローズとになり、広まらないということになる。これは、結局自分の首を絞めてしまう。実際、シャープは、自社製品だけでなく、他社製品にも対応したスマートフォン用のアプリをすでに配布している。ただし、対応端末は少なく、私の持っているHTCや、LGのOptimus Padなどでは、ダウンロードはできるものの実行すると対応していないと終了してしまう。今後、シャープがどのように「GALAPAGOS」のエコシステムを持っていくつもりなのか興味がわく。

私としては、汎用のアプリとしての「GALAPAGOS」システムの構築を望むものだ。Googleが、Google eBooksを日本でも立ち上げて、一気に電子書籍の主流を持っていかないうちに、決断してほしいものだ。そして、著作権者も心を広く持って、いつまでも不自由な紙という不経済な物質として流通させる事にこだわらないでほしい。

著作権者にとっても、いったん売った本が、古本として著作権料も入らないで売られて行く様をみておれば、そういったことにまったく気に病む必要も無く、紙を作るための資源も必要としない電子書籍への移行は、必須の未来になってきている。

そして、これからはますます高齢者社会になっていき、固定フォントサイズの書籍を読みたくても読めない人の割合が増えてくるのだ。電子書籍は、フォントサイズを可変することで、文字を大きくして、目の悪くなった年寄りにも本を読ませることになる。さらには、本離れと言われる若い世代も、携帯やタブレット端末で読めるとなると、増える可能性がある。ちょっと前に、携帯小説が流行ったのは記憶に新しい。

私の端末で、色々なフォーマットの電子書籍が読める環境が早く整ってほしいものだ。とにかく今、シャープが特許をもつ、XMDFフォーマットの電子書籍を読むことは、一部を除いてAndroid携帯ではできないだ。しかも、シャープの出しているアプリは、「GALAPAGOS」にか対応していないのだ。汎用のXMDF対応アプリの供給をはやくしてほしいものだ。