2010年5月14日金曜日

FinePix HS10の不具合

価格.COMで、FinePix HS10の不具合が話題となっているが、初物に不具合はつきもの。特に、HS10の様な、多機能な機種ではよく起こることだ。これは、高級と言われている一眼レフでも例外じゃない。で、私のHS10は、全く問題なく不満もなく使えている。私の使い方では不具合は出ない。しかし、どのような状況で不具合が出るのかは、検証しておかないと、思わないときに困ったことになるかも知れない。

さて、価格.COMを参考に現象を再現したら、まさしく発生。


これが、通常の写真。


そして、これが不具合が発生したものだ。

画像が途中から、壊れてしまう。一見致命的だが、これが出る状況は、はっきりしている。

1) 撮影品質をFINEにする。
2) 撮影後の画面表示を拡大にする。
3) 撮影後拡大表示される前に連続してシャッターを押す。

の3点だ。これ以外のパラメータは、何でも良い。逆に言うと、この3点の内一つでも該当しない場合は、現象が出ない。最も簡単な方法は、2)の撮影後画像表示を拡大外にしておくことだ。これなら、撮影にほとんど影響を及ぼさない。ちなみにこの設定のデフォルトは、1.5秒だ。撮影後、1.5秒間撮影した画像が表示される。

試しに以下のテストを行ってみた。

a) 撮影解像度を、一番低いものと高いもので比較
b) 高速なSDHCカードと、低速なSDカードでの比較
c) SDカードと内蔵メモリ

いずれのパラメータも不具合に影響を及ぼさなかった。つまり、撮影解像度が高くても低くても、高速なメディアであろうと無かろうと、カードだろうと内蔵メモリであろうと、関係なく現象が出る。

従って、この現象は、使う人の環境にほとんど影響されない。

それが、ハードウェア上の問題である可能性は、無くはない。その場合には、おそらく、連続してシャッターを押されても反応しないような対策が施されるだろう。まあ、もしかすると、ソフト的に、連続的にシャッターを押された場合の挙動に不備があるのかも知れないが。

どっちにしても、ソフト的に解消できない問題とは思えない。近々改善ファームウェアが出るだろう。

ただ、この問題をタテに、不具合が多いので、返品だとか、回収だとか騒ぐのはいかがなものかと、個人的には思う。私が、IT系で、ソフトウェアの完成度に関して寛容だからだろうか。

トヨタのように人の命を運ぶわけでもないし。それであっても、回避方法は有るわけだろうから、メーカーとしては、対策を取ることも早急にやる必要があるが、回避方法や現象の発生条件を知らしめる必要があるだろう。これは、すぐにでもできることなのだから。名声を気にして、情報を出す時間が遅くなるほど、実は信用を失ってしまうのだ。