2010年3月8日月曜日

WACOX H-1 駆動系のチェック

出足でガタガタとなる件をチェックするために、初めて駆動系を開けてみることにした。しかし、開けるのはまあまあ簡単だったが、組み立てには大変苦労した。

まずは、キックスターターを外す。
さっそく、傷だらけ。がっくりだ。しかし、傷つきやすいなぁ。

次に、このカバーを開ける。
取ると、フィンが見えてくる。カバーは、プラスチックだった。軽量化には役に立っているだろうが、防音にはなっておらず、ここからいやにメカノイズがすると思ったら、ブラスチックじゃ当然だ。
カバーをよく見ると、一応スポンジが付いている。でも、ノイズは相当の物なので、ほとんど役に立っていない。
次に、カバーにつている8mmのボルトを全部ゆるめる。
と、取れた。しかし、パッキンは、思った通り破けた。これはあきらめる。
しかし、なんだかベルトが緩い気がする。ちょっと試しにエンジンをかけてみた。
やっぱり、ベルトがばたばたしている。これが、普通なのか、それとも異常なのかわからん。
ちなみに、ベルトは板東製だ。仕様は、この写真を参照。

ついでなので、ギヤオイルとエンジンオイルを交換することにした。前回の交換から、約900キロ弱走行している。ギヤオイルは、初めての交換だ。まずは、ギヤオイル。オイルを入れるのが難しいと聞いていたので、これを利用することにした。
ギヤオイルドレインボルトを外す。
オイルは、粘性の高い普通のギヤオイル。臭いもギヤオイルそのもの。
しかし、だいぶ銀色の濁りがある。
IXLを入れようと、さっきのスポイトで吸おうとしたが、粘性が高すぎて全然吸えなかった。なのであきらめた。入れたのは、エンジンオイル。

このように吸い取って、注入する。
吸い取り量が少ないので、5,6回ほど繰り返して、溢れてきたので、そこでやめた。だからどれくらい入ったか正確にはわからないが、100ccは入っていなだろう。

次はエンジンオイル。そんなに汚れてはいなかった。


オイル交換も終了。エンジンをかけて、調子を見る。特に問題ない。
さて、問題のクラッチだが、問題ありそうには見えない。それよりも、やはり、ベルトがゆるゆるなのが、原因だろう。プーリーを押したり引いたりしていたら、プリーが開いたらしく、ベルトが中に落ち込んで、さらにゆるゆるになってしまった。プーリーを外す工具もないので、どうしようもなく、組み立てる事にした。

ところが、カバーがきちんと閉まらない。特に前側が。おそらく、この棒が、邪魔しているらしい。
このシャフトは、キックを押し下げたときに、その回転をクランクに伝えるための物だが、全然伝わっていない。
このシャフトはここに入る物と思われるが、全くだめだ。

1時間ばかりああでもないこうでもないとやってみたが、らちがあかないので、あきらめていったん中止した。ちょっと用事があったので、出かけて、2時間位してから、遅くなってきたので、あきらめて片付けようと思った。でも、もう一度ということでキック機構を引いたら、ギヤが緩んでさらにひどいことに。しかし、これが逆に良かった。上の写真の指でさしているところにある半月状のギヤの位置が悪かったらしく、これを正しい位置に動かすことができた。これでキック機構が動くようになった。そこで、再度カバーを閉めてみるとなんとか閉めることができた。しかし、組み立て終わってキックしてみようとしたが、全く動かなくなっていた。しかし、エンジンは、セルで回って、何も問題ない様にアイドリングしてくれた。

助かったぁ。

少し走ってみた。特に問題はない。止まって、クラッチの現象が出るように、ブレーキをかけたままでエンジンを吹かして、クラッチに負荷をかけてみたが、現象が出なくなった。何が良かったのかよくわからない。ただ、パッキンを付けていないので、雨などが入りやすい。注意が必要だ。

まあ、ちょっと苦労したが、調子は良くなったので、良しとしよう。

それにしても、疲れた。