2010年1月26日火曜日

CPUクーラーGlacialTech UFO-V51P

私のPCの一台がこれだ。

スペックは以下になっている。

マザーボード
Intel DX58SO
CPU
Intel Core i7 920(2.66GHz)
メモリ
A-DATA DDR3 2GB×3 計6GB
HDD
2.5インチ 32GB SSD×2 , 1.5TB HDD , 1TB HDD
グラフィックカード
Palit nVidia GeForce GTX 260
DVDドライブ
LG電子製 Ble-ray , DVDドライブ
ケース
Antec Nine Hundred
電源
500W 静音電源

CPUクーラーは、CPUに付属の純正品を使用しているが、少しうるさいので、大型のCPUクーラーを取り付けて静音化したいと考えた。現在CPUは、ベースクロック133MHzに対して166MHzにオーバークロックしている。CPU動作クロックは、3.33GHzだ。
相当に処理性能は高くなっている。なので、CPUも発熱が多いので、単に静音に向くだけでなく、そこそこの発熱に対応してものが必要だ。近所のパソコンパーツショップに行くと、大型のCPUクーラーが低価格で売っていたので、さっそく購入した。それが、タイトルの「GlacialTech UFO-V51P」だ。

これがパッケージ。


上の写真を見ると解るが、巨大なヒートシンクを囲むように樹脂製のカバーが付いており、その上と下にファンが付いている。二つファンが付いているCPUクーラーは珍しい。この製品は、このファンがPWMタイプとなっている。
PWM(Pulse Width Modulation)とは、モーターに対する電圧制御の一種で、簡単に言えば、ファンモーターの回転数を変更可能になっていると言うことだ。
インターネットで調べると5,000円程度はする製品らしいが、私が購入した価格は、2,980円だった。なんだか異常に安いが、それは、取り付けて解った。

これが、ケースの中身。左側にあるファンが、純正のCPUクーラーだ。このCPUクーラーは、マザーボードを取り付けた後から装着が可能で、取り外しも同様だ。

中心に写っているプラスチックのレバーを矢印方向に回すと、取り外しできる。これが4カ所ある。回すだけなのでとても簡単。

これが、CPUだ。シリコングリースが付いているので綺麗に拭き取る。

綺麗になった。

GlacialTech UFO-V51P」は、いろいろなCPUソケットに対応している。これだけのリテンションキット(取り付け部品)が付く。必要なのは、Core i7 920のソケットであるLGA1366用のものだけだ。面倒なことに、このリテンションは、マザーボードの裏からナットで留めなければならないことが解った。
仕方ないので、マザーボードの取り付けネジをすべて外した。

マザーボードの表にリテンション金具を付け、ネジを差し込んで、裏からナットを締め付ける。

ところが、ここで問題が発生した。まず、ネジの頭のドライバーを差し込むところが、成型不足でふさがってドライバーで回せない。

これが正常なネジ。

これが頭が整形不良のネジ。ドライバーを入れる溝が埋まっている。仕方ないので、小型のプライヤーでなんとか回して取り付けた。さらに、今度は、ナットのネジ山がつぶれていていた。これも、無理矢理、ねじ込んで取り付けた。いままで、いろいろなCPUクーラーを付けたが、こんなにひどいのは初めてだ。しかし、パソコン用のパーツのほとんどが台湾や中国製。大なり小なり、この様なトラブルはあるものだ。WACOX H-1の中華品質に対して驚きもしなかったのには、このようなベースが有った気がする。なんとか取り付け完了した。

かなり大きい。マザーボードを取り付けてから、CPUファンのケーブルをマザーボードに取り付けようとしたが、CPUファンの真下にあり、とても手が入らない。仕方ないので、またマザーボードを外してケーブルを取り付けなければならなかった。
純正のCPUファンのように、もう少し取り付けが簡単にならないものか。手間がかかって仕方ない。この製品は、新規に組むときに使った方が無難だろう。

さて、その効果だが、相当に静かになった。また、CPUに負荷を与えても、冬で気温が低い事もあって、ほとんどファンの回転が上がらない。静かそのものだ。性能自体は、良いようだ。取り付けは、大変だったが、低価格であったし、よしとしよう。

ただ、このPCには、大きな問題がある。というのは、冷えていると、なかなか起動しないのだ。暖まると起動する。もしかするとマザーボードのコンデンサーなどがいかれているのかもしれない。一部のコンデンサーは、壊れかけると低温で正常動作せず、暖まると機能するものがある。

もしかして、電源容量が足りないのかと、電源食いのGTX 260 ビデオカードを、低消費電力タイプのものと取り替えてみたが、症状は変わらなかった。しかも、GTX 260を付けた状態で、グラフィックを使うようなベンチマークなどで負荷をかけても特に問題は発生しない。

CPUのクロックを標準に戻しても改善しなかった。

マザーボードを交換しないと、起動の問題は解決しないのかもしけない。